僕の細道

【となりの山劇】67話

<樽見鉄道に乗った の巻、その6>

 結局目が覚めたのは揖斐川の鉄橋付近。これまた隣りで同じように寝ているカミさんを起こす。この列車は大垣から折り返して名古屋へ行くので丁度いいかと思ったらそうでもなく、生憎穂積は通過で停車しない。
 止むを得ず大垣駅で乗り換えになるのだが、せっかくだからと大垣城の辺りまで散歩し、帰り道にあったヤナゲンで軽く夕食の買い物をして、改めて電車に乗ってウチに帰って来たのだった。

 思いがけず一日仕事になってしまった。発車時間をしっかりと調べておけば午前中の便に間に合い、樽見駅に着いてからすぐに接続している薄墨温泉行きシャトルバスで温泉に行き、ゆっくりと入浴してから帰りのシャトルバスで15時29分発の、私らが乗った列車に乗って帰ってこれたものを・・・というプランは樽見駅で待っている間に駅の時刻表を眺めながら思いついた

 樽見鉄道は、この温泉行きシャトルバスとの接続や、谷汲口での谷汲行きバスとの接続や、まさに駅の隣に併設されているような鍋原駅の根尾川温泉や、谷汲口駅の谷汲温泉をもっときちんと宣伝すれば観光客が少しは増えるのではないかと思うのだが、そのような表示は出ていない。

 それにしても、列車の時刻を聞くために本社へ電話した時、最初は割とぶっきらぼうな口調だったのが、撮影ではなくて乗りたいのだと言うと、急に愛想が良くなったような気がするのは、気のせいだろうか。

 ちなみに、大垣~樽見間の料金は片道大人870円です。所要時間は1時間半といったところでしょうか。普段は1両編成の青いレールバスが運行しています。平日に乗った事はありませんが、日祝日は座れないくらいに混んでいるんです、これが。


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