10/5 (土) くもり時々小雨、22℃。ツレアイと越後駒ケ岳を眺めながら八海山麓を歩きました。
上越新幹線で浦佐駅からハイキングを始めます。朝、早い時間に着いたのでまずは駅から5分の毘沙門堂に行きました。
807年に坂上田村麻呂が当地に訪れた際に、自身の守護神である毘沙門天を祀るために開基したそうです。文政3年(1820)に起工された山門は東照宮陽明門を模したもので、天井には谷文晁作の八方睨みの双龍図が描かれています。
総けやき造りです。1本の釘も使っていません。
谷文晁の絵が、見上げる山門の天井にそのまま在ること自体が驚きでした。
日本三大奇祭のひとつ裸祭り(ろうそく祭り)にちなんでか、奉納ろうそくが本堂やまわりにたくさんありました。苔むす境内や回廊など思いがけず素敵な寺を知りました。
浦佐駅に引き返して、バスで八海山麓スキー場・サイクリングターミナルまで行きます。
駅前には懐かしい?田中角栄元首相の像がありました。氾濫する水無川の砂防工事に感謝して建立したのですが、本人は「生前に建てるな」と不満を口にしたそうです。
八海山山麓スキー場から水無渓谷リバーウォーク出発です。雨が降って来ました。
山すそには雲が湧いていますが、雨は小降りに、空は次第に明るくなってきました。
道端にはツリフネソウとママコノシリヌグイがたくさん咲いています。
ノブドウもよく見られます。
道は水無川沿いにでてきました。時折晴れ間ものぞきます。ずっと越後三山のひとつ、越後駒ケ岳に向かって歩きます。
猿岩です。地元の山岳会や消防団の有志達がロッククライミングの練習に登るそうです。
猿岩のいわれは対岸から見るとわかります。写真の左、猿の右顔と肩の感じがそっくりなんです。
水無川は越後三山の雪融け水を集めて流れる暴れ川で、流域に被害をもたらしました。それで各所に砂防ダムが造られています。 またこの辺りの山は鉱山です。川には流された巨岩がごろごろしています。
まっすぐ進むと駒ケ岳登山口です。金山橋を渡って対岸を折り返します。
野生のホップがありました。案内の山岳会の人はこれでビールつくりを試したそうです。発酵しなくて失敗したと笑います。
見つけたスギヒラタケも、今は毒キノコで食べないように云われているけど、小さい頃から好物だったと、そのままちぎってほおばっていました。
山芋の仔、ムカゴもあちこちにあります。まだあずきつぶくらいですが食べてみると特有の芋の味と、少し粘り気もあっておいしかったです。地中には良い自然薯が育っているのかしら、、。
マムシグサの実は赤くなりはじめたところ。こちらの紅葉はあと2週間先のようです。
道の山側の岩から清水が噴き出していて、ここは水飲み場です。
八海山おおくら山登山口に着きました。坂本神社下の丸山屋食堂できのこ汁や山菜のせったいを受けておにぎり2個の昼食です。
あとはもうスタート地点に川沿いを下って行くだけです。
アキノキリンソウがきれいに咲いています。
八海山の山麓ハイキングでしたが、水無渓谷からは駒ケ岳は見えても八海山は見えません。それで、帰りの新幹線のホームから八海山を撮りました。
おしまいにマンホール。南魚沼市に合併前の大和町のものですね。八海山と駒ケ岳、それにツツジと名産のスイカが描かれていました。コシヒカリとスイカは日本一だとガイドの方は胸をはっていました。