皆様のご協力のお蔭で「ゆめあかり3.11」を開催できました。
灯りを通じて皆様と繋がったことに感謝しております
有難うございました
スタッフ一同
ぼらんてぃあグループ
ゆめまっぷの会
http://blog.goo.ne.jp/yume-map
(メンバー写真に左から)
雨宮由利子さん、鴇田優子さん、佐藤良江さん、小沼定子さん
取手を魅力あふれる街にしていきたい。
東日本大震災からもうすぐ一年。
日本全国が鎮魂の思いに包まれるであろうこの日に
取手でキャンドルを灯すイベント「ゆめあかり3.11」が開催される。
主催するのは取手市在住の主婦達のボランティアグループ「ゆめまっぷの会」。
「灯り」を通して人と繋がり、取手を元気にしたいと
市民の目線で活動に取り組む彼女たちを訪ねた。
「ふくろういなり」から「ゆめあかり」へ
何か取手が元気になることをしたいよね、そんな思いの主婦達が集まった「ゆめまっぷの会」。もともとの始まりはメンバーの一人である雨宮由利子さんが「ふくろういなり」を考案したこと。ラッピング講師でもある雨宮さん。得意のラッピングの技術を活かし、油揚げを取手市の鳥であるふくろう型に包んだおいなりさん「ふくろういなり」を作った。これを見て「かわいい!」と感動した雨宮さんの友人 佐藤良江さんが取手市の名物にしようと提案。かねてから取手の活性化になることが出来ないかと思っていた二人が意気投合した。各所でふくろういなりの作り方講習会を開いたところ、噂を聞きつけた小沼定子さんが新たに加わってPR活動が功を奏し、様々な方の協力によりテレビや新聞などで取り上げられ、地元のみなさんに少しずつ知られるようになっていった。
2010年の秋、メンバーの小沼定子さんからキャンドルを灯すイベント「ゆめあかり」を開催したいと提案が持ち上がる。小沼さんはもともとロウソクの灯りが好きで、各地の灯りのイベントを見て回っていた。利根町で行われた「アートネ旧布川小2010」で見た、気軽に参加できる紙袋キャンドルの優しい灯りに感動し、ぜひ地元でも開催してたくさんの人に楽しんでほしいと考えたのがきっかけだった。
使用するのは紙袋の中に砂とロウソクを入れた紙袋キャンドル。これを2000個用意して並べ、火を灯すという。何もかもが初めてのことで苦労も多かったが、短い期間で準備を整え、2010年12月藤代庁舎の「水と緑と祭りの広場」での開催にこぎつけた。幻想的な雰囲気に包まれた会場で、心地いい疲労感と達成感をロウソクの優しい灯りが包み、訪れた人と一緒に静かな時間を過ごした。
人の心を癒す「灯り」の魅力
「灯りを見ていると心が癒されて、いつまでも見ていたいと思うんです。なかなか立ち去れなくて見とれてしまう、灯りにはそんな魅力があります」と小沼さんは語る。2011年5月に行われた「鯉のぼりプロジェクト」では、色のついた紙袋を使ったキャンドルを鯉のぼりの形に並べた「鯉あかり」を、同年8月には「取手灯ろう流し」で紙袋キャンドルを星の形に並べた「星あかり」を開催した。こんなふうに、精力的に活動できるのも灯りが好きで、人の心を動かす灯りの魅力を多くの人に届けたいとの思いがあるからだ。
とはいえ雨と風が大敵のキャンドルアートは天候に左右されるため、開催当日まで気が抜けない。少ない人数で行なうにはかなり大掛かりなイベントだ。苦労も多いだろうと思い尋ねると「みなさんの協力のおかげで、楽しくやっています。素人だけであたふたとやっているからでしょうか。イベントを知った方や見に来てくれた方が手伝ってくれて、いつも20~30人の方が準備や片づけを一緒にやってくれるんですよ」と笑う。
偶然通りかかった人が「感動した!」「素敵!ここ取手?」「友達にも見せたいから呼んで来る」などと言ってくれるのも嬉しい。イベントを通して人と人が繋がっていく、そんなきっかけ作りにもなっているのだ。
夢に向かって歩き出す道しるべになりたい
