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どうも
腐女子の ゆゆ
です(`・∀・´)

主に他サイトssを貼るだけです。
たまーに投稿したりします。

上条「なぁなぁ」

2013-08-27 06:26:48 | とある
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 05:46:01 ID:7pIjbHi2
上条「なぁなぁインデックス」

インデックス「なぁに?とうま」

上条「インデックス超可愛い、本当に可愛すぎ!」

インデックス「え?えっ?!ほんとに?!」///

上条「うん・・・」

インデックス「わ、私もとうまかっこいいと思う!」///

上条「インデックス・・・」

インデックス「とうま・・・」

上条「うっそー!!!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwwww」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 05:50:08 ID:7pIjbHi2
インデックス「え・・・?」

上条「今日はエイプリルフール!嘘ついてもいい日なんだよwwwwwwwww」

インデックス「」

上条「さーて次は誰に嘘つきに行こうかなwwwwww」

上条「まあ街とかその辺あるいてりゃ誰かと会うだろwwwwwww」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 05:53:54 ID:7pIjbHi2
―――
――

上条「(誰か知り合いいねーかな)」キョロキョロ

上条「(いねーなあ、会いたい時に限って誰とも会えねーとか・・・不幸だ)」

上条「ふぅ・・・疲れた、ベンチで休もう」

美琴「あ、アンタこんなとこで何してんの?」

上条「(お、ラッキーwwwww御坂かwwwwwこりゃいけるなあwwwwww)」

上条「おう御坂、こんなところで会うなんて奇遇だな」

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 05:58:45 ID:7pIjbHi2
美琴「そ、そうね!奇遇ね!(ホントは後をつけてきたんだけどね)」

上条「御坂は今日何してたんだ?」

美琴「そうねえ、街をブラついてたわ」

上条「ふーん?そうなんだ」

美琴「まあ要するに暇人って感じ」

上条「そっか・・・なぁなぁ御坂」

美琴「なによ?」

上条「(インデックスの時みたいにあまくはねーよな、どうするかな)」

美琴「?」

上条「御坂ってさ、好きな人とかいる?」

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 06:03:55 ID:7pIjbHi2
美琴「へっ?!い、いきなりなに聞いてんのよ!」カァァァ///

上条「ちょっと気になってさ、いるのかなーって」

美琴「な、なんでそんなことアンタに言わなきゃいけないのよ!」///

上条「俺は、好きな人いる」

美琴「へ、へー?ど、どんな人?!」

上条「その人はさ、lev5の超能力者で」

上条「俺より年下で」

上条「スカートの下に短パン履いてて」

上条「いつも怒ってばっかに見えるけど」

上条「ホントはスゲーいいやつなんだ」

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 06:09:37 ID:7pIjbHi2
美琴「え?!(それって私のこと?!え、でもまさかね!そんなことあるはずないわ!)」

上条「能力は電気を自在に使えるんだ」

美琴「!」

上条「名前は御坂美琴」

上条「俺はその人のことが本当に大好きなんだ・・・」

美琴「あ、え、い、う、え?!あの、そのっ、えっとっ・・・」/////

上条「御坂・・・いや、美琴」

美琴「ひゃい?!」

上条「・・・好きだ」

美琴「」プシュー///

上条「・・・やっぱ俺みたいな不幸なやつじゃお前に釣り合わないよな」

美琴「あ、えっ、そ、そっそっそんなこと、ない!」

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 06:17:07 ID:7pIjbHi2
上条「え?本当か?美琴」

美琴「う、うんっ・・・私もアンtっじゃなくって・・・当麻のこと、好k」

上条「テレッテッテーテーレレレレー・・・ボッカーン!!!」

美琴「?!」

上条「・・・うっそっだっ・・・ぴょよよよよよよんん!!!!あっひゃっひゃひゃひゃひゃひゃひゃyはyひゃひゃやwwwwwwww」

美琴「はい・・・?」

上条「今日が何月何日かわかるかにゃん?4月1日・・・そう、エイプリルフールにゃんwwwwwww」

美琴「」ドサッ

上条「さーて次は誰に嘘つきに行こうかなwwwwwww」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 06:39:33 ID:7pIjbHi2
上条「誰かいねーかなあ」

御坂妹(10032)「こんにちは、とミサカは綺麗にお辞儀をします」

上条「お、御坂妹じゃん」

上条「(こいつに嘘って通じるのかなあ、でもダメならダメで笑い話になるか)」

御坂妹「アナタはこんな所で何をしているのですか、とミサカはあまり興味なさげに尋ねてみます」

上条「ただブラついてただけだ、それより御坂妹、今日これから暇か?」

御坂妹「はい、これといって用事はありません、とミサカは今後の予定について述べます」

上条「だったらちょっと付き合ってくれないか?一人で暇なんだ」

御坂妹「そんなの見れば分かります、とミサカはため息混じりにあなたを見つめます」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 06:48:22 ID:7pIjbHi2
―――
――

上条「ここなら落ち着いて話せそうだな」

御坂妹「こんな人気のない所で何をするのですか、とミサカは胸とスカートを
    抑えながら警戒の眼差しを向けます」

上条「ちょっと二人っきりで話をしたくってさ」

御坂妹「何の話ですか?とミサカは少し緊張した面持ちで尋ねます」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 23:40:39 ID:7pIjbHi2

上条「俺最近悩んでることあるんだよな」

御坂妹「悩み事ですか、どんな悩み事ですか?とミサカはアナタの話に耳をかたむけます」

上条「それが最近気になる人がいるんだ」

御坂妹「それはちょっと気になる話ですね、とミサカは全神経を耳に集中させます」

上条「その人は電気の能力が使えるんだよ」

御坂妹「ああ、お姉様ですか?とミサカは少し落胆します・・・」

上条「違うよ、御坂じゃない」

御坂妹「他に電気の能力を持つ人がいるのですか?とミサカは必死に思い出してみます」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 23:47:05 ID:7pIjbHi2
上条「いるんだよ・・・御坂妹は、その・・・気になる人っていうかそう言う人はいるのか?」

御坂妹「はい、います!とミサカは少し赤面しながらうったえます」

上条「ああ、ソレガオレダッタライイナア・・・」ボソッ

御坂妹「え?ちょっと聞こえなかったのですが、とミサカh」

上条「その気になってる人が俺だったらいいなっていったんだよ!」

御坂妹「ということはアナタの気になる人っていうのは・・・」

上条「そうだよ、御坂妹・・・お前のことだよ」

御坂妹「えと、そのこういう時なんて言ったらいいかわからないです、とミサカは未だに状況を把握できずにいます」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/01(月) 23:55:58 ID:7pIjbHi2
上条「俺は御坂妹のことが好きだ!愛してるってことだ!」

御坂妹「あの、その・・・ありがとうございます、私もアナタの事が
    好きです、と赤面しながらつぶやきます」カァァ///

上条「御坂妹のそんな顔はじめて見た・・・可愛いよ、御坂妹・・・」

御坂妹「・・・これが幸せってことなんですね・・・」///

上条「♪あ~東から太陽昇って西に落ち~♪」

御坂妹「・・・?」

上条「♪ま~た太陽昇って4月1日~♪」

御坂妹「確かに今日は4月1日ですが」

上条「♪御坂~妹が~好き~♪」

御坂妹「そんな大声で歌われると恥ずかしいです・・・」///

上条「♪で~も~~~~~~~~~~~~・・・それはウソぉぉぉぉぉ↑↑↑~~~~~!!!!♪」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:03:36 ID:xb1K44tE
御坂妹「え、嘘とはどいうことですか、とミサカは・・・ミサカは・・・」

