僕の細道

【となりの山劇】第100話

<話にならない店員とは の巻 【大塚商会 その1】>

 これは数年前の話です。ここの営業担当にMACのイーサによるLANの相談と見積りを出してもらおうと話を持ち掛けたところ、その担当営業は「MACの事はあまり詳しくないから」と言って、設備担当の方に電話が回ったのです。以下はその設備担当者との会話です。

「方式はいろいろあるとは思いますが、サーバを設置しなくて済み、ハブも必要無いような一番簡単な方式にしたいのです。」

「LANを組むためには、サーバが必要不可欠です。サーバソフトも必要です。」
「大げさな方式でなくていいのです。10BASE-2ってやつでどうですか?」
「サーバが無ければ動きませんよ。」
「?????」
「サーバソフトもいろいろありますが・・・」
「ちょっと待って下さい。確か標準のOSの中にそれに相当する機能拡張があるのではないですか?」
「機能拡張ですか?」
「確かイーサトークという書類だったと思いますが。」
「それはどこのソフトですか?」
「いや、OSです。漢字トークの中にある書類です。」
「漢字トークって何ですか?」
「・・・・・(絶句)」

 ここに至って、ようやくこの担当がMACの事を何も知らないという事に気が付いたのです。そこで、私が知りたいのはMACのLANだと念を押し、そちらでもう一度詳しく調べてもらって、後で見積書をFAXで送って欲しいと依頼したのです。
 
ところが、1週間程たっても音沙汰が無いのでもう一度電話してみました。

「先日のお願いは進んでいますか?」
「何の件でしょう?」
「イーサの件です。」
「あの件でしたら見積書はお出し出来ません。」
「どういう事でしょう?」
「御社の希望に添ったシステムは不可能だという事です。」
「どういった事が不可能なんですか?」
「サーバ無しでは作動しません。」
「ところで、貴方は、先日、電話を切ってから、もう一度、この件、特にMAC
  のLANについて、詳しく、調べましたか?」
「調べていません。」

 普段、冷静をモットーとする私ですが、さすがに腹がたち、そのまま電話を切ってしまいました。すると、すぐに電話が掛かってきて、

「失礼ではないか」
「失礼なのはどっちだ!こちらは1週間も待っていたんだぞ、やる気が無いなら最初から言ったらどうだ。時間の無駄をどうしてくれる!」

これ以来、大塚商会には2度と電話をする気が失せました。全く話にならない。


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