2011年には常総線沿線の口コミ情報を掲載した市内散策絵地図『ホゥっと一息いっぷくMAP』も発行した。詳細を調べたり地図のイラストを書いたのは、鴇田優子さん。寝る間を惜しんで描いた日もあったという。
年代もさまざまな彼女たちだが、不思議と気が合っていつまでも話のネタが尽きない。彼女たちが常に大事にしているのは、市民目線の身の丈に合った活動だ。「普通の主婦が集まって、それぞれが得意なことを活かして活動しているのが私たち。一人一人の力は小さくてもみんなで協力すればこんなことができる、そんな姿を見て自分も頑張ってみようかなと思ってくれたら嬉しい。何かしたいという思いをもっている人に、少しの勇気をもって一歩踏み出せばこんなことができるよ、と示してあげられたらいいですね」と控えめに語る佐藤さん。~夢に向かって歩き出す道しるべになりたい~「ゆめまっぷの会」という名前には、メンバーのそんな思いが込められているのだ。
灯りが、日本をひとつにする日
3月11日(日)取手市藤代庁舎敷地内で行われる「ゆめあかり3.11」では、これまでで最高となる5000個のキャンドルを用意する。事前に行われた牛乳パックを使ったキャンドルハウスのワークショップには、たくさんの参加があり、一人一人の祈りが込められたキャンドルハウスが出来上がった。
子供たちに震災のことを忘れないでいて欲しいからと、それぞれの願いや感謝の気持ちを紙袋に書いてロウソクを灯すイベントに、学校全員で参加したいと申し出てくれた校長先生。気持ちを受け止めて袋をまとめて購入してくれた企業の方。たくさんの人の思いに支えられて今回のイベントがある。
祈り、誓い、そして感謝を込めてキャンドルを製作してくれた人と、見に来てくれた人との思いがひとつにつながっていく。それぞれが何かを感じ、元気や勇気の元になってほしい。「ぜひ、会場に足を運んで、5000個のキャンドルの灯りを見てください」と一人でも多くの人とつながり、共に何かを感じられればと願う。
3月11日は日本の各地で、キャンドルを灯すイベントが開かれる。「日本を空から眺めたら、きっとあちこちに灯りが点いているでしょう。そのひとつの灯りに、この会場もなれたら、どんなに嬉しいことだろうと思いました」とメンバーは声を揃える。
茨城の玄関口である取手をもっともっと魅力ある街にしたい、そんな思いを胸に「ゆめまっぷの会」はこれからも私たちの道しるべとなるような活動をしてくれるに違いない。
(プロフ)
「ゆめまっぷの会」代表雨宮由利子さん amemiya yuriko
活動履歴
2010年10月 「ふくろういなり&ふくろうまき」を考案。
取手松陽高校にて家庭クラブ(生徒)対象の作り方講習会
2010年12月 藤代庁舎にて「ゆめあかり」開催
2011年2月 常総線沿線口コミ絵地図「ホゥっと一息いっぷくMAP」発行
2011年2月 「ふくろういなり」を和菓子店 まるやま千栄堂 に商品化を依頼。
取手宿ひなまつりにて販売される
2011年5月 鯉のぼりプロジェクトにて「鯉あかり」を開催
2011年8月 とりで利根川灯ろう流しにて「星あかり」を開催
2011年10月 取手市立第二中学校にて父兄対象の「ふくろういなり」作り方講習会
2011年11月 取手収穫祭@藤代庁舎にて「ゆめあかり」開催
インフォメーション
3月11日(日) 取手市役所藤代庁舎敷地内にて「ゆめあかり3.11 」開催
時間/15:00~19:00雨天強風又は悪天候時は3月17日(土)に変更
入場は無料。当日は、紙袋キャンドル材料代 2枚100円、または25枚1,000円であなたのメッセージが灯せます。スタッフ(ピンクのオリジナルジャンバー着用)に声をかけてください。※小学生以下は1人1枚無料。
また、一緒に作業を手伝ってくれるボランティアを募集しています。
※紙袋代の一部は東日本大震災への義援金にあてられます。
問合せ080-4343-1718