上条「♪今日はぁ~↑エイプリルゥゥッゥゥゥゥ・・・フゥウゥルゥゥゥ~~↑↑↑♪」

上条「♪お天道様がぁ~嘘をついても見逃してくれるぅ~↑そんなめでたい日ぃぃ~↑♪」

上条「♪俺の嘘は百発百中狙った獲物は逃さねえ!き↓み↑のハートにストライクぅぅぅぅぅ↑↑↑♪」

上条「♪チャラチャラチャラララチャン~♪・・・ありがとうございました」

御坂妹「」パクパク

上条「あ、歌の通り嘘だから、じゃーな」

御坂妹「」ズサッ

上条「さ、次行くか」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:13:29 ID:xb1K44tE
上条「だっれっかいっないっかなー」キョロキョロ

秋沙「・・・」テクテク

上条「(お、姫神じゃん・・・アイツについてみるか)」

上条「おーい!姫神ー!」

秋沙「あ、上条君」

上条「こんな所で会うなんて奇遇だな」

秋沙「奇遇。上条君は何してたの?」

上条「姫神を探してたんだ」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:21:28 ID:xb1K44tE
秋沙「え。私を?」

上条「朝からずっと探してたんだけどなかなか見つからなくってさ、ホントまいったよ」

秋沙「よく見つけられたね。私。影薄いから」

上条「うん、何かこの辺あるいてそうな気がしたんだ」

秋沙「でも。見つけてくれてうれしい」

上条「?、俺に見つけてもらうためにブラついてたのか?」

秋沙「・・・そうかも。しれない」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:28:24 ID:xb1K44tE
上条「・・・ちょっとそこのベンチで話さないか?」

秋沙「うん」

―――
――

上条「姫神ってさ、普段何してんの?」

秋沙「普段?特になにもしていない」

上条「へ、へー?」

秋沙「私と話して。楽しい?つまらないでしょ。私なんかと話しても」

上条「そんなこと・・・ない!」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:37:49 ID:xb1K44tE
秋沙「・・・本当?上条君。私のことなんて嫌いだと思ってたから」

上条「何言ってるんだ姫神、嫌いなやつと一緒に喋りたいなんて思うわけないだろ」

秋沙「うれしい。上条君にそう言ってもらえて」

上条「姫神には笑ってて欲しい」

秋沙「うん。そうする」ニコ

上条「(あれ、姫神可愛い・・・まあ関係ないけどなww)」

上条「姫神はさ、好きな人とかいるか?」

秋沙「うん。いるよ。とっても大切な人」///

上条「その人はどんな人なんだ?」

秋沙「すごくかっこよくて。私をいつも助けてくれるの」

上条「へー、まるでヒーローみたいだな」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:41:42 ID:xb1K44tE
秋沙「うん。私のヒーロー。でもその人の周りにはいっぱい可愛い人がいるから。
   きっとこの想いは通じないと思う」

上条「あきらめるのか?」

秋沙「え?」

上条「お前にとってその人は誰よりも大切な人じゃないのかよ?」

秋沙「そう。大切な人」

上条「だったらそんな簡単に諦めていいのかよ?!」

秋沙「だって私じゃ叶わないもの」

上条「俺は諦められねーよ!」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:47:00 ID:xb1K44tE
秋沙「上条君はいるの?好きな人」

上条「いるよ、でも今その人に好きな人がいることを知っちまった」

秋沙「え。どういうこと?」

上条「俺の好きな人が好きなのは超イケメンでヒーローみたいなやつ・・・俺なんか
   かないっこねーよ・・・でも!俺は諦めねえ!いつか振り向いてもらう
   その日まで!だから・・・だからお前も諦めんじゃねーよ!」

秋沙「え。上条君の好きな人って・・・」

上条「そうだよ、お前だよ・・・姫神」

秋沙「・・・う。うれしい」ポロポロ

上条「え?姫神、どうして泣くんだ?」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 00:52:35 ID:xb1K44tE
秋沙「だって。私も上条君のこと・・・好きだから」ポロポロ

上条「姫神・・・!」ギュッ

秋沙「?!」

上条「姫神、今からお前の耳にあることを囁くからそのまま聞いててくれ」

秋沙「・・・」

上条「う・そ」

上条「今日はエイプリルフールでーす!www今のは嘘でしたーあははってあれ?」

秋沙「・・・」

上条「抱きしめたら気絶したのか・・・?」

上条「どうすっかなー、とりあえずベンチで寝かせとけばいいか」

上条「でもこのままじゃ姫神ウソってこと知らないままになっちまうなあ」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:09:38 ID:xb1K44tE
上条「あ、いいこと思いついた、顔にマジックで書いとこうwww」

上条「そしたら鏡で顔見たときわかるだろwwww」

上条「えーと・・・今日のことは全部ウソでした、by上条っと」キュッキュッキュッ

上条「よし、これでいいだろ」

上条「さってと、もう昼過ぎか、少ない金を使って飯でも喰いに行きますか」

―――
――

上条「あーうまかった、外食なんていつぶりだろう」

上条「ん?あれは神崎?」

五和だしたいけど知らないっていうねw

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:30:30 ID:xb1K44tE
上条「神崎ー!」

火織「上条当麻、久しぶりですね」

上条「そうだな、神崎は今日暇か?」

火織「ええ、これといって用はないですが」

上条「だったら俺の家こないか?俺も暇してるんだ」

火織「良いのですか?私が行っても」

上条「だめだったら誘わねーよ」

火織「そうですね、分かりました」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:35:04 ID:xb1K44tE
――上条宅前

上条「ちょっと待っててくれないか?」

火織「どうしたのですか?」

上条「すぐ済ますから」

ガチャ

上条「・・・」

インデックス「」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:35:55 ID:xb1K44tE

上条「(まだ気絶してるのか、こいつをどうにかしねーと)」

上条「(神崎にバレたら殺される)」

上条「(んー、あ、ベランダの隅に置いておけばバレないか)」

上条「よっと」

インデックス「」ズズー

ガラガラ

上条「よいしょっと」スッ

インデックス「」

上条「これでよしっと」

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:40:03 ID:xb1K44tE
上条「お待たせー、悪いな神崎」

火織「何をしていたのですか?」

上条「ちょっとな」

火織「あの子の姿が見当たりませんが?」

上条「ああ、インデックスはちょっと小萌先生の所に行ってるんだよ」

火織「そうなのですか、それで上条当麻、私に用があるのでしょう?」

上条「え?どうして」

火織「用もないのに貴方が私を家に呼んだりするはずがありません」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:44:51 ID:xb1K44tE
上条「(さすが神崎、鋭いな)」

上条「あははー、いや別に用ってわけじゃ・・・」

火織「・・・あれは、インデックス?」

上条「?!いやっ、違うんだ、あれは何でもない!」

火織「どいてください!」

上条「うわっ」

ガラガラ

インデックス「」

火織「何でこんな所にインデックスが寝ているのですか?」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:53:50 ID:xb1K44tE
上条「いっ、いやー何でかなー?あはは・・・」

火織「上条、当麻・・・?」ビキビキ

上条「違う、違うんだ!俺は何もしてない!」

火織「何が違うんですか?!何もしていないのにどうして動揺しているのですか?!」

上条「こっ、これは・・・!神崎に大事な話があるんだ!」

火織「だ、大事な話?それはインデックスがこうなっていることと関係があるのですか?」

上条「そうだ、神崎に大事な話をするためにインデックスには少し眠ってもらっただけなんだ!」

火織「な、なんだかおかしい気がしますが、まあその話とやらを聞かせてもらいましょう」

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 01:58:23 ID:xb1K44tE
上条「神崎は年下の男に興味はあるか?」

