僕の細道

【となりの山劇】第97話

<賃貸住宅立ち退き の巻 前編>

 先日、会社で後の席に座っているA君(仮称)が渋い顔をして会社にやってきました。その表情があまりにも暗いので何事かと聞くと、・・・

 「実は今住んでいるアパートを出ていくようにと言われて・・」

 と言うのです。詳しく聞くと、来年の2月にアパートを建て直すからそれまでに出てくれと言われたそうな。その話しを一通り聞いて、

 「それで、いくらもらえるんだ?」
 「えっ?」
 「だから、立退き料だってば」
 「何も聞かなかったけど、もらえるの?」
 「あたりまえだろ、大家の都合なんだから」
 「そういうものかなぁ」

 自分を含めて他の連中は無責任なもので、「ごねろ!」とか「裁判に持ち込め」などと言いたい放題でしたが、試しにと思って、その関連のフォーラムを覗いて、面白そうな記事を片っ端からダウンロードしてみると、そーいったトラブルや無理難題、あげくの果てに裁判沙汰で勝ったの負けたのなどなど、ざっくざっくとありました。

 昨日からずーっと目を通しているのですが、自分も賃貸住宅に住んでいるから決して他人事ではなく、明日の我が身なんですね。

 それで、A君(仮称)の状況に当てはまる解答として、次のようなものがありました。

 ●賃貸料の6ヵ月分を立退き料として支払う、敷金は償却する

 ●一律20万円を立退き料として支払う

 ●賃貸料の12ヵ月分を立退き料として支払う、敷金は戻す。

 ●立退き料として新居の敷金礼金及び引越し料金を負担する。

 ●契約継続として、一時的住居の費用及び引越し料金を負担する。

相談相手は、賃貸住宅のオーナー、仲介業者、立ち退き経験者など様々です。

 A君(仮称)は、これらのプリントアウトを手に、大家と交渉すると息巻いていますが、果たしてどうなるものやら。外野としてはとても楽しみであります。

次号に続く

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