僕の細道

【となりの山劇】第32話

<スノボを始めたのだ の巻、後編>

 続いてウエア編。ご存じの方も多いと思いますが、スキーとスノボのウエアは使っている色は勿論のこと、構造自体も随分と異なります。スキーのウエアは基本的に雪の上に座る事はあんまし考えられていないのですが、逆に、スノボの方は止まったら基本的に「座るしかない」ので、雪の上に座りやすいような構造になっています。あと、スノボはお尻から転んだり、膝から転ぶ事が多いので、その部分には厚手のパットが入っていて、痛くないようになっているのです。

 そーゆー事は分かってはいたのですが、新たに専用のウエアを買う予算が無いので、今まで13年間着ている「つなぎ」(フェニックス製で、昔50000円<くらいしたのだよ)のスキーウエアの上に薄手のスノボパーカーを着ると、なあぁんと外観だけはボーダー君に見えるではありませんか。
 しかし専用のウエアでないので転ぶと痛い。そうして先シーズン迄ニセボーダーウエアでカモフラージュしてたのですが、今年に入ってついにウエアのジッパーが壊れ、おまけに縫い目が裂けて崩壊し、とうとう大往生の日がやってきてしまいました。

 まあ、次に行くのは3週間あとだし、面倒な事はあとで考えようと、そのままほったらかしにしておいたら、若い衆から「今度の土曜日に行くよ」と突然の連絡があって慌てた。しかも今回は若い女性も同行するというでないの。「ムムム、これはヤバイ」と、急いで会社の近くにあるスポーツ用品の「ヴィクトリア」へ行くと、スキーのジャケットだけで、なんと1000円で売っているではありませんか。怪しいメーカー製だが、型としては立派で、なにより丈夫そうなジャケットです。上下セットで揃っていたら40000円はするのではなかろうか。この際デーハーな色は目をつぶろうではないか。

 そんな訳で、新品のジャケットを格安でゲットした私は、次に、サロペットは長く使うつもりでデサント製の上質のものを選び、結局上下で22000円で購入した。

 この戦利品を会社でホレホレと見せびらかしたら誰一人としてそれぞれの価格を当てる事が出来ず、その常識外れの価格格差がおおいに受けたのでした。

後日談:
男と女が3対3だと聞いてウキウキしてたら、男のグループと女のグループがそれぞれ車を出し、なんと現地集合だというではないの。そんなんで合流できるのかと心配してたら、やっぱり会えなかった。ちっ。それどころか最後の方にひどく転倒して肋骨を痛め、暫くしゃがむ事も寝返りも背伸びさえもできな
いのです。

後日談の後日談:
実は未だに肋骨が痛いのです。レントゲンでは何も映らなかったんですけどね。うつ伏せで寝るのはちょとばかし苦痛だったりします。困ったものだ。


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