火織「いきなり何を聞いてるんですか?!」

上条「大事なことなんだ!答えてくれ!」

火織「そ、それはまあ、私は年下でも構わないですが・・・」

上条「本当か?!」ズイッ

火織「顔が近いです!嘘を言って何になるというのですか・・・」カァァ///

上条「よかった・・・じゃあ俺にもチャンスはあるってことだな?」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 02:03:18 ID:xb1K44tE
火織「チャンスって何のチャンスですか?」///

上条「神崎の恋人になれるチャンス、かな」

火織「よ、よくそんな恥ずかしいことを平静と言えますね」///

上条「俺が神崎のことを好きって気持ちが恥ずかしい?そんなわけないだろ!」

火織「あ、あの・・・」///

上条「神崎!好きだ!俺の恋人になって欲しい!」

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 02:08:46 ID:xb1K44tE
火織「あの、その・・・気持ちはうれしいのですが貴方にはあの子がいますし・・・」

上条「もちろんインデックスも好きだ!」

火織「やっぱり・・・」

上条「でもそれは家族としての好きだ!神崎、お前に対する気持ちは異性としての好きなんだ!」

火織「え?いいのですか・・・?私で・・・いいのですか?」///

上条「ああ、むしろ神崎じゃないとだめだ!」

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 02:14:21 ID:xb1K44tE
火織「上条、当麻・・・」ッポ///

上条「神崎、これからは俺のことは当麻って呼んでくれないか?」

火織「と、とう、ま・・・当麻・・・私も貴方のことが好k」

上条「キエッェエエエエエエエエエエエエwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

火織「?!」

上条「かっかっかかっかかかっかかっかかかかかかっか神崎さあああんwwwwwwwwww」

火織「は、はい?」

上条「今のはぜーーーーーーーーんぶ・・・ウソだちぃwwwwwwwww」

上条「今日は4月1日、エイプリルフールだちぃwwwwww」

上条「嘘ついてもいい日だちぃwwwwww」

火織「・・・え?」

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 02:26:22 ID:xb1K44tE
上条「間抜け面ありがとうだちぃwwwwww」

火織「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

上条「あれ?ほかの人だったら気絶して終わりだったちぃ?なんで神崎は気絶しないちぃ?!」

火織「・・・言いたいことはそれだけですか?」グスッ

上条「あ、え?いや、気絶してくださいちぃ!」

火織「よくも私の心を弄んでくれましたね・・・ワイヤーをはっておいてよかったです・・・」ゴゴゴゴ・・・

上条「はやまるなちぃ!今日は嘘をついてもいい日で怒られる筋合いはないちぃ!!」

火織「問答無用!!!!」チャキッ

上条「や、やめるちぃ!!!!」

火織「七閃っ!!!」

キュイーンッ!!!

上条「ああああああああああああああ不幸だちぃいいいいいいいい!!!!wwwwww」

終わり

御坂「あ!アンタ!!」上条「ん?」

2013-08-27 06:25:04 | とある

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:16:39 ID:M4H2/hv50
御坂「今日こそ決着を!」ビリ

上条「んー、今日はやめとくよ」

御坂「はぁ?」

上条「つーかさ、なんでそんな俺に突っかかるわけ?
   俺のこと好きなの?」

御坂「な!何言ってんのよいきなり!」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:21:09 ID:M4H2/hv50
上条「だってよ、お前フツー女子が好きでもない男に
   毎日毎日飽きずに話しかけてくるか?」

上条「それに俺は仮にも男子高校生なんだぜ?
   勘違いもするだろ」

御坂「あたしはただ、あんたに負けたのが悔しくて…」

上条「そーゆーのもういいじゃん?はい、じゃあ俺の負け
   もうあんまし話かけないでくれ、勘違いしちゃうから」

御坂「…」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:28:45 ID:M4H2/hv50
御坂「だ…」

上条「はぁ?」

御坂「ダメなの!ちゃんとアンタに勝ったって思える
   ようなことがないとダメなの!」

上条「…ちょっと失礼」ヒョイッ

御坂「な、なんでいきなり手を」

上条(これを俺の頬に当てて)チョン

上条「いってええええええ!!」ゴロンゴロン

御坂「…」

スタッ

上条「はい、お前の勝ちだ、じゃあな」

御坂「ちょっと待ってよ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:31:43 ID:M4H2/hv50
上条「なんだよ、どっからどう見ても完全なお前の勝ち
   だったじゃねぇか」

御坂「ふざけんじゃないわよ!」

上条「なんだよ、まだ勝ち足りないのか?」

御坂「今のは納得いかないわ!あんなんで勝ったなんて
   無理があるわよ!」

上条「それじゃ…」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:34:21 ID:M4H2/hv50
上条「俺の左手を握ってみ?」

御坂「うん」

上条「ちょっとでいい、電気を流してくれ」

御坂「このくらい?」ピリリ

上条「うぎゃああああああ!!」ガタガタガタ

御坂「…」

ピシッ

上条「はい、負けた、今のは素晴らしい勝ちっぷりだったぞ」

御坂「だーかーらーさー」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:34:50 ID:ctD1jxXu0
かわいい
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:38:59 ID:M4H2/hv50
上条「なぜだ?今お前はその電撃のために俺には到底
   解くことのできない演算を行い、それをこの右手を
   持つ俺に食らわせたんだぞ」

御坂「違うもん、そういうのじゃないんだもん」

上条「んー…わかんないな」

御坂「ねぇ、普通に戦ってはくれないの?」

上条「それは嫌だ」

御坂「そっか」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:42:29 ID:M4H2/hv50
上条「じゃあトランプとかは?」

御坂「いやよ、そんなの運じゃない」

上条「徒競走は?」

御坂「それは勝てなさそう」

上条「じゃあ腕相撲ならどうだ?」

御坂「…両手使っていいの?」

上条「うーん、まぁいいよ」

御坂「じゃあそれでいい」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:46:48 ID:M4H2/hv50
上条「よし、じゃあ行くぞ」ガシッ

御坂「いいわ」ギュッ

上条「お前のタイミングでいいぞ」

御坂「ホント?」

上条「おう、いつで御坂「よいドン!!」ドン

上条「あ!今のはちょっとずるいだろ!」

御坂「やった!勝った!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:48:46 ID:M4H2/hv50
御坂「違うのよ…こーゆーのじゃないのよ」

上条「でもお前勝ったじゃん」

御坂「うん、勝ったけどさ」

上条「まだ足りないんだ」

御坂「うん」

上条「そっか」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:53:05 ID:M4H2/hv50
御坂「じゃあ格闘技はどう?」

上条「お前殴るのは無理だ、勘弁」

御坂「そっか」

上条「じゃあ指相撲でどうだ?」

御坂「…いっそのこと普通の相撲でいいんじゃないかしら」

上条「俺とハグすることになるけど」

御坂「…///」

上条「どうする?」

御坂「まだ指相撲でいい」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 02:59:23 ID:M4H2/hv50
上条「よし、じゃあはじめるぞ」

御坂「タイミングはくれないの?」

上条「このゲームにはそーゆーのなくね?」

御坂「そだね、じゃあよーいドン」シュッシュッ

上条「お、このやろ」シュッ

御坂「指届かないんだけど」

上条「お前の手ちっちゃいもんな、つーか指キレイだな」

御坂「ありがと」

上条「おっ、隙有り」ギュッ

御坂「あ!ずるい!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:02:26 ID:M4H2/hv50
上条「いーちにーいさーん」

