「全日本チンドンコンクール」が7日、富山市で始まり、被災地・宮城
県塩釜市から参加したプロの3人組「ちんどん塩釜CM社」は、
全国からの支援に感謝しながら、にぎやかな音色を奏でて商店街を
練り歩いた。
コンクールは富山市などの主催で、50年以上の伝統を持つ。今回
はプロ・アマ計62組約270人が出場している。「ちんどん塩釜CM
社」代表の菅原英治さん(51)は自宅が震災で半壊、親族の1人は
津波の犠牲になった。チンドンの仕事もなくなり、途方に暮れる時期もあったという。だが、コン
クールに過去4回、出た際に知り合った全国の仲間から食料品などの支援物資が届き、ファン
からは「がんばって」とメールで励ましてもらった。
菅原さんは「自分たちも被災地をもり立てよう」と奮起し、震災から約2か月後には、幼稚園や
地域の祭りでボランティア演奏を買って出た。昨年は震災で中止になったコンクールに、今年
は「とにかく『ありがとう』の気持ちを伝えたい」と参加を決めたという。
7日のコンクール開幕セレモニーで、新撰組の仮装をし、太鼓などを打ち鳴らしながら練り歩
く菅原さんたちに、観客から大きな拍手がわき起こった。コンクールは8日まで。
富山時代に桜に浮かれて見学しましたが、思わずニンマリでした。