先日、出かけた時北の方角に大きな大きな虹をみつけました。朝雨が降り、その雨が上がってお天気になってきた頃でした。
子供の頃から、虹をみつけると嬉しくなるのです。
遠い昔、5才の頃でしょうか。父の姉 N伯母さんは時折、うちへ訪ねてくれました。お土産にきれいな千代紙などをもってきてくれ、折り方も教えてくれる、この伯母さんが私は大好きでした。
虹をみつけると、いいことがあるよ~と話してくれたのもN伯母さんです。
いつも、着物をきちんと着ている、子供心にもきりり・・・とした感じを受けました。
N伯母さん好き!という気持ちを伝えたい!何かお話しなくては・・・5才の私は考えたらしい?のです。
そして、N伯母さんに向かって
おばちゃんって、
いつも同じ着物を着ているね~
と言ったのです。
N伯母さんは、一呼吸おいて、やさしく
そうなのよ、おばさんはあんまり着物がないの
と答えてくれたのを覚えています。
翌日に母や周りの大人の話から、
女の子だね~ よく見ているのかね?
よく気がつくんだね~
などという言葉を耳にして、言ってはいけないことを言ったのかしら 私は悪いことをしたのかしら・・・と思ったものです。
母は、細かく説明はせずに 「子供が着物のことなど言うのではありません」 と一言、言われただけでした。
大人になっても、N伯母さんとの一コマはよく思
いだします。
そして、5才の私は、着物のことなど頭になくて
ただただN伯母ちゃん大好き!と言いたかった
だけ・・・と叫びたくなりました。
今4才のRと接していて、時々やんちゃを言ったり、悪態をつかれたりするなかで、ふっと遠い過去の自分を思い出しています。こんな体験は私だけかしら??
幼児の心は、感受性豊かに育っていても、まだまだ語彙がとぼしいため、うまく表現できないこともあるんですよね。