御坂「くらえっ!」ギュゥ

上条「いって!爪立てたな!」ヒリヒリ

御坂「チャンス!」ギュッ

上条「あ、しまった」

御坂「いにさしごなきゅじゅう!!」

上条「かぞえんの早っ!」

御坂「へへ~また勝った」ブイッ

上条「ずるいだろー」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:07:13 ID:M4H2/hv50
御坂「もういいわ、なんか満足したから」

上条「そっか、じゃあもう話しかけてくんなよな」

御坂「それはやだ」

上条「なんでよ」

御坂「アンタと話したいから」

上条「もっと勘違いしちゃうじゃんか」

御坂「いいのよ、そのままで」

上条「?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:11:38 ID:M4H2/hv50
御坂「じゃあさ、勝ったから言うこと聞きなさいよ」

上条「お金はないぞ」

御坂「そんなんじゃないわよ、えっとささっき
   ちょろっと話に出たじゃない?」

上条「なんかあったっけか?」

御坂「えっと、その…」モジモジ

上条「なんだよ、煮え切らないな」

御坂「…相撲」ボソッ
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:16:04 ID:M4H2/hv50
上条「あぁ、まだ勝負したりなかったのか」

御坂「そうじゃなくて!…あぁ、まあ別にそれでいいわ」

上条「しょうがないな、よし、ばっちこい!」

御坂「うん///」

上条「どーした?」

御坂「えい」ギュッ

上条「おい、やる気あんのかよ」ジリジリ

御坂「あ、ちょっと押さないでよ」

上条「投げるわけにはいかないだろ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:19:49 ID:M4H2/hv50
御坂「あ、そっか、相撲だった」ギュ

上条「これは俺の勝ちだな、御坂」ジリジリ

御坂「まだわかんないわよ」ギュウゥ

上条「おい、足を絡めるな、転んじゃうだろ」

御坂「そういうモンでしょ?相撲って」ジー

上条「あ、そんな顔しても勝ちは譲ら…お前、顔真っ赤じゃね?」

御坂「へっ?」サッ
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:24:50 ID:M4H2/hv50
上条「勝った」

御坂「あっ、危ないってば」グラグラ

上条「おっと…危ねー危ねー」ガシッ

御坂(めっちゃ顔近い…1cmないわよね、これ)

上条「よっしゃ勝った…って、俺は何勝っちゃってんd

チュッ

上条「ん…」

御坂「…///」カーッ
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:27:26 ID:M4H2/hv50
上条「おいおい、今のは…」

御坂「わざとよ」

上条「へ?」

御坂「わざとよ…」

上条「そうか」

御坂「うん」

上条「御坂、お前やっぱり俺のこと好きだろ」

御坂「…ううん、大好き」


おわり
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:30:53 ID:7q1h6Y4X0
これはニヤニヤできたwww

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/01 03:32:01 ID:39tbxILP0

美琴可愛かった





佐天「一人につき一つ願いを叶える能力かあ……」

2013-08-27 06:23:58 | とある

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 19:38:40.66 ID:Himtl0shO

初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」

佐天「うん。能力身についてたよ」

初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」

佐天「一人につき一つ願いを叶える能力なんだ」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 19:43:51.58 ID:Himtl0shO

佐天「初春は何か叶えて欲しい願いはある?」

佐天「どんな願いも叶えてあげるよ!」

初春「そうですねえ」

佐天「わくわく」

初春「特にないです」

佐天「ふーん……」

御坂「あら?佐天さんに初春さんじゃない」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 19:47:23.31 ID:Himtl0shO

佐天「御坂さん!私能力者になったんですよ!」

御坂「本当に!?おめでとう!」

御坂「どんな能力なの?」

佐天「一人につき一つ願いを叶える能力です!」

御坂「へえー、願いを」

御坂「……」

御坂「!?」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 19:55:40.85 ID:Himtl0shO

御坂「え、マジで?」

佐天「マジです!」

御坂「どんな願いでもいいの?」

佐天「どんな願でもいいですよ!」

御坂「ということは……!」

妄想開始

御坂『どる~ん、待ったあ~?』

上条『遅いぞ美琴~』

御坂『ごめんなさ~い、黒子に捕まっちゃってたの~』

上条『なら仕方ないか~』

妄想終了


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:02:01.58 ID:Himtl0shO

御坂「じ、じゃあ私とあいつを恋人に」

黒子「あら、お姉様に佐天さんに初春まで揃って。何してるんですの?」

初春「佐天さんがどんな願いでも叶えてくれるそうですよ。能力で」

佐天「叶えちゃいますよー」

黒子「……」

御坂「ハッ」

御坂「さ、佐天さん!私の願いを先に」

黒子「私の願いを先に叶えてくださいですの!!!!!!!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:08:04.96 ID:Himtl0shO

御坂「しまっ」

黒子「そして私とお姉様をラブラブなカップルにしてくださいまし!!!!!!!!」

御坂「黒子あんた!」

佐天「わかりました!」

御坂「ちょ、ま」

黒子「うひはふひひひー!!」

佐天「白井さんの願いは御坂さんより先に願いを叶えることですね。はい、叶えました!」

黒子「ちょ、ま」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:19:44.79 ID:Himtl0shO

黒子「ふざけないでくださいな!」

佐天「ふざけてませんよ。御坂さんより先に願いを叶えてあげますよ」

黒子「じゃあ、私とお姉様を恋人に」

佐天「その願いは二つ目の願いだから駄目です」

黒子「むきいー!それじゃあ一つ目の願いも履行不能で無効じゃあございませんこと!?」

佐天「そんなことないですよ。他の人が白井さんに権利を譲渡するように願ったりした場合とかあるじゃないですか」

佐天「まあ、あんまり御坂さんを待たせても悪いので優先権は後一分ということにしますね」

御坂「佐天さん以外とえぐいことするわね……」

御坂(でも助かった……)


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:27:54.44 ID:Himtl0shO

黒子「初春~!!後生ですからあ~!!権利を譲ってくださいまし~!!」

初春「いや、そんなこと言われても」

黒子「お姉様あッ!!」

御坂「い、嫌よ!」

佐天「残り10秒、9、8、7」

黒子「ぎゃああああああああ!!!!初春うううううう!!!!!!!」

佐天「はい、時間です」

黒子「あ……」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:34:50.02 ID:Himtl0shO

黒子「……う……嘘ですの……こんなヒドいことが私の人生にあっていいはずが……」ブツブツ…

初春「しっかりしてください白井さん」

御坂「あ、あんたの死は無駄にはしないから……」

御坂「さて、次は私の番ね!」

佐天「いいですよ!次は御坂さんの願いを叶えましょう!」

佐天「でも、その前に白井さんには必要なものを払っていただきましょう」

黒子「え?払うって何を……」

佐天「勿論魂ですよ」クイッ

黒子「うっ」ドサリ

御坂「!?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:40:32.90 ID:Himtl0shO

御坂「黒子!?黒子!?」ユサユサ

黒子「」

初春「駄目ですね。完全に死んでます」

御坂「佐天さん!?魂を取られるなんて聞いてないわよ!?」

佐天「聞かれませんでしたから」

御坂「この……!」バチバチッ

佐天「おっと注意してください。私を殺したら白井さんの魂もあの世に飛んで行きますよ」

御坂「くっ……!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:47:42.60 ID:Himtl0shO

打ち止め「あー!お姉様だ!」

一方通行「チッ」

インデックス「とうまー、お腹が減ったかも」

上条「よう。こんなところで何やってるんだ?」

御坂「あんた達!」

佐天「そこのキミタチ。お姉さんが好きな願いを叶えてあげるよ」

打ち止め「わーい!」

インデックス「ついてるんだよ!」

御坂「……!!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 20:58:56.69 ID:Himtl0shO

打ち止め「うんとねー。ミサカはおっきなっプリンが欲しいなって、ミサカはミサカはお願いしてみる!」

インデックス「食べきれないほどのご飯を食べたいんだよ!」

一方通行「ガキかてめェらは……」

上条「見ず知らずの人に奢って貰うわけにはいかないよ。……金貸してくれ一方通行」

一方通行「やなこった」

佐天「はい、どうぞ!」パッ

インデックス「おにぎり一個とかしけてるんだよ」

打ち止め「わーい!いただきまーす!」

御坂「だ、駄目ッ!」

佐天「はい、魂いただき」クイッ

ドサドサッ

一方・上条「な!?」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:05:32.87 ID:Himtl0shO

一方通行「てめェ!!打ち止めに何しやがった!?」ガシィッ

佐天「おっと!私に乱暴しない方が」

上条「そげぶ!!」ドッゴォ!

