遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

大幟、第三弾

2008年10月14日 | その他
お晩でがんす
大幟の第三弾は、我が区の一番の宝物です
寛政七年卯八月吉日とあります、西暦1795年のことであります
縦12.5横95センチの大幟です
藍の地に白の染め抜きと、臙脂の柄、黒の三宝など四色で出来ています
今も鮮明に残っています
213年もの長い間、風に耐えてきた幟は、その時々の時代の女性たちが、持ち寄りの布でほころびが修理してあります。本家より新宅のほうが大きいような部分もありますが、丁寧に裏打ちがしてあります
夫夫の時代に、大きな郷土愛で修理してきたのがよく分かります
昭和42年に立てたの毬最後でもう古くて風に耐えられないようであるし
若しも敗れたりしたら貴重な文化財が台無しになってしまいます
柄の一番上に「注連縄」が張ってあり、其処に中折り揚げの「御幣」が下がっています



その下に「奉献・八幡宮」とあります
何時の時代に八幡信仰が根ずいたのか、各地に八幡の字が付く土地や川やがある所を見ると、関東は源氏の勢力が強かった事が裏ずけられます



八幡様でも特にこの知では東向き八幡宮といっていますが、土地の都合で今は西を見ています、別に神罰があった事も聞いたことが無いのでまあ我慢していただくしかないようである



そして一番圧巻なのが八開きの三宝に載ったお神酒鈴というか、鶴首の下膨れ壷に
差してある八開(ばっかいと読み八は開く末広がりの縁起)の奉書である
紅白に重ねおりになった、奉書はまことに目出度い神様のお托宣が書いてあるはずのものです
三宝も末広がりの八開です



又この文字を書いた書家は,児玉郡辺りにいたらしい、当時有名の書家で
天明の大飢饉のときに、17年かけて見事に立ち直った、この村をめでて書いたそうである
「藤原守一書」とあり「賛」が二つ押印してあるのでかなり立派な書家だったことが推察される
これからも貴重な文化財を大切にしてゆかねばと思いつつ若い人達にも伝えてゆかねばならない

今日はきりりゃあ無く、真面目の話であった
そんじゃあ又         遊童子










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