僕の細道

【となりの山劇】第112話

<ジャイアントコーン の巻>

 ジャイアントコーンは、学名を『コーンオブガリバー』といい、南米アマゾン周域を原産とする多年草であります。

 我々が見る事が出来る乾燥した最終形態で、あの大きさである事から推測できるように、生の状態ではおよそ1.5倍の大きさの粒であり、1本の直径は約50センチ。長さは平均して約3メートル。重量は約75キロに達します。

 さらに、本体の原種茎の直径も同じように約40センチ。高さは10メートルに達します。従来これを収穫する際には苗の周りに櫓状に足場を組み、『トォビィー』という特別な職業の人たちがその上に軽々と昇って収穫していました。

 しかし、現在では数々の品種改良の結果、苗の高さが4メートルにまで落とす事に成功し、まるで藤かブドウのように横に広げる事に成功しました。

 その結果、収穫に特別な技術を必要としなくなった為、『トォビィー』を生業としていた人たちのほとんどは職を失い、再就職が出来なかった人たちは皆公園で生活することになってしまいました。このような人たちの事を『フーローメンズ』と呼んでいます。

 さて、そうやって収穫されたコーンの粒はがしは村の女子供の仕事であり、一粒一粒丁寧に外された粒はそのまま軽く塩水を通してから天日で乾燥させます。
 
 この製法に関しては各々の村に先祖伝来伝わる秘法であると言うことで詳しくは分かっていませんが、乾燥しきる前を見切り、その時点で油で揚げて、再び天日で乾燥させると完成となります。



ウソです。

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