佐天「ぶぎっ!」ズガシャア

黒子『……』スゥ…

御坂「ああっ、黒子の魂が!」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:17:51.73 ID:Himtl0shO

一方通行「願いを叶える代わりに魂を奪うだと!?」

上条「どうする!?もう一度そげぶしてみるか!?」

一方通行「駄目だ。打ち止め達が助かる保証はねェ」

上条「くそっ!どうすりゃいいんだ!」

一方通行「おい。俺の願いも叶えて貰おうか」

佐天「いいですよ。何がお望みでしょう」

一方通行「てめェの奪った魂を持ち主に返せ」

御坂「ちょ、一方通行!?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:27:31.93 ID:Himtl0shO

一方通行「うかつなことは言えねェ。相手の能力の底が見えない以上、確実にことを進めるべきだ」

御坂「で、でも……そしたらあんたが……」

一方通行「構わねェよ。どうせ糞な命だ」

一方通行「だがもし俺が失敗したその時は、打ち止めのことを頼む」

御坂「一方通行……」

上条「……ああ任せろ」

上条「打ち止めも、インデックスも、白井も、そしてお前のことも必ず助けてみせる」

一方通行「へっ……」ニヤリ

一方通行「さァ、叶えて貰いましょうかァ?」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:33:23.68 ID:Himtl0shO

佐天「……」

御坂「……」ゴクリ

上条「……」ゴクリ

佐天「……」

佐天「え?なんて?」

一方通行「てめっ、ふざけんじゃねェ!!」

佐天「わかりましたふざけません!はい、魂いただき~」クイッ

一方通行「しまった!」ボシュゥー

上条・御坂「……」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:50:18.87 ID:Himtl0shO

御坂妹「おや、上条さんとお姉様ではございませんか、とミサカは二人がデートしている可能性を考慮し近付きます」

神裂「上条当麻、インデックスは元気にしてますか?」

オルソラ「お久しぶりなのでございますよー」

小萌「上条ちゃん~、不純異性交遊はめっなのですよ~」

姫神「上条君いい加減にして欲しいんだけど。私初期正ヒロインなんだけど」

上条「みんな!」

佐天「一人一つ願いを(ry」

上条「お前ら……」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 21:54:39.86 ID:Himtl0shO

御坂「どうしろっていうのよ!」

上条「このままじゃ被害が拡大する一方だ!」

御坂「初春さん!何かみんなを助けるいい方法ない!?」

初春「そうですねえ」

初春「とりあえずいろいろ質問してみましょう」

御坂「う、うん」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:06:52.05 ID:Himtl0shO

御坂「どうしたらみんなを元通りにしてくれるの?」

佐天「『みんなを元に戻して』ってお願いしたらいいんじゃないですかね」

上条「そんなこと言って、『聞き間違えた』とか言うつもりなんじゃないか?」

佐天「『聞き間違えた』とか言うつもりはありませんよ」

上条「な、なら……!」

御坂「待って!つもりがないとしか言っていないわ!」

上条「うおっ、危ない」

御坂「じゃあ、願いを増やすことは可能?」

佐天「願いを増やすことは可能ですよ」

御坂「ちゃんと叶えてくれる?」

佐天「ちゃんと叶えますよ」

上条「……今までの願いはちゃんと叶えてきた?」

佐天「ちゃんと叶えてきました!」

上条「うぐっ」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:14:44.47 ID:Himtl0shO

御坂「だ、駄目……こんなのどうしようもない……」

上条「佐天さん!なんでこんな酷いことをするんだ」

佐天「……」

佐天「……酷いですかね?」

御坂「酷いに決まってるでしょ!?こんなの詐欺じゃない!」

御坂「この悪魔!サタンさん!」

サタンさん「……」

上条「畜生、何か方法があるはずだ……!」

サタンさん「あるといいですね……」

上条「ううう……」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:20:06.80 ID:Himtl0shO

佐天「初春は叶えて欲しい願いない?」

佐天「一つだけ、どんな願いでも叶えてあげるよ!一つくらいあるでしょ?」

初春「そうですねえ」

御坂「だ、駄目よ初春さん!」

上条「何かないか何か」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:22:29.25 ID:Himtl0shO

初春「ところで、佐天さんには叶えて欲しいお願いはないんですか?」

上条・御坂「……え?」

佐天「……」

初春「どんな願いも話だけは聞いてあげますよ」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:28:34.28 ID:Himtl0shO

佐天「……」

佐天「……私は」

佐天「こんな能力なくしたい……!」

佐天「こんな能力いらない……!」

佐天「助けて!誰か助けて!」

上条・御坂「……!」

初春「へえ。佐天さんは自分の能力なくしたいんですか」

初春「じゃあそれ叶えてください」

カッ


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 22:40:16.25 ID:Himtl0shO

初春「よかったですね。みんな元に戻って」

佐天「うん」

佐天「……初春はさー、最初から気付いてたわけ?」

初春「いえ。うさんくさい話には乗らない性分なだけです」

佐天「ふーん……」

佐天「初春って変わってるね」

初春「そうですかねえ」

初春「ちなみに佐天さんを恨む人はいなかったみたいですよ」






雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」

2013-08-27 06:21:11 |  やはり俺の青春ラブコメはまちがっている

1 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:27:04.23 ID:DdghrasH0
 「よう…」

 俺を見るなり雪ノ下雪乃は深いため息をついた。
 「はぁー…… 今日は比企谷くんしか来ないことはわかっていたのに…… 期待してしまった私が馬鹿だったわ……」
 こめかみのあたりに手を当て、まるで痛恨のミスをしでかしたような仕草を見せる。

 「うっせー」
 いつも俺の方が由比ヶ浜より先に来てるじゃねーか。

 その由比ヶ浜は昼前に体が熱っぽいと言って早退した。
 由比ヶ浜から、何あのヒエログリフもどきがいっぱいの頭の悪そうなメールを受け取ったのだろう。

2 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:29:15.23 ID:DdghrasH0
 「今日は私たち二人だけのことだし、もうお茶の時間にしましょう」

 ガラス製のティーポットに湯を注ぎこむ音が聞こえてくる。
 すっかりと奉仕部の日常となった。
 
 そう、最初はティーカップに、次はマグカップに、最後に紙コップに注がれて…

 ジャー  --

 突然、陶器のポットに煎れたての紅茶が注がれる音が聞こえてくる。
 予想外の音に驚いて顔を上げると雪ノ下と目が合った。

「紙コップが切れてしまったのよ」
 雪ノ下は、そう言いながらポットに保温用のカバーをかぶせた。
3 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:32:12.29 ID:DdghrasH0
 -昨日のことだ。
 「ひ、比企谷君…… そ、そのゴキブリをどうにかなさい。あなた仲間でしょ……」

