ゆめ観音実行委員会 blog

“つながる ひろがる アジアの ねがい”
第13回ゆめ観音アジアフェスティバルin大船 2011.9.10

シャオロン/曹洞宗有志僧侶による声明

2008-09-03 08:59:34 | 2008年 舞台出演者
■中国琵琶 シャオ・ロン
ステージ時間 18:15頃~



■Program

・古式懺法鉢(こしき せんぼうばち)

・「洒水文(しゃすいもん)」

・「如来唄(にょらいばい)」

・「散華の偈(さんげのげ)」



観音様のふるさとといわれる「普陀山」を擁する、中国上海の出身。
1989年に東京芸大への留学のため来日して以来、日本各地で活躍し、
90年「マダム・バタフライ」(劇団四季)、98年にはオペラ「マルコ・ポーロ」(タン・ドゥン)、
99年「万里長城」(團伊久磨)、99年に横浜でのアジア作曲家会議、
サントリー音楽財団30周年記念コンサート等へ出演。録音に「源氏物語」(瀬戸内寂聴)、「蘭」「蘭Ⅱ」など。
女子十二楽坊プラティアアカデミーの教師でもあり、奈良・正倉院に伝わる
五絃琵琶を弾くことを許されている貴重な音楽家としても知られています。

ゆめ観音には2度目のご出演ですが、後進の指導や、今秋に都内で行われる天平楽府コンサートのメンバーとして
多忙な準備の合間のご出演となります。声明などの日本音楽にも造詣が深く、昨年の神奈川・湯河原にある
檜チャリティホールで天台宗声明とにつづき、今回は御本人たっての希望で曹洞宗声明とのコラボレーションが実現しました。



このプログラムに引続き、僧侶の人数が増え通常の「萬灯供養(まんとうくよう)」
法要へと変わります。その間は切れ目のないようアレンジされていますので、
舞台脇からの簡単な解説とともに、その流れを感じていただければと思います。
「洒水文」は、これから場を清めますという合図を含み、実際の浄めにあたるのが「散華荘厳(浄道場)」、
僧侶による水や生花をまきながらの儀式を伴う、節のついた読経が唱えられます。

音階につけられる独特の漢字名は中国と同じですが、今回はシャオロン本人の手により、日本の音楽理論に基づいて作られています。
儀式・典礼としての声明は近年さまざまなコンサートで登場するようにもなりましたが、外舞台での開催は、Candlenightと合体した灯火の中で行われる一連の儀式というところに特徴があります。ゆめ観音で声明を聴けるということはとても貴重でありますが、お互いの信条を超えて音楽や芸術を愛する人たちがタッグを組んだとき、かえってルーツやお互いの生き方が輝いていくのだということを、つくづく感じさせられます。それが人々に回向されることで、儀式も、かたちあるものとして守られていきます。

■「声明(しょうみょう)」について

ほかの楽器や舞踊などと同じく、師から弟子へ口伝で伝授される面がとても強いこと、流派によって同じ詞でも節回しが全く違うという特徴があります。また、たとえば今回のプログラムも、順番の規則などが、たくさんあるのも特徴。

譜面にいたってはほとんど記号にしか見えませんが、音程の取り方などは、他宗派ではもっと細かい規則があるといわれています。一方、通常の法事などで聴かれる曹洞宗の読経は通常ほとんど節がなく、音程もまちまちですが、道場での朝課(ちょうか:早朝に行われる毎朝の儀式)で大きな本堂に響く読経の際には、そのバラバラなものが一斉に独特の広がりをもった響きとなり、それは非常に立体的です。両大本山それぞれに違った伝統に則って読経されるあたりも、大きな特徴です。


■9月6日(土)当日の有志メンバーはこちらから


・曹洞宗神奈川県第二宗務所第五教区
・即心会(東京神奈川青年僧侶)
・大本山總持寺修行僧
・SOTO禅インターナショナル
・他宗派僧侶(浄土真宗他)
・中国/台湾/チベットなど 他国・地域よりの僧侶有志



最新の画像もっと見る