Visual & Voice + H のココロ

“感情移入できる映像”によって、新たな映像コンテンツの開拓、映像の可能性を追求するビジュアリスト・柚木公奈の想い。

あなたのプレー、映像に残しませんか?

2011年09月25日 01時43分26秒 | 募集!
趣味だとしても、スポーツをやっていれば誰でも自分がプレーをしている姿を映像で観たいと思うはずです。
僕も以前、地元でフットサルをやっている時は、いつもバッグにビデオカメラを入れて試合に出かけけたものです。自分がプレーしている時は他のメンバーに撮影を任せて、毎試合を撮影していました。そして、ゴールシーンはスローでリプレイするなどの編集をして、次にメンバーが飲み屋で集まった時に上映し、反省材料という名の酒の肴として皆によろこばれていました。

たとえば、あなたが野球でホームランを打ったり、サッカーでゴールを決めた時、ボールの行方は自分の目に焼き付けることが出来ますが、ホームランを打ったフォームやゴールを決めた姿は決して自分では観ることが出来ません。
また、大会などで活躍すれば紙の上の記録として残るかもしれませんが、試合会場にいなかった人にとってはその活躍もリアリティが伴いません。このあたりはテレビ放映のあるプロスポーツと決定的に異なるところですね。つまり、自分が活躍して人に自慢したくても、その証拠がないということはありませんか。

そこで、あなたのアマチュアスポーツの試合を映像に残してみませんか?
やはりプレーヤーの数が揃う団体競技がオススメですね。野球なら対戦する両チームのメンバーでお金を出しあえば、決して高いものにはなりません。フットサルやミニバスケットなどは大会を丸ごと撮影して参加チームで折半すれば、一人当たりの負担も少なくなります。

まずは野球。野球なら、2カメで撮影すると随分とそれらしくなります。
ピッチャーが投げてバッターが打つまでをバックネット裏のカメラで撮り、切り替わった一塁側スタンドのカメラが、ゴロをダッシュして捕球する三塁手を撮り、一塁へのスローイング。これをパンでフォローして一塁手の捕球と背後を駆け抜ける打者走者のアウトのタイミングを見せるという感じ・・・。
これにネームスーパーでも入れれば、決して試合で活躍しなくても、友人や家族に自分のプレーを自慢する素材としては充分ではないでしょうか?

という風にプロモーションしたいのですが、どなたかサンプルDVDを撮影させてくれるチームの方はいらっしゃいませんか? 特に野球が希望です。
東京の品川区周辺で野球の試合の予定のある方、このブログの左側にある「メッセージを送る」でご連絡ください。サンプルDVDとして使わせていただけるのであれば、無料で撮影・編集してDVDをお渡しします。詳細はメールで打ち合わせさせてください。
対象は、アマチュアで肖像権等を主張しないチームに限ります。基本は先着1チームですが、スケジュール等の都合によりお断りすることもありますのでご了承ください。
もちろん、ご注文・お問い合せも大歓迎です。野球以外の競技の方、個人競技の方のご相談も前向きに対応したいと考えています。ですので、まずはメールをください!

「親子の日」写真展はあと2日

2011年09月19日 15時18分51秒 | 仕事の紹介
前回ご紹介した「親子の日」とは、100組の親子を一堂にスタジオに集めて、1日で一気に撮影してしまうというスーパー・フォトセッションです。
これは、ブルース・オズボーンというカメラマンが提唱しているソーシャル・アクション。

5月の第2日曜日が父の日で、6月の第3日曜日が母の日なら、7月の第4日曜日を「親子の日」と制定し、その日にスーパー・フォトセッションを行っているのです。
そして毎年9月にその写真展が行われ、その会場で僕の作ったメイキング映像が流れています。

今年は9月15日から写真展が始まり、21日の水曜が最終日です。祝祭日が休館だったり、最終日が15時まで経ったりしますが、お近くにお立ち寄りする予定がなくても、ぜひのぞいてみてください。
会場は神田小川町のオリンパスギャラリー。10月27日からはオリンパスギャラリー大阪でも写真展が行われます。大阪は11月2日まで。
詳しくは、こちら

そして、今年のメイキング映像をYouTubeにアップしましまた。




帯とタスキの関係?

2011年09月16日 02時56分00秒 | 仕事の紹介
今回作った「親子の日」のメイキング映像ですが、尺は約6分40秒という長さ。昨年の作品(6分41秒)より長いのは良くないと前日に指摘され、当初から1分近く短くしたのです。
それは以前、僕がテレビ局にいた頃の作業を思い出せました。放送時間の総枠が決まっている以上、放送素材の尺に対する要求はシビアです。また「長ければイイって訳でもないだろう」といわれるのも常でした。

そこで泣く泣く作品を見直して、まるまる尺を詰められる部分を探します。それでもまだ足りないときは、カット毎の見直しです。
「実は、わたしは~」と話しはじめているところを「わたしは~」にするとか、コメント部分の見直しでかなり詰められます。でも、それでもダメな時は最後の手段で、全カットの頭とお尻を見直して削っていきます。例えば、2回うなずいてカットが終わったとしていたら、うなずきを1回にして終わらせたりするのです。