 ついに俺もゴキブリ扱いされてしまった。
 あまりにも理不尽だ。理不尽すぎる。

 すでに帰り支度の終わった俺はそのまま無視して帰ろうとする。

 「ヒ、ヒッキーひどい… ゆきのんがちゃんとお願いしているのに無視するつもり」
 雪ノ下と由比ヶ浜は、互いのブレザーの袖をつかみあいながら震えていた。

 どこがちゃんとしたお願いだ?
 思いっきり罵倒しているじゃねーか

 「ったくー…… 今退治するからおとなしくしていろよ」
4 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:34:45.84 ID:DdghrasH0
 -格闘すること数分。
 箒ではたかれてすでにこと切れたゴキブリをポットの横に置いてあった紙コップで掬い取り、窓から放り棄てた。
 ああ… そういえば、あの時使ったのは最後の1個だったな。

 悪い、何も考えないで使ってしまったから、お前だけでも飲めよと言おうと思っていたら、思いもかけない言葉を耳にした。
 「私一人だけ飲むわけにはいかないじゃないの」

 いつから俺にこんな気遣いをするようになったんだ、雪ノ下は。
 それなら、普段もっと俺にかける言葉にももっと気を遣ってくれてもいいんじゃないの?

 雪ノ下は、顎のあたりに手を当てて考え込んだのち、こう告げた。
「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
5 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:41:06.80 ID:DdghrasH0
 紅茶を煎れるのが趣味だというだけあって、雪ノ下が出してくれるのはおいしい。
 確かに紙コップで飲むのより、ティーカップで飲んだら雰囲気も違ってさらにおいしいものになることだろう。
 でも、俺は由比ヶ浜とは違って、好き好んでこの部活に入ったわけではない。
 この部屋にマイカップを置くってことは、俺が奉仕部に入れられてしまったことを肯定してしまうことになってしまう。
 
「帰りにコンビニで紙コップ買ってくるから気にするな」

「紙コップって持つ時熱いのよ。紅茶を煎れる私の身にもなって」

「熱いんだったらコップの上の方を持てばいいだろ」

「嫌よ。私が持ったところに比企谷君の唇がつくと思うと… 気持ち悪い。」

 ふと雪ノ下の指に目が行ってしまう。
 細くしなやかに伸びる指。
 雪のように白く透き通っている。

 でも、こいつの場合かしづかせて手の甲にキスをさせ、服従を誓わさせられそうでなんか怖いな…
 しかも、それが妙に様になっていそうで、俺の理性も吹き飛んでしまうかも…

「比企谷君、私の指を見てまた何か変な妄想をしていない? セクハラで訴えるわよ。気持ち悪い。」
 手をネコ型ロボットのようにグーにして、胸元に押し当てている。

 やがて、その手をグーのまま下ろして再び口を開く。

「ところで、その… 紙コップが切れてしまったからだけではないの… あの… あなたにはいろいろと助けてもらったわけだし…
そ、その… お礼がしたいのよ…」
6 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:48:19.83 ID:DdghrasH0
「別にお前に礼を言われるようなことなんて何もしてねーよ」
 事実、俺は何もしていない。
 雪ノ下に非難されるようなことはしてきても、感謝されることなど何一つしてきてはいないのだ。

「でも… それでは私は… 」
「気にするな。俺は金欠だ。財布の中に400円しかない。ティーカップなんて高価なものどころか、マグカップだって買えやしない」 
 小町め、妹を愛する兄の気持ちに付け込んでおねだりしやがって。
 このシスコン殺しのおねだり上手が。
 おかげで、小遣い日まであと半月もあるのにひもじい思いをしないといけないじゃないか。
 昼飯のあとのMAXコーヒーが飲めないなんて悲しすぎるだろ?
7 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 01:52:55.70 ID:DdghrasH0
「比企谷君、あなた馬鹿? 私が礼をしたいと言っているのよ。あなたは私からカップを受け取ればいいだけなのよ。それに、あなたに合った腐ったようなカップを見つけることは容易ではないのよ。」
 なんだこいつは。
 俺はそもそも雪ノ下から礼をされる覚えはない。
 そう言っているのに何逆ギレしているんだ。
 しかも、なんで貶められないといけないの?

「そもそも修学旅行のときにあなたが…」
 雪ノ下は、突然語気を強めたかと思うと、手をもじもじとさせて急に黙り込んだ。
 うつむき加減に目をそらしている雪ノ下の顔は、秋の早い夕日に照らし出されたせいか赤い。

 修学旅行の三日目の晩に雪ノ下を怒らせてしまったことをふと思い出してしまった。
 あの時の雪ノ下の表情といったら…
 よせよせ、俺は過去を振り返ったりしないんだ。
 ちょっと惨めになるじゃねーか。

8 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 02:07:15.70 ID:DdghrasH0


 なおも食いついてくる雪ノ下に根負けした俺は、一緒にティーカップを買いに行くことにした。
 「ちょっと待っててくれ」

 急いで自転車を用意して戻ってきた。
 「じゃ行くか」
 雪ノ下に追いつきざまに声をかけるが、そのまま追い抜いてしまった。
 振り返って、
 「おい、早く行かないのか」
 そう声をかけるが、雪ノ下は歩き出そうとしない。
9 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 02:08:59.65 ID:DdghrasH0
「その……、一緒にいるのを見られると、ちよっと……」
いつかも聞いたことのあるセリフだ。
こうなったときの雪ノ下は埒が明かない。

「お前が誘ったんだろ。それにどこに行くのかも聞いていない。さらにお前が迷子になったらどうやって連絡とるんだよ」
 そう、俺と雪ノ下は互いに携帯の番号はもちろん、メアドの交換をしていない。
 方向音痴も甚だしい雪ノ下が迷子になってしまったら、どうするんだよ。

 今頃家で寝ているであろう由比ヶ浜にでも訊くつもりか。
 小町だってお前の連絡先は知らないし…… まさか、平塚先生にでも電話するつもり?
 そんなことにでもなったら、電話とメールの着信がものすごいことになっちゃうよ… それだけはやめてくれない?
 平塚先生、どんだけ俺のこと好きなんだよ… 誰か早く貰ってやってよ……
10 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 02:10:56.44 ID:DdghrasH0
「そうね……、誠に遺憾だけど、……一緒に行きましょ」
 そう言うと雪ノ下は、俺を追い抜いていく。
 毎朝小町にそうしているように雪ノ下を後ろに乗せても良かったが、俺は雪ノ下のあとを自転車を押しながら追っていった。

 駅に自転車を置いて京葉線に乗った。
 隣同士に座ったが、特に会話はない。
 互いにぼっち同士、こうしているのがベストの選択だ。
 誰が見てもたまたま隣り合って座った2人しか見えない。
 これなら雪ノ下も誰も気にすることはないだろう。
16 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:36:53.55 ID:DdghrasH0
 京葉線を下車して歩くこと数分、目指していたと思われる場所に着いた。
 雪ノ下の動きからそのことがわかった。
 いつしか、小町と3人で来たことのある場所だ。
 あの時は、陽乃さんに絡まれるわ、由比ヶ浜に勘違いされるわで散々だったな。

 雪ノ下は、迷子の仔猫のようにきょろきょろしながら進む。
 俺は、そのあとに従う。
 あまりにも挙動不審なほどに前後左右を気にするようだったら、そのときはどこへ行きたいのか
声をかけてやろうと思っていた。

 しかし、それは杞憂に終わり、紅茶専門店の前で雪ノ下は立ち止った。
17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:39:33.34 ID:DdghrasH0

 「ここよ」
 さすが紅茶好きの雪ノ下だ。
 よくとまではいかなくても、たまに訪れてはいろいろとチェックしているのだろう。
 さっきの迷い方で、なんとなくそんなことがわかった。

