僕の細道

【となりの山劇】第33話

<次はマウンテンボード の巻、前編>

 先シーズン、すっかりスノボおやじと化したワシだが、その道に引き込んだ張本人から久しぶりに電話がかかってきた。

「山ひげ(本当は本名で言っている)さん、ごぶさたしてます。」
「久しぶりやないの」
「最近どうですか?」
「どおって、何が?」
「体動かしてます?」
「別に・・・」
「それじゃあ今度。マウンテンボードやりませんか?」
「何だって?」
「ほら、この間電話で話したでしょう。」
「ああ、夏にスノボの練習をやるやつだっけ。」
「そうそう。」
「でも、あれってコケると危ないと言ってなかった?」
「ちゃんとプロテクターがありますから大丈夫ですよ」
「プロテクターって、どんなやつ?」
「スケボ用のがごつくなった感じで、長そでを着るんですよ。」
「そこまでして夏にやるか?」
・・・・・
(中略:結局行く事になる)
・・・・・
「んで、いくらしたんだ、それ。」
「んーと・・・・(小声)」
「聞こえなかったんだけど。」
「15万円。」
「え?」
「ボード本体が10万で、プロテクターが5万。」
「それって、スノボの板よりもずーっと高くない?」
「そうですね。」
「簡単に言うなぁ。で、どこでやるんだよ。」
「スキー場でやるんですよ。ここらだと坂内か鷲が岳。」
「ところで1回でもやってみたんか、それ。」
「実は庄内川の河川敷でやってみたんですよ。」
「恥ずかしくなかったか?」
「いやぁ、注目されちゃって、こっち見て何か噂してるんですよ。」
「それはな、『バカがいるよ。』と言ってるんだよ。」
「ひどいなぁ。」
・・・・・
(以下略)

ということで、とにかく行く事になった。一体どうなることやら。


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