とにかく何度も何度も作品を見直し、数フレ(1フレが1秒の30分の1)でも削れるところを探すのです。そうしてチリも積もれば山になるという理屈、結構これで乗り越えてきました。
でも、当時僕が担当していたのは10分程度の特集です。1時間1分のものを1時間に収めるというのではなく、11分のものを10分にするという世界です。これで全カットの頭とお尻をぎちぎちに詰めると、とにかく流れにムダがなくなるともいえるのですが、余裕がなくなるともいえるのです。

今回の「親子の日」のメイキング映像もまさにそれでした。今年はテンポをテーマにしていたので、全カットを見直しして詰めに詰めたことで、とてもスピーディなものに仕上がりました。逆にいうと休む間もなく次の場面に移るという感じ。
音楽も全編アップテンポのものにしたので、一気に勢いで見せるという具合になっています。それはそれで狙い通りなのですが、問題がひとつ・・・。

それは、あとに何も残らないというか『「親子の日」は楽しい』という印象しか残らない気がするのです。
これって、まさにテレビ番組と同じですね。つまり「短ければイイって訳でもないだろう」と思うのです。

明日から「親子の日」写真展

2011年09月14日 14時37分07秒 | 仕事の紹介
ここ数日、ほぼ半徹して作品を一本仕上げました。尺はわずか6分ちょっとですが、毎年ギリギリまでかかりっきりで、一切他のことが出来なくなってしまいました。ご迷惑をおかけした各位さま、この場を借りてお詫び申し上げます。
そしてこれこそが、ここ数年の僕の年中行事と言うか年中大事なのです。そう、以前にも書いた「親子の日」のメイキング映像を編集し終えたのでした。

これからDVDを搬入しに出かけます。場所は神田小川町のオリンパスギャラリー東京。
明日の15日から写真展が始まり、21日まで開かれています。その後は大阪のオリンパスギャラリー大阪で10月27日から11月2日まで開催されます。
お近くの方も、そうでない方も、ぜひ写真展に足を運んでください。そして、僕の作ったメイキング映像をご覧ください!
◆写真展のご案内


2009年からメイキングを作らせてもらっていますが、この仕事は僕にとっては特別のものになっています。
そもそも、インタビューの映像を柱のひとつにしようと決意したのも、ここでの経験があったから。さらに、ワイコン装着で脇にカメラを抱えてインタビューをするという撮影スタイルも「親子の日」の撮影で自分のものにしたと思っています。

そんかかんだで、今、自分の持っているすべてを出すつもりで撮影・編集しているからでしょうか? 不思議と毎回奇跡が起こります。とにかく毎年「ホントに~!? あり得ない!」という叫びを深夜に発しています。
今年もそう。さんざん悩んで「これしかない!」と選んだ曲。尺を詰めるために短くしていったら、見事にぴったりなところで終わるんですよね。ここしかないという場所で。

これって、自分の中でとってもモチベーションが上がるんです。天職ならぬ天仕事ではないかって。
だから、今回も8時間弱の素材で6分ちょっとのモノを作る事になるので480分で6分、つまり80分の1。撮影素材のほとんどがムダになるんですけどまるで気になりません。来年も同じように撮影しようと決めています。

ということで、僕が天仕事と思っている「親子の日」のメイキング、2009年版と2010年版はYouTubeにアップしているのでご覧ください。
ご感想をコメントいただけるとうれしいです。そして、2011年版を観に写真展に来ていただけると、もっとうれしいです!




超必須アイテム“ワイコン”

2011年09月08日 04時23分41秒 | こだわり
これ、ビデオカメラ撮影が上手くなりたいという人にぜひマネしてほしい技(?)です。まあ、技というより、はっきり言って道具ですね。

正式には「ワイドコンバージョンレンズ」。似たものに「テレコンバージョンレンズ」というのもあります。ビデオカメラの場合、共にレンズの前に取り付けて使う補強レンズと思ってください。
テレコン(テレコンバージョンレンズ)がより望遠効果が得られるように補強するのとは逆に、ワイコン(ワイドコンバージョンレンズ)はより広角に撮影できるように補強するレンズです。

このワイコン、何がいいかというと、全体的に映像が安定すると思うのです。
なぜなら、レンズの画角が広いので手ぶれが気にらないようになります。例えば、人物の表情のアップでは、ちょっとでもカメラがブレれば誰もが気がつきます。でも、山と草原と空が広がっているような撮影では、かなり手ブレしないと気にならないのと似たような理屈ですね。

そして何より、僕がワイコンをお気に入りの理由は、被写体を際立たせるという効果です。
ワイコン使用の場合、遠くにあるものが、より遠くに(小さく)見えます。なので、被写体に近づいて撮影すれば、背景は映っているけど小さくてよく分からない(うるさくない)。その分、被写体が被写体と主張するのです。つまり「何を撮っているのか?」が明確になり、より意図的な撮影が出来るのです。

テレコンを使い、望遠で撮影して背景をボカして、被写体を際立たせるという撮影方法もあります(望遠の方が背景をボカしやすいので)。しかし、その効果を得るためには露出をいじったり、被写体との距離が必要になるので、ドキュメンタリー的な撮影より映画的な撮影に向いている手法です。

ですがワイコンを使った場合、被写体に近づいて撮影して、さらに広角を強調するだけで被写体が際立ち、被写体に近づいた分、被写体が人間の場合はその息吹までリアルになってくるのです。

ということで、僕はバッテリーがなくても(AC電源から供給という方法もあるので)ワイコンがマストアイテムだと考えています。それほどワイコンの使い勝手と効果は何者にも代え難いものなのです。