最近、身近でどうしても嫌いな人がいる。
ここまで人のことを嫌いになるのは久しぶりなので、ストレスを感じると同時に、その原因が何なのか疑問に感じていたのである。
今回、それは「自分より優れた人は人格的にも素晴らしい」と言う自分の(無意識の)認識と、現実が矛盾しており、混乱していたのだと気が付いた。
その人は、自分を圧倒するような能力を持っていて、しばしばその力を見せつけられることがある。ただ一方で、人格的に全く尊敬はできないし、得意でない分野や興味がない分野のパフォーマンスについては、たまに驚くほど酷いことも多い。
自分は、この人を激しく嫌っており、それを一重にその人の人格のせいにしていた。
しかし、今回、自分の認識を家族に話してみて、自分が上記のような前提を無意識に持っていることに気づかされた。
自分は今まで、自分よりも圧倒的に能力の高い人は尊敬できる対象として捉えていた。能力の高い人だから尊敬しなければいけないと思って、良い所を無意識に探し出していたのかもしれない。
もちろん、人格が全く尊敬ができなくても、ある方面において非常に高い能力を発揮する人は数多くいる。しかし、そういった人材は、「自分とは、活動分野が異なっており、別世界の人間」として自分の中で処理されていた。もちろん、自分の中の矛盾を避けるために、「活動分野が違う」と言う事を言い訳にしていたのかもしれない。
上記のような認識を持って今まで生きてきた中で、否が応にも、要求されている能力については自分よりも高いのだけれども、人間的に全く尊敬ができない人を目の当たりにして、自分自身非常に混乱していた。抱えていたストレスの根源もよく考えてみれば、こんなに尊敬できない人に能力で劣っているのだから、自分も人間としてレベルが低いのではないかと言う悩みがあったのかもしれない。
今回ある種残酷な現実を見せつけられるかとなったのかもしれないが、自分の中でのストレスの原因に気づくことができ、ある種スッキリした気分になっている。
その人との関係が今後どうなっていくのかもしれわからないが、今回整理した内容が、本当に自分の無意識も含めた認識を正確に反映しているのか今後も見つめていきたいと思う。
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