電子書籍作家 夢野美鈴のブログ

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震災復興税の罠

2011年04月19日 19時07分49秒 | 日記
震災復興税というのが提案されているようですが、
私は「またこういう詐欺を考えたか」という感じがします。
一見すると被災者を助ける道義心に訴えかけてるように見えますが、
これは大変危険な罠だと思いました。
すぐに人の善意を利用し、悪いことを考える人間がいるものです。
私はそういう印象しか受けませんでした。

民主党に政権が変わっても、
無駄をなくす公約も公務員のボーナスカットも実行できない実力不足の現状で、
下手に震災復興税というのを設定するのは、どこにお金が流れるか分かったものではありません。
泥棒にお金を渡して「世の中のために役立てて下さい」と言うのと同じことです。

税金という形で組み込まれたら最後、どこでどのように使われるか、その行き先が見えなくなります。
税金というフィルターで目隠しされると、国民を騙すのが極めて簡単になります。
エネルギー問題と同様、権力者に情報を一手に握られ、
彼らが流す情報のみを信じるしかなくなってしまうからです。

東京電力の損害賠償がテレビで話題になっていましたが、
東京電力で支払えない分は政府が負担することになっています。
政府が負担するということは、復興税もそっちに回されてしまう可能性は充分に考えられます。


うっかり税金を上げるなんて話に同意してはなりません。
人の親切心に訴えかけ、同情を買って騙し取るのが詐欺師に共通した手口です。
ここは親切心に流されず、きちんと良識を働かさなければなりません。
たとえ理由が正当に見えても、東京電力を初め、
電力会社各社のボーナスはそのままで復興税を取られたら、私達は納得ができません。

私は、復興税とは東京電力の賠償金をまかなう罠の一つだと睨んでいます。
お金の流れが見えませんので、うっかり認めてはいけません。
ごっちゃにされるのは復興税だけではありません。
電力会社が勝手に上乗せした太陽光発電促進付加金も、損害賠償に使い込まれるでしょう。
義援金も、東電の損害賠償と混同されるでしょう。
名目が違っても、実質は同じです。
ヤクザは今頃、賠償金を横取りする方法を考え始めていると思います。
そう言えば、義援金はビタ一文、被災者は受け取っていませんが、一体どこへ行ったのでしょうね?
義援金の金額も全く見えません。

今回の後始末は全て、国民に責任と負担が転嫁されることを、私が自信を持って保証します。
原子力を強力に推し進めた官僚や閣僚や御用学者は、何にも責任を取りません。
相変わらず高い年収を税金から恒久的に得て、今後も贅沢な暮らしを続けることでしょう。
原子力教育支援事業と称し、交通費や宿泊費まで負担したセミナーを開催し、
贅沢なオールカラー豪華副読本や芸能人を使った原発アピールDVDを大量に制作し、
想定外の津波が来ても絶対安全と主張し続けた文科省も、一切責任を取りません。
国民の税金を使い、国民の意志と真逆の思想を子供に吹き込んだ人達は、何も責任を取りません。
今以って原子力を強力に推進している人達も、何も責任を取りません。
取った試しもありません。

情報統制して全体主義国家を目指し、自然を破壊する悪の枢軸、原子力推進派。
彼らは放射能の恐ろしさを、風評被害という言葉で逸らしている気がします。
原発推進派や情報操作をしている人達にとって、風評被害ほど便利な言葉はありません。
情報をまともに公開せず、実際は全然安全じゃないじゃないか!という突っ込みに対し、
風評被害の話を持ち出して逃げている気がするからです。

彼らは勝手に基準を作って線引きし、そこから先は風評被害と言います。
海に放射性物質を流したのは事実なのだから、風評とは言いません。
果たして、海に高濃度の汚染水を流しておいて、境界線なんてあるのでしょうか?
同様の理由で、空にも境界線なんてあるのでしょうか?

基準値を作り、「ここから上はいい」「ここから下はダメ」と言う詐欺は、国の常套手段です。
半径30キロから1メートル外は安全で、1メートル内は危険、これが官僚の判断です。
そのくせ実際に調査する時は、放射能の溜まった地表を測らず、穴を掘って測るインチキまでします。
ほうれん草はダメで他の野菜はいいなんて、あり得るのでしょうか?
そんなものは役人や学者の言い訳で、一般に通用する常識ではありません。

基準内であっても、放射能の広まった場所は一つ残らず全て補償すべきです。
国家は国民の生命と安全と財産を保障する義務があります。
義務をないがしろにして権利ばかり主張するなら、もはや国家など要りません。

原子力推進派にとって風評被害という言葉は、
攻撃の矛先を逸らす意味でも、被害を他人のせいにする意味でも、
非常に都合のいい大変便利な言葉なのです。
東京電力の幹部には、経営責任と言って逃げるのではなく、
金銭的責任を完全に取って貰いたいと思います。

これまでだけでも、放射能は想像を絶する被害・損害を国民一人一人に与えて来ました。
でもそんなものはまだまだ序の口で、放射能の被害・損害は長期に及ぶため、全貌が見えません。
これは私の想像でまだ裏付けが取れていませんが、蜜蜂が心配です。
蜜蜂は化学物質にとても弱く、農薬の撒かれた地域では簡単に死んでしまうからです。
私はハチミツに放射能が入るとか、そんなスケールの小さな話をしているのではありません。
放射性物質は、人間でさえ大変なダメージを受ける化学物質です。
もし蜜蜂が全滅、もしくは激減したら、おしべとめしべの交配ができず、果物が作れなくなってしまうのです。

こういった今後発生する細かい問題も、全て東電は補償すべきです。
東電が司法機関と癒着して責任逃れしないように、
私達は国家権力そのものをしっかりと見張っていなければなりません。

今の社会システムでは全く危機管理ができず、
民意を無視して今後も原発を拡大するつもりであるなら、
もはや革命を起こす以外にないと思います。

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