どうせなら毛根まで。

根性叩きなおして来い。
どうせなら毛根まで。



私は人なのです。
なので考える人なのです。

最近、やっと大人になったなって思いました。

きっかけはまぁいろいろあるのですが、
たとえば交通事故とか、天災とか。
予期せぬことで自分や自分の大切な人が死ぬことを
想像できるようになったこととか。
死んだ後のことをリアルに想像できるようになったこととか。
たぶんこれはじいちゃんが死んで、葬式っちゅーものを
身近に体験したからでしょうね。
いろいろな手続きやそれにかかる費用とか。

いろんなことを経験してきたから、
やっとその上で予測を立てられる。

あー私大人になったなぁ。


死んだ後のことを考えるようになりました。
天国に行くとか、幽霊になるとかじゃなくて、
脳が死ぬ＝自分が死ぬ、ということならば、
脳が機能しない＝自分が死ぬ、ということ。
脳が機能しない
＝シナプスやらの回路がまったく伝わらない
＝何も無くなる。

テレビの電源落としたみたいに、プツンって何にも通らなくなって
それからはずっとそのまま。
それから私の大事な情報の詰まった脳みそは焼かれて
無くなる。
死んだ後は真っ暗で、自分もなくて、
だから「あ、死んだな、」なんて考えることも無くて、
今これだけ考えてる脳みそは機能しなくなる。

私がなくなった、と実感する前に、私がなくなる。
それなら、やっぱりわけも分からないうちに、
「死ぬかもしれない」
なんて考える間もないくらい、あっという間に死んでしまえたら、
怖くないのかな。

蛍光灯の電気がきれそうになって、
チカチカしているのを見たら、
ちょっと不安になりませんか？


ニュースキャスターが自殺しましたね。
自殺するのって勇気がいることだなぁって思う。
だって自分で死のうと思うんやから。
それって怖いと思うやん。

ケド首吊り自殺なんて、足場を倒してしまったら、
コト切れるまで、死にたくない、やっぱりイヤ、誰か助けて！って
思っても死んでしまう。
それってすごい恐怖だと思うんです。
農水大臣が首吊り自殺した、って言うけど、
きっと農水大臣もコト切れるまでに後悔したんだろうな、なんて
果てしなく怖いことを考えるんです。


なにが言いたいかって言うとね、死ぬって言うのは
怖いし勇気がいることなんだよ。
ケドね、生きるっていうのも、大人になって、
先の不安が見えてきたら、
怖いし勇気がいるもんなんだよ。

死にたいなんて思ってるわけじゃないけど、
たまにすごーくすごーーく、
尼さんになりたくなる。
考えるのを辞めたくなる。

誰が誰より大事、だとか、
あの人を傷つけたくない、だとか、
幸せになってほしい、だとか、
幸せにしてあげたい、だとか。
身の丈知らずな心配をする自分がいやなんです。