遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

挽く、

2009年12月28日 | その他
お晩でがんす
粉やほこりなどで全身真っ白になった事を「粉屋の番頭」という
今日はまさにそうであった
年越し蕎麦、の待ち人が多いので蕎麦粉が足りない、そこで思い付いて蕎麦挽きを始めた、以下はその手順である
我が家の蕎麦は、福島県の南会津、桧枝岐村から分けていただいている
桧枝岐きっての因業物、頑固者と有名なN氏より分けていただく
、味、香り、腰のどれを取っても、日本一と考えている

 1、土蔵保冷庫に貯蔵してある玄蕎麦を出して1袋23Kgを、「石抜き」をする
此の石抜きは、蕎麦とおんなじ顔をした黒い石が混じっているのでこれを砕いて篩下へ落とす
其のとき大凡20%の玄蕎麦が剝き実になる

   石抜き機

此れを唐箕に掛ける、唐箕は風力選別機である、手で木製の大きな風車を回し
軽いものを吹き飛ばし、重いものを手前に落とす装置だ

     時代物の唐箕

こうして選別した物を、粉砕機にかける、目盛り調節をして粗挽きにする

   粗挽き粉砕機

此れで全ての玄蕎麦の皮がむけるしある程度粉砕される
此れで第一回の「篩」に掛けて、皮と身を別にする

   第一篩掛け

第二回目の粉砕機にかける、、第ニ回目の篩掛けをする

    中挽き、第二篩掛け

出来たものを微細機に掛ける、そして第三回目の篩にかける



出来たものを、1Kgごとに袋に詰めて終了である



歩止まりは5分であるので約12Kgの精粉が出来る
こうして愈々蕎麦打ちの段取りになる
口に入るまでには、こんな目に見えない工程が有るのである

何事も其処に到達するまでのプロセスには多くの苦労が有る
製品を見ただけではなく其の先の深いところも見るべきであろう
此れで大晦日の準備が整った、後は早朝からの持久戦を戦い抜くだけである

そんじゃあまた話すべえ
遊童子
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4 コメント

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さすがに器械 ()
2009-12-28 22:14:08
こんばんは~

蕎麦打ち前の蕎麦粉作成はたいへんなんですね
石臼の手挽きで挽いたら何時間かかるのでしょう 器械を使うにしても何段階もの作業工程があるのですね

それにしても作業に使う器械は どこの家庭にもあるわけではないですよね 蕎麦打ちにかける気概を感じます

蕎麦屋によっては電動石臼挽きの器械も見ました 製粉するだけでも大変な作業なのですね

こうして毎年一年の長寿を祈って年越し蕎麦がふるまわれるわけですか 食べるのはあっという間ですが そこまでには長~い道のりがあるのですね 大事に頂かなくてはいけませんね

p.s.
それにしても投稿文のあとが長~い空白なのは何か意味があるのでしょうか?
<橙>
返信する
うわ~大変ですね (チョキ・チョキ)
2009-12-29 18:46:21
美味しく蕎麦を頂くのにはこんなにも手間隙が掛かっているのですね
{食べるのみの私}
懐かしい道具類
実家の物置には、眠ったまま放置してあります

明日は餅搗き
大晦日は朝から蕎麦打ち
お疲れにならないように程々にして下さいね
もう歳なんだから・・・
返信する
蕎麦挽き (遊童子)
2009-12-29 23:44:39
橙さん
コメントありがとうございます
言われるまで気がつきませんでした
どこかでどうにかしてしまったのだろうと思います、
早速直しておきました
ご指導いただき感謝です

蕎麦ひきは大変な作業ですが
其の大変さも趣味ですから又楽しんです
そうした奥深さが趣味の面白いところでしょう

苦労して粉にして、それを又夢中で蕎麦にする
みんな友人知人の口に入ってしまう

何の為にそんな事をしているのか?
それはみんな自分の心のためなんです
だから、ちっとも、苦労とは思いません

時間が有れば出かけてみませんか?

そんじゃあ又





返信する
うーーーん歳の事は (遊童子)
2009-12-29 23:48:11
チョキチョキ様コメントありがとうございます
歳の事を言われるとショボンとなってしまいます、なんとなれば最近とみにそれを感じているからです、

でも趣味ですから
仕事に差し支えなく、体調に差し支えないように致します

そんじゃあまた
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