へるしーな日々

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特別養護老人ホーム施設長の講演

2013-02-20 16:42:35 | 学習
先日、他地区の社協支部での講演会に参加する機会がありました。

「いっしょに考えましょう ケアされるということ」と、いうタイトルで、

            特別養護老人ホーム平田豊生苑の施設長 児玉克己氏の講演でした。

 

 

お話を聞くにつれて、自分が描いていた特養のイメージがくつがえされ、本当にこんなホームがあるの・・・という気持ちになりました。

このホームでは入居者のことを「住人さん」(じゅうにんさん)と呼ぶのだそうです。
そして、入り口の施錠は夜間のみ、徘徊する住人がいるのにです。それは住人さんを拘束しない考えからなのです。

拘束しないのですから、住人さんは行きたいところへ行きます。警察のお世話になって探すことも度々とか・・・
鍵をかけるのは、徘徊する人の安全を考えてのことでしょうが、お世話するスタッフもその方が楽だからですね。
住人さんの意志に沿った介護をめざしている施設では、人件費が大きな割合を占めていると思われます。
平田豊生苑では入居者2.2人に対しスタッフが1人だとか、
この数字が他と比べて多いのか少ないのかわかりませんが・・・

この特養には、入り口に鍵をかけない だけではなく、他とは違う点がいくつかあります。
それは同性介助です。女性のお世話は女性が、男性には男性が・・・というやり方で、いっしょにお風呂に入ったりもするそうです。

さらに、車椅子の人もおられる中、旅行にもでかけます。国内だけではなく、住人さんの希望する所へグループに分けて旅行したのだそうです。
その旅行のためにパスポートを取る時の話をユーモアたっぷりに聞かせていただきました。


年を重ねても希望は、自宅に最期までおりたいと誰もが考えますが、先に何が起きるかは予測できないことです。
こんな特養なら、自分が体の自由が利かなくなった時に入りたい・・・と思ってしまいました。

今では特異に感じられる特養でも将来、それが当たり前になるかもしれません。そうなってほしいものです。

   ←   平田豊生苑10周年に出された冊子「黄泉の国へ」

ネットで調べて、また吃驚! 入居希望の待機者が220人とか・・・でも、しばらく目がはなせない特別養護老人ホームです。

 

平田豊生苑のことをもっとお知りになりたい方は →    http://www.minnanokaigo.com/facility_info/?id=HA23010

 

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