 店内に入ると雪ノ下は、物色し始める。
 俺は、適当にその辺のものを眺めている。
 MAXコーヒー命の俺には、見慣れない嗜好品がいろいろとある。
 さすが英国紳士や貴婦人が嗜むだけのことはある。

 そう感心していると、ふと雪ノ下が視界から消えていたことに気付いた。
18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:42:41.43 ID:DdghrasH0

 「雪ノ…」
 雪ノ下の姿を見つけた俺は一瞬声をかけるが、すぐにやめた。

 雪ノ下雪乃は、真剣なまなざしでただ一点だけを見つめていた。
 口許に手を伸ばし、なにやらブツブツと独り言を言っている。

 「これにしようかしら……、でもそれだと……、いいえ……、やっぱりこれに……」
 意を決して手を伸ばそうとする。

 しかし、急にそわそわし始めて右を向き、左を向いた。
 そして、雪ノ下の美しい横顔に見惚れていた俺と目が合うと何事もなかったようにすっと手を引っ込めた。
 前にもこんなことがあったな……
19 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:45:47.32 ID:DdghrasH0

 顔をそむけた雪ノ下は、ややしばらくすると、今度はいつものようにジト目を向けてきた。
 それを無視するように近づいていく。

「比企谷君、何?」

「何かいいものでも見つかったのかと思ってな」

 しらっとそんなことを言いながら、さらに雪ノ下に近づいた。
 そして、ほどよい距離感のところで立ち止った。
20 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:48:35.58 ID:DdghrasH0

「じゃあ俺、それにするわ」

「へっ……? 本当にこれでいいの…?」

「だってお前が選んだんだろ?」

「いえ、私はまだその……」

 雪ノ下はまだ何か引っかかることがあるのか、歯切れが悪い。
 俺がお前のために何をしてやったのかは知らないが、俺なんかのために時間を費やすのは、
人生の駄使いっていうもんだろ…

 雪ノ下が決断できないのであれば、俺が解を示したっていいだろう。

「それでいい……、いや、それがいい」
21 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:51:30.47 ID:DdghrasH0

「そう……、それじゃあ会計を済ませてくるわ」

 さっと背を向けてレジに向かっていく雪ノ下。
 彼女がどんな表情をしているかはわからない。

 ひょっとして、俺が選んだのって自分用に買おうと思っていた高価なものなの!?
 もしかして怒ってるの?

 明日になって法外な金額の請求書を手渡されたりしない?
 いや……、俺知ーらない……
22 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 03:54:04.71 ID:DdghrasH0

 先に店を出て、店先の小物を前のめりになって眺めていると、すっと紙袋を持った腕が目の前に
延びてきた。

「はい、お礼…… 比企谷君受け取って。明日部室に持ってくるのよ……」

 雪ノ下の表情を確かめたかったが、気が変わらないうちに早く受け取れと言わんばかりに腕を
さらに突き出す。

「ありがとよ」
と一言礼を述べて素直に好意を受け取った。
24 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 04:04:20.25 ID:lPcSxxo/0
紅茶のお供に甘デレのん・・・最高だな!

期待してます
26 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:38:14.93 ID:DdghrasH0

 これで用は済んだ。
 もうこれ以上、雪ノ下とここにいる理由はない。
 再び互いに無言で歩き始めようとすると、不意に雪ノ下にそっくりな声に呼び止められた。

「あらー雪乃ちゃんじゃないの。それに比企谷君も」

「あー、2人してこんな時間にこんな場所で一緒にいて、ねーデートなんでしょ……、このこの……」

 いつもの調子で陽乃さんは、肘で俺をつついてくる。

「デートじゃないわ」

「デートじゃねーって」


「2人ともやっぱり息ぴったりじゃない」
27 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:39:53.49 ID:DdghrasH0

「姉さん、何度言ったらわかるの? なんでこんなのとデートしなければならないの?」

 雪ノ下の発言には、全くもって同感なのだが、どうしていつもこういう扱いを受けなきゃならないの?
 八幡そろそろ心が折れてしまいそう。

「もうこんな時間だし、そろそろ帰りたいのだから、用がないならさっさと行って」

「雪乃ちゃんのいじわる。どうして、お姉ちゃんにそんなことばかり言うの。でも、今日は用事かあるから
もう行くわね。比企谷君も雪乃ちゃんを泣かせたら、お姉ちゃん許さないわよ……」

 陽乃さんは本当に急いでいたようである。
 おかけで、俺が手にしている紙袋については、まったく触れられることはなかった。
28 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:44:09.37 ID:DdghrasH0


 台風一過である。
 再度沈黙の時間が始まる。
 俺と雪ノ下は、陽乃さんの瞬間最大風速的な登場について特にコメントすることなく、再び歩き出そうとする。

「くしゅん!」

 その時、雪ノ下が普段のイメージとは似つかわしくないほどのかわいいくしゃみをした。
 もう冬の始まりだ。

 季節の変わり目は風邪をひきやすい。
「由比ヶ浜は風邪を引かない」ってことわざがあるくらいの奴が早退するくらいだ。
 いくら氷の女王とはいえ、急激な温度変化には弱いのだろう。

 気づけば、俺も肌寒く感じていた。
 いつもはとっくにもう家に帰って小町の手料理を食べ終えている頃だ。

 こんな時間に出歩くことを前提にしていない俺も雪ノ下も初冬の晩にしてみれば薄着であった。
29 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:46:44.98 ID:DdghrasH0

「雪ノ下、寒いのか?」

「いいえ、大丈夫よ」

「風邪を引いても困るし、なんか温かいものでも飲んでいかないか?」

「あなたさっき400円しか持っていないって言っていたでしょう。私にティーカップ買わせた上におごら
せようとするとは、さすがヒモになりたいって言うだけのことはあるわね」

「うっせー、ヒモじゃない! 専業主夫だっつーの。今ATMで金下ろしてくるから、そこで待ってろよ!
とにかくそこから動くなよ」
30 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:49:58.35 ID:DdghrasH0

 全力疾走でATMまで行って金を下ろす。
 いざというときのためにお年玉の残りを貯金していたが、思わぬところで使うことになった。

 こりゃ、ますます小遣い日が待ち遠しいな……
 いざとなったら小町から金を借りるか……
 俺ってここまで情けない奴だったとはな…

 再び全力疾走で雪ノ下の元へと戻る。
 息が絶え絶えしてゼーゼーいってている。

「あなたって人は……」

 雪ノ下は呆れたように声をかけるが、その表情は息切れも収まりそうになるくらい明るいもの
であった。
31 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 06:58:52.30 ID:DdghrasH0

「ところで、この辺に喫茶店はないか?」

「そんなことも知らないでお茶に誘ったわけ?」

 雪ノ下は、フゥーとため息をついた。

「リア充じゃあるまいし、こんなところ一人で来るかよ。ぼっち舐めんなよ」

「……。それって、そんな胸を張って言うことかしら……」

 こめかみの辺りに手をやり、まるで痛々しいものを見つめるような視線を送ってくる。

 悲しくなってしまうから、そんな目で見るのはやめて…

「まぁいいわ……、それならここで飲んでいきましょ」
32 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 07:02:00.76 ID:DdghrasH0

