「盤上のアルファ」(塩田武士/講談社) [ISBN:9784062165976]
真田信繁、三十三歳、家なし、職なし、目標プロ棋士。
第一印象は「しょったん」+「聖」+「小池重明」という感じ。
さすがは新聞記者だなぁ、と感じるほど棋界の説明に間違いがない。
マニアックな世界だけに、いい加減な描写で書かれることも多いような気がするが、そこらへんは丁寧に描かれていて、将棋ファンから全く将棋を知らない人まで誰が読んでも面白いと思う。
将棋という限られた狭い世界に魅入られた者の心情がとても上手く描かれている。
途中で書かれているように、囲碁は50対40で負けても40ぶんの充実感があるが、将棋は0か100。負けた時の悔しさが囲碁より比較的大きい。
だから、切ないのだ。
主人公の人生も将棋と同じ。
負ければ、全て失う。
それがこの物語のテーマかな。
ただ、暗いだけの話ではありませんよ。
その中の人物たちが実に楽しく、人間らしく生きている。
ということで
☆☆☆☆
将棋ということで、甘いかな…。
真田信繁、三十三歳、家なし、職なし、目標プロ棋士。
第一印象は「しょったん」+「聖」+「小池重明」という感じ。
さすがは新聞記者だなぁ、と感じるほど棋界の説明に間違いがない。
マニアックな世界だけに、いい加減な描写で書かれることも多いような気がするが、そこらへんは丁寧に描かれていて、将棋ファンから全く将棋を知らない人まで誰が読んでも面白いと思う。
将棋という限られた狭い世界に魅入られた者の心情がとても上手く描かれている。
途中で書かれているように、囲碁は50対40で負けても40ぶんの充実感があるが、将棋は0か100。負けた時の悔しさが囲碁より比較的大きい。
だから、切ないのだ。
主人公の人生も将棋と同じ。
負ければ、全て失う。
それがこの物語のテーマかな。
ただ、暗いだけの話ではありませんよ。
その中の人物たちが実に楽しく、人間らしく生きている。
ということで
☆☆☆☆
将棋ということで、甘いかな…。