雲上楼閣 砂造宮殿

気ままに自分勝手なブログ。徒然に書いたり、暇潰してみたり、創作してみたり・・・

暇潰し090823_10

2011-04-09 14:36:03 | 夏空(完)
二人はそれからデックスに行き、アヤのお気に入りのカフェでランチプレートを注文した。待っている間、今日のこれからの予定を話し合った。食べながらも話が弾んだ。
「アヤ、オムライス美味しい?」
哲がそうたずねた。
「うん。一口食べる?」
アヤはそう言って、半熟オムライスとデミグラスソースを上手く掬うと、哲の目の前に差し出した。
哲は躊躇う事なく、スプーンに食い付いた。
「…うん、美味しい!アヤも食べる?」
そう言うと、哲がアヤの口元にクリームパスタを届けたのだった。
それから二人は、雑貨屋やアヤが好きな衣料品店を見て回った。
それからは二人の笑顔が絶える事なく、夕暮れを迎えたのだった。


「少し、砂浜でも歩く?」
哲は少し首を傾げてアヤに問い掛けた。
アヤはニッコリ微笑むと頷いたのだった。
そして、橙色の光の中で、長く伸びた二人の影が寄り添った。

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