ハイキング・旅行の記録
Mi diario
班渓幌内山(芦別市) 2020年3月1日
山仲間のyoshioさんから、班渓幌内山のお誘いをいただき、初ピークを踏むことができました。
この山の名前はネット上で見てはいましたが、読み方がわからないままでした。”はんけい”?・・・いや、”ぱんけ”と読むようです。山の北側にパンケ幌内川が流れています。支流がこの山に突き上げていることから、この山名がつけられたのでしょう。パンケもホロナイも北海道ではよく使われています。パンケは上、または上流、ホロ(ポロ)は大きい、または親、ナイは沢。パンケホロナイは「上にある大きな沢」という意味なのでしょうか?何に対して大きい、また上にあるのでしょうか?大昔ここに住んでいた方々に聞かないと正確なことはわかりませんね。
芦別市新城(しんじょう)を流れるパンケ幌内川にある夫婦滝公園への道へ入り、8時少し前、予定通り除雪最終地点に到着しました。除雪車は来ないだろうとは思いながらも、邪魔にならないように2台の車を止めます。来た道からパンケ幌内川へ向かって真っすぐに進む道が付いているようですが、左斜めにカーブする道があり、それが夫婦滝公園に行くのに使われている道のようです。
沢沿いの道に合流したところで、「新城本流用水百年記念碑」、「水神宮」などの碑が幾つか建っていました。この地区はパンケ幌内川から水を取って農業用水にしているようです。また昔、この川が氾濫し亡くなられた方々がいたようです。
ここからは先は沢に沿った林道を歩きます。碑を過ぎてすぐの分岐に「関谷の沢林道」という看板があります。歩いている林道ではなく左に入る林道のことのようです。夫婦滝公園までは2kmとあります。ウォーミングアップにちょうどいい距離です。少しラッセルがありますが軽めの雪です。交代で・・・のつもりが強健なKonちゃんが先頭を歩きどんどん進んで行きます。

除雪最終地点からパンケ幌内川へ向かう。

川に沿った林道へ。

「新城本流用水百年記念碑」、「水神宮」などの碑がありました。

夫婦滝公園への林道(新城林道?)を進む

二股はパンケ幌内川に架かる橋を渡って右へ。
30分弱でC240の林道分岐に着きます。「新城第一支線林道」の看板があります。左股の林道のことでしょう。右股林道に架かる橋を渡って先へ進みます。半分埋まった看板によるとここから先は土砂崩れで車は入れないようです。夏に訪れる観光客もここからは徒歩です。
約20分程坂道を登って行くと立派な四阿が見えてきました。坂を上がりきると広い駐車場がありました。班渓幌内山へはここから尾根に取り付きます。地形図の通り等高線の詰まった幅広の尾根はどこを眺めても急です。林道を奥(東側)に進んでみましたが崖のような斜面です。少し先で林道は川を渡って対岸へ行ってしまいます。反対側の岩魚川側の斜面も地形図によると急です。結局、駐車場のあたりで尾根に取り付くことにします。

夫婦滝公園。

立派な四阿がありました。
強健なKonちゃんがここでも先頭でぐいぐいと登りトレースを付けてくれます。あまりの急斜面で苦手な抜き足キックターンをするだけでやっと・・・とても追いついて交代なんてできません。見かねたKonちゃんがキックターンのコツを教えてくれましたが、ほんの少しのアドバスで見違えるようにうまくできるようになりました。もっと早く知っていたら私はもっとたくさん山スキーを楽しんでいたに違いありません。konちゃん先生に感謝!(konちゃんは本当にスキーの先生なのです)。でも、キックターンを習ったものの、結局この急斜面で私は先頭を行くことはできませんでしたが・・・。ほんと、急なのよ・・・。
605m標高点まで登ってくると斜度は緩くなりました。そして700m付近で地図にもある林道にぶつかり、法面を登って行くと広い尾根に上に上がります。ここからは平坦な尾根を進みます。849m標高点を上手く巻いてトレースを付ければ帰りが楽だからとkonちゃんがルートファインディング。そしてまだ元気なヨコさんもラッセルに加わります。
849m標高点は東側を巻いて、コルから緩やかに登って行くと小高い部分が見えてきました。あれが山頂?と思いましたが、GPSで確認するとまだ少しだけ先でした。うろうろ探すと、細い木の高い所に小さな山頂標識らしきものが見つかりました。例年だともっと低い位置に見えるのでしょうが、今年は積雪が少ないのでどこもこんな感じです。
12時50分 班渓幌内山 900m 二等三角点 点名:班渓幌内

急な尾根を登る

ジグを切って。

緩斜面まで登って後ろを振りかえると。
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オープンバーン!

ピーク目指してなだらかな尾根を進む。

平坦尾根歩きの途中で。
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班渓幌内山山頂?

もう少し先に小さな看板がありました。

山頂標識の前で記念撮影。
上手くルートを作ってきたのですが、やはりシールをはがしてしまうとわずかな登り返しが辛いので、konちゃんの提案でシールを付けたまま登り返しのないところまで戻り、847m標高点を過ぎた辺りで昼食タイム。ここからならあとはひたすら滑って下りることができます。結構疲れたので、雪のベンチを作ってしっかり休むことにします。
雪はほぼ止んでいましたが、景色はぼやーっとしています。広い尾根上は木々がないので、晴れていたならもっと気持ちのよいロケーションだったことでしょう。
シールを剥がしてお楽しみのスキー滑走です。・・・とはいえ、605m標高点から下の急斜面が心配・・・斜度が30度ほどもあるのです。C550辺りまでは楽しめそうです。
605m辺りの真っ白な斜面で調子に乗って最初に突っ込んだら、思いっきり転んでしまい、ひっくり返って逆さまに・・・! ”た~す~け~て~!” すぐに”救助隊”がやってきて助け出してくれました。このあとも埋没者が出てなかなか楽しい(?)。最近山スキーにチャレンジしたYaさんにとってはまた厳しい条件です。でも、今日はkonちゃん先生がいるので安心です。ゲレンデではなく山で個人レッスンを受けられるなんですごいことです。
雪は朝と違って雪が重くなり思うようにいきません。もとよりへたくそですから華麗な滑りには程遠く、へっぴり腰です。でもスキーで滑って下りられるだけで幸せです。全員が離れることなく見える範囲で姿を確認しながら滑っていきます。
急斜面の下方に夫婦公園駐車場がみえてきました。登った時にから知っていましたが、最後の最後まで急斜面です。

これから滑ります!

とても急でしかも雪は重く・・・困難を極めます。

落ちるように滑ります。
全員怪我無く林道に下りてほっとひと安心。
余韻を楽しみながら、滑ったり、歩いたりしならひたすら林道を下ります。途中でビンディングのかかとを外すと歩きやすくなり快適でした。

林道を歩いて戻ります。

お疲れ様でした。
記念碑のところまで戻ってくると少し薄暗くなっていました。時刻は16時になろうとしていました。
16時過ぎ、駐車地点に到着です。約8時間も山にいたことになります。
16時10分 駐車地点
久々の長丁場になりましたが、メンバーに恵まれて、大満足な班渓幌内山でした。
企画してくださったyoshioさん、そしてご一緒した皆さん、ありがとうございました!
班渓幌内山 ログ
出発の時GPSのログを録るのを忘れて、林道の途中からになっています。
下りでログがやたらと飛んでいるのはどうしてでしょうか?そんなに早く滑っていないのになぁ~?
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