「今日ね、朝ご飯の時に一緒に食べるのが最後のナカマに
お母さんの分のお手拭用のウエットティッシュあげたの。」
「ウエットティッシュ?あげてどうしたの?なんで?」
「うふふ。そうなのよナカマのおばあさんも (なんで?私の使う分あるよ?
あなたのでしょ?) と言っていたんだけどねプレゼントの意味があるのよ。」
「どんな意味?」
「えっとね朝ごはんの後に準備して10時におばあさんが転院に出発するでしょ?
だからこのウエットティッシュでその時に靴を拭いて
綺麗な靴で出発するんだよ!と説明したの。」
「なるほどね。喜んだ?」
「うん。ありがとう、ありがとう!って
顔がくしゃくしゃになって何回もお礼言われたよぉ。」
毎日毎日食事の前に毎回配られるただのウエットティッシュが
大事な大事なプレゼントになりました。
その後、病室に戻り・・・
「お母さんいつお家に帰れるかなぁ、、、寂しいなぁ、、、」
「文句ばっかり言わないでマジメに頑張ったら早く帰れるよ。」
「うん。そうかぁ、、、。」
「お母さんこれからマジメな話をするよちゃんと聞いてね。」
「うん。」
その後マジメな話を母と久しぶりにしました。
殆ど意識の無かった状態から少しづつ回復してきましたが
だんだん元気になるにつれ、長期の入院や辛いリハビリによるストレスもあり
日常生活での不満などを看護師さんにぶつけてしまう事が多々あったようです。
看護師さんにもいろいろな人が居て
患者さんにもいろいろな人が居ると言うこと。
看護師さんは仕事だからやっているということ。
家族と看護師さんは違うということ。
母と私は今、二人とも生まれて始めての体験をしています。
母は意識障害や麻痺、長期入院やリハビリ。
息子の私はそんな母のお見舞いやお手伝い。
母にハッキリ伝えました。
「毎日病院に行くことや、いろいろな手続き、お手伝いをする事は
嫌な事じゃないし全く大変ではない。」と言うこと
大変じゃなくて嫌じゃなくてあたりまえの事。
でも二人とも生まれて初めての事でどうしていいか分からない事もあるし
いつになれば病気が治るのか?何をすればいいのか?いつになればゴールが見えるのか?など
全てがはじめての経験で答えが見えない事に直面していることこそが大変だという事。
怒らずゆっくりとまじめな話を母としました。
母も分かってくれました。
「ありがとう。よく分かったよ。」
「自分の行動は全部自分に戻ってくるんだよ。
機嫌が悪かったり思い通りならなくてイライラしたりした時に
文句いったりしたら自分に戻ってくるんだよ、、、。」
「明日から良い子になります。急にイイ子になったらみんなビックリするかな?うふふ。」
と言っていました。
変わらぬ明日が来てくれるようにただただ祈る。
代理投稿@息子