1968年サンレモ音楽祭の入賞曲の続きで、5位に入賞したジャンニ・ペッテナーティの「La Tramontana」(邦題:茫然自失)です。
ジャンニ・ペッテナーティは、1967年に「La Rivoluzione」(邦題:恋の革命)で13位に入賞しました。この1967年のサンレモは激動の年でしたが、音楽祭のさなかに自殺したルイジ・テンコの遺書には自分の曲が入賞せずこの 「La Rivoluzione」が入賞したことに抗議する、と書かれていたそうです。個人的にはルイジ・テンコの「Ciao amore ciao」よりも「La Rivoluzione」のほうが好きではありますが・・・
そして1968年のサンレモ音楽祭にこの曲で連続出場し、連続入賞を果たしました。外国人のパートナーは当時絶大な人気を誇っていたフランスのロック歌手アントワーヌでしたが、両者の曲を聴くとアントワーヌはやや際物的な感じで、やはりペッテナーティの方が落ち着いて聞けるようです。
ちなみに、イタリア語のタイトルの「トラモンタナ」は来たから吹く風のことです。南から吹く風は「ミストラル」で、こちらの方が馴染みがあるかもしれません。
La Tramontana - Gianni Pettenati(live)