へるしーな日々

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映画 「あなたへ」を見る

2012-09-18 19:41:35 | 映画

友人と、降旗康男監督の 「あなたへ」 を見てきました。高倉健の6年振りの主演映画です。

 

 

高倉健 の役、富山刑務所の指導技官 倉島英二が、亡き妻(田中美子)が残した一枚の絵手紙をきっかけに、富山から妻の故郷の長崎平戸まで、
手作りのキャンピングカーで旅をする物語です。

途中で出あった中学の国語教師という設定の ビートたけし とのふれあいでは、

              旅と放浪との違いは、帰る場所のあるのが旅・ないのが放浪・・・だとか・・・

更に、イカ飯販売員の 草薙剛・佐藤浩市 とのからみもおもしろく見ました。
倉島英二の若い頃の回想シーンでは、少し無理があるかな~とも感じましたが、高倉健の年齢が81歳と聞いて納得です。
せりふは、少ないですが黙っている姿だけで絵になるとは・・・本当に稀少な俳優さんだと思えます。
ファンには見逃せない映画でしょうね。

旅の途中の岐阜・山口・北九州門司などでは、見知った景色に出合える楽しみもありました。
兵庫県の北部 天空の城といわれる竹田城址は、行ったことはないですが、旅心をそそられる場所でしたよ。

妻役の田中好子の自然な演技もよかったです。彼女が歌う 星めぐりの歌 にも心を惹かれました。

               星めぐりの歌  宮澤賢治作

 
                   あかいめだまの さそり
                   ひろげた鷲の  つばさ
                   あをいめだまの 小いぬ、
                   ひかりのへびの とぐろ。

                   オリオンは高く うたひ
                   つゆとしもとを おとす、
                   アンドロメダの くもは
                   さかなのくちの かたち。

                   大ぐまのあしを きたに
                   五つのばした  ところ。
                   小熊のひたいの うへは
                   そらのめぐりの めあて。

 

妻の故郷の長崎についてから出会う漁師役の 大滝秀治 も良い味をだしていました。
港の食堂の親子 余美子・綾瀬はるか・その婚約者に 三浦貴大 と、豪華キャストでした。

少しも派手ではないシーンの連続ですが、淡々と旅の様子、その途中で出会った人たちを描くことで、見る方は考えさせられます。
妻があえて言わなかったことは一体、何だったのでしょう・・・
見る人それぞれの受け取り方があるのではないかと思っています。


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