 この店には喫茶コーナーも併設されている。
 俺と雪ノ下は適当に目についた席に着いた。

 メニュー表を見ても俺には紅茶はさっぱりわからない。
 ただひとつわかることは、ここにはMAXコーヒーは置いていないということだけだ。

「お前のおすすめは何だ?」

「そうね、シャンパーニュロゼ辺りは好きだわ。若い女性に人気があるのよ。あなたには全く無縁でしょうけど」

 相変わらず俺に容赦のない言葉を浴びせる雪ノ下。
 でも、的確過ぎて何も反論できねぇ。

「じゃあ、それにするわ。シャンパーニュロゼを2つ…」

 いつも部室で飲む紅茶とは一味違った大人の上品さ。
 若い女性に人気があるというだけあって、香りも味も心なしか心地が良い。
 雪ノ下が煎れてくれる紅茶もなかなか良いが、これはこれで違う良さを感じる。
33 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 07:06:34.39 ID:DdghrasH0

 紅茶で温まると再び京葉線に乗った。
 行きとは違い、家路に向かうスーツ姿の男女で混み合っている。

 隣り合った吊り革を並んでつかまっているが、もちろん俺たちの間に会話はない。
 そう、これが俺と雪ノ下雪乃の距離感の取り方だ。
 ぼっち同士互いに必要最低限以上にはかかわらない。
 由比ヶ浜のように俺のパーソナルスペースを肉体的にも精神的にも侵してこない雪ノ下と
過ごすのは心地がいい。

 そんなことを考えているうちに、雪ノ下が降りる駅に着いた。
 普段は俺もここで降りるのだが、これから自転車を取りにもう2駅乗らなければならない。
34 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 07:10:20.25 ID:DdghrasH0

「じゃあ」
 とだけ述べて雪ノ下は吊り革を離す。

「じゃあな」
と俺も一言返答する。

 そんな感じでいつものように別れるのだ。
 日々変わらぬ会話、変わらぬ関係―

 しかし、雪ノ下雪乃は予想外にも振り返ると満面の笑みでこう語りかけるのであった。

「比企谷君、今日はとても楽しかったわ。ありがとう」

 不意を突かれてしまった俺は、すっとんきょうな声で
「ああ…」
と返すのがやっとだった。
36 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 07:16:05.70 ID:DdghrasH0

 それを見てくすっと笑う雪ノ下。
 さらに何か話そうと口を開きかけようとする。

 しかし、その瞬間ドアが開き、家路に急ぐ人波に押されてしまう。
 雪ノ下はドアの外で背を向けて立ち尽くしている。
 あまりにも突然のことで驚いてしまったのだろう…

 こんなにも動揺する雪ノ下が珍しくて、思わず俺もくすっと笑ってしまう。

 そんな雪ノ下の背中を見送るように電車は動き出す。
 慌てて振り返った雪ノ下はの右手は胸の近くで中途半端に上げられている。
 そして、これまた中途半端に開かれた掌をかすかに振りながら、なにやら口を動かしていた。

「また明日な」

雪ノ下には当然聞こえてはいないが、俺も声に出して応えた。
46 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:22:25.73 ID:DdghrasH0


「よう」

「こんにちは、比企谷君」

席に着くと、鞄から小さな包みを取り出し包装紙をはがす。


「あら、ちゃんと持ってきたのね。比企谷君にしては良い心がけじゃない」

 俺だって一応学習能力はあるさ。
 伊達に総武高に入学してないぞ。

「また紙コップがないからって、入れたての紅茶をすぐにポットに移し替えられてしまっては、
いくら俺でも心苦しいからな」

「そうね……、私もせっかく入れたお茶を捨てるような真似はしたくはないもの」

 罵倒されるのかと思っていたら、雪ノ下はくすっと笑いながらそう応えた。

 雪ノ下のティーカップの横に自分のカップを並べると、読書を始める。
 夏に比べるとすっかりおとなしくなった陽光が心地よい。
47 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:26:01.34 ID:DdghrasH0

「やっはろー」

 静寂を破るように部室に入ってきたのは、総武高という単語が最も似合わない由比ヶ浜結衣だ。

「こんにちは、由比ヶ浜さん」

「おう、由比ヶ浜」


「みんな揃ったことだしお茶にしましょう」

「やったあ、おやつの時間だぁ」
48 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:27:16.69 ID:DdghrasH0

 いつものように、ガラス製のティーポットに湯を注ぎこむ音が聞こえてくる。
 そして、いつものように3つのカップに注がれて、残りは陶製のポットの中へ注ぎ込む。
 それから、いつものように保温カバーをかぶせて、紅茶が供される。

 幾度となく繰り返されてきたいつもの奉仕部の日常だ。

 しかし、今日はいつもと違うことがある。
 由比ヶ浜のマグカップが置かれた後、俺の前に真新しいティーカップが置かれる。

 
「小町がせっかくお兄ちゃんのために温かい料理を用意して待っていたのに、黙って寄り道するんなんて。
今のって小町的に……、えっ……。……ところで、その紙袋の中に入っている包みって何……? もしかして
お兄ちゃんにプレゼント? えっ、結衣さん? もしかして、雪乃さん? ……」

 昨晩帰宅した時、小町から厳しい尋問を受けて追及をかわすのにひと苦労した代物だ。
50 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:31:44.96 ID:DdghrasH0

「ヒッキーもやっとカップを持ってきたんだ…」

 雪ノ下が煎れてくれた紅茶をすすろうと口元に運ぼうとすると…

「あー、そのカップ…」


 途端に檻の中で落ち着かなくなった動物園の猛獣のようにキョロキョロ首を動かし始める。

 そして、由比ヶ浜は雪ノ下のカップに目をやると突然静止してしまった。
51 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:33:44.39 ID:DdghrasH0

 由比ヶ浜の視線を追った俺も一瞬目を疑った…


「なんで、ヒッキーとゆきのんがおそろいのカップを使ってるの!?」




 由比ヶ浜はジト目で俺をにらむ。

「ねー、何でヒッキー!」

 黙ってすすっていると、今度は雪ノ下へと体ごと向き直る。

「ねー、何でゆきのん!」

 雪ノ下は、まるで他人事のようにまっすぐ前を見つめて紅茶をすする。


「ねー、なんで、なんで」
52 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:37:27.34 ID:DdghrasH0

 いよいよ落ち着かなくなって、ますます左右に体を揺さぶり始めた由比ヶ浜。


 俺をにらみつける由比ヶ浜のその先に視線を向ける。
 それに気づいた雪ノ下がそっとこっちを向く。


 そして、ゆっくりと片目をつむった雪ノ下雪乃は、これまで見せたことのない満面の笑みをたたえながら
小首を傾げてこっちを見つめてくる。

 恥ずかしさのあまり、思わず目をそむけたくなるほどの眩い視線。

 でも、もうここできょどる俺ではない。



 胸に湧き上がる想いをすべて目に集めて俺も負けじと見つめ返す。
 目をそらすんじゃねーぞ、雪ノ下さんよ…



53 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:42:29.03 ID:DdghrasH0


「ねーねー、ヒッキー聞いてんの!?」

 かしましい由比ヶ浜の声は、耳から耳へと抜けていく。
 そんなことには、構っていられない。



 雪ノ下雪乃は一瞬困惑の表情を浮かべるが、すぐにありったけの笑みでウインクを送り返してきた。


 何それ、反則的なまでに眩しすぎるその笑顔…
 思わずきょどっちゃってしまいそう…


 俺と雪ノ下の大切な確認作業を終えると、再び互いの視線は離れた。



「ねーヒッキー、ちゃんと答えてよ!」


「なんだ、由比ヶ浜。茶ぐらい静かに飲ませろよ…」



 -こんな俺にだってラブコメの神様はちゃんといるんだな。

 雪ノ下にこんなことを話したら、あいつなんて顔をするんだろうか……


―完―


56 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 18:47:08.96 ID:8q2g59/yo
おつ
面白かった!
62 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/21(水) 19:52:22.69 ID:OafEYIa/0

後腐れなくて良いね

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