支店長はん

社長の留守中、某銀行の支店長はんが転勤の挨拶にいらした。



社長を待つとおっしゃる。
異動の時って微妙なんだよね。


栄転ならいいけど・・・と一人ふにゃふにゃ考える。

どちらに？って聞いていいものか。
地方銀行の場合どこでなんとな～くわかってしまう。




うう
こういうときって何話すんだろ。




いつになく




キンチョウ





とりあえずお茶だそ。






（あ、しまった、お茶っぱ多過ぎたぞ）


と元に戻したり。




そもそも茶筒から直接急須に入れてたりする



おーまい





がっ



不安は不安をよぶらしい。




お茶、濃くないか？



（すすってみる）


ゴク



ほ。


お茶はええなぁ



と少し落ち着く。








お盆を持つ手が震える。




（なんでやねん）

自ら突っ込みを入れるわたし。




無事　支店長はんに届ける。


「どうぞ」




フゥ。



社長が帰るまで相手を頼むでなんて言うからや



今度はどんな支店長はんやろ




無口じゃないといいけど