(こちらは、2018年4月30日に 本館ブログ へupした記事の再掲です)
見ている間ずっと、すごく好きな映画だなぁ、という思いが続いていました。
興味を持ったきっかけは、
1940年5月に展開された "ダンケルク撤退戦" が関係していたからですが、
もし、私が「 ダンケルク 」にハマっていなかったとして、
それで、この作品に気づくのが遅れたとしても、きっと、
いずれ辿りつくことになったと思えるくらいには、この映画が気に入りました。
作中時間の設定は、ダイナモ作戦が終結した後のイギリス。
フランスの降伏を経て、ドイツ空軍による英国本土爆撃が開始され、
" バトル・オブ・ブリテン " へと突入したロンドンが舞台となっており、
夜間も含め、既に何度も空襲に見舞われている様子から、
1940年9月以降、翌年の5月まで続いた " ザ・ブリッツ " の頃ですかね?
「"生" が "死" に支配されては、いけない」といった旨の台詞が、
本編に登場するのですが(1回しか鑑賞していないので、字幕表記はうろ覚え・・)、
この映画のすべては、ここに集約されていると思います。
戦時下であっても、"我々は日々を暮らしていく" という、当たり前のこと。
けれど、街なかで空襲に巻き込まれ、一緒に働いてきた仲間が命を落とし、
角を曲がれば見える筈の我が家は、破壊され、瓦礫と化している。。
"日常" を奪われ続ける人々が、絶望の中で "希望" を見出だすのは、
結局のところ、それでも "ふつう" の感覚を大切に抱き、
自分を見失わずに、地に足をつけて人生を生きていく、ひたむきな姿なんですね。
それにしても、何か良くないことが身に降りかかってきた時に、
"大丈夫。紅茶を飲めば落ち着くから" と切り返すのが、何回か出てきて印象的。
イギリス人、すごい♪ 紅茶好きな私は、思わずニマニマしちゃいました(笑)
ちなみに、劇中で製作される "ダンケルクの戦い" を題材とした映画は、
"デヴォンでロケをする" 設定なのですが、場所がわからなかったので確認したら、
イギリス南西部の、コーンウォールとドーセットの間に位置しており、
王立海軍兵学校があるダートマスは、このデヴォン州にあるんですね~。
ところで。
今回は、都内某名画座での鑑賞だったのですが、
映写機が不調で、途中で音が出なくなり、最初から上映し直すというのを
2~3回繰り返して、最終的に完走できたという経験を初めてしました!
こんな事って、本当にあるんだーっと、だいぶ驚きました。
連休明けに、今度は 新文芸坐 で、
5月8日(火)・9(水)に上映がありますので、
また、見に行きたいと思っています。
++ '18年5月27日追記 ++
5月8日(火)に無事、再見してきました。やはり、この映画好きだな~♪
もう、円盤発売されているんですよね。英語字幕無いのが凄く残念。
どうしよう、買うかどうか迷い中。。
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映画 『人生はシネマティック!』
◇原題:Their Finest
◇関連サイト:公式サイト( 日本版 )、IMDb( 関連ページ )
◇鑑賞日:2018.4.4. 映画館にて