私の祖父母の代は広島で実際原爆を被爆している。
ヒヨには、そういう物語性を私のアカウントに持たせたかったのではないか
と下品な誹謗をされたが、事実である。
当時、祖父はどこにいたのかはもうわからないが
祖母は原爆によってひどい火傷を負い、
たまたま救護してくれた看護婦さんについて行き
一命を取り留めた。
体が焼けただれた人々はみな水を欲しがり、川があるとそこに下りていって
水を飲みたがったそうだ。
しかし、看護婦さんが「絶対に水を飲んではダメ」と言い張り
祖母は我慢したという。
川では、岸まで降りて水を飲みだした人々が次々と死んでいったという。
そして、どこか避難所の様な場所に集合していたらしい。
さんざん歩き回って彼女を探し出した母は、祖母をみつけた時
服が焼けただれて布が体からぶら下がっていたと。
ところが、近づくとそれは布では無く、祖母の皮膚だったと。
母から聞いた。
指の間も焼けただれて溶けてしまい、隣とくっつき穴のようになってしまった。
しばらくすると、そこに蛆がわいた。
耳の中にも蛆がわいた。
それをこうやってローソクの炎でおびき出し、一匹づつ取った。
と何度も祖母に聞かされた。
小学校に上がる前である。
祖母は両太ももに幅10㎝、長さ20㎝くらいのひどい傷跡があった。
そこの皮膚を剥ぎ取り、顔など移植したらしい。
顔の左下半分がケロイドで、唇が曲がってしまっていた。
幸い目は大丈夫だった。
ぶしつけな視線を嫌がって、外出にはあまり積極的ではなかったが
まだまだ戦後の空気が残っている当時の世間は
決して冷たくなく、誘えば家族と一緒にあちこちにも出かけた。
毎日の買い出しには1人で徒歩で出かけ、世間話をして帰ってくるのを楽しんでいた。
不思議な偶然だが、旦那の親戚にも広島の信じられない場所で被爆し
信じられない奇跡で火傷を負わなかった親戚がいる。
その人の方は、活発に反戦活動にも参加していたようだ。
しかし、祖母は生きている間、アメリカはやり過ぎだと嫌悪感をあらわにしたことが１度あったが、国を批判することはただの１度もなかった。
学歴のない女性が偉そうに政府を批判するなどという風潮は当時は存在していなかったから。
しかし、きっと祖母は
戦争でひどい目にあわない階層がいることをつくづく実感したに違いなく
娘達にはとにかく勉強しろと厳しかったらしい。
祖母には２人娘がいたのだが、母の妹も当時原爆が投下されてすぐに現地で母を探し回り、確実に高線量の放射線を被ばくしたはずだが、
がんにもならず、最近90歳前にして老衰で亡くなった。
広島にピカドンが投下されたらしいという情報を得て、
次の日に現地に行き
X線フィルムを感光させた物理学者がいた。
現像してこれかこれかと興奮したそうだ。
その人もずいぶん高齢になってから亡くなった。
というのを読んだことがある。
祖母も80歳過ぎてから亡くなった。
旦那の親戚はもう100歳近いか、超えた。
何が言いたいかというと、原爆はこの人達の人生を破壊したかもしれないが
決して寿命を縮めなかったということだ。
むしろ当時の平均年齢を超えるまで生きた。
これが私が
福島の原発事故程度の放射線量を、
ことさら日本人の健康を害するかのように宣伝し、恐怖を煽り
政治活動に利用する輩に激しい嫌悪を感じる所以だ。
最後に、実際に被害に遭い、苦しみにのたうちまわり
それでも生き残って新しい人生を歩き始めた庶民は
こんな考え方↓をしないということだ。
おもしろいのは、これだけ原爆の悲惨さを描いているのに、それを落とした国の責任をまったく問わないこと。目的は平和を訴えることじゃなく、アメリカの国際法違反をごまかすことだったんじゃないの。 https://t.co/gwWx8bghD9
— 池田信夫 (@ikedanob) February 17, 2023
落とした責任を問うのは、エリートや政治家の責務だ。
そして、戦後すぐに日本は当時のトップが戦犯として処刑されている。
こんな漫画を読んで庶民があれこれ戦争責任について考えるなんて
実に奇怪な話だ。
小さな子どもにとっては、トラウマにしかならない
残酷な事実だ。知る必要などない。
（私はこの漫画を読みたいと思ったことが１度も無いし
読んでいない。
原爆を扱うすべてのフィクションが嫌いだ。）
想像を絶する残忍さを国民に強いてしまった勢力とその末裔、
あるいは現役が考えることで
現役の
政治家は、全員映像なり漫画なりで勉強し、
その残酷さをとことん目に焼き付ければいい。
また自称エリートも、エリートと自負する若者も
全員原爆の恐ろしい映像なり画像なりを鑑賞し、目に焼き付ければいい。
庶民は毎日一生懸命仕事をし、税金や年金を納めている。
その税金で食ってる官僚や研究者や大学の教授が
税金を貪って国会で居眠りをしている政治家にレクチャーし
給料を払ってやったり、
選挙で議員にしてやった国民を
２度とあの様な悲惨な目にあわせないように日々精進し
国を導くのが
税金で食わせてもらってる連中の義務だろうが。
それを、日々汗をたらして仕事に集中している庶民が
仕事で疲労困憊している上に、
原爆はなぜ日本に落とされたかまで考察しろですか。
反省しろですか。
庶民の子どもの責務はそれこそ一生懸命勉強することなのに
まだ初々しい感受性のうちに人が焼けただれる映像など見せて
原爆投下の責任について考察せよと丸投げですか。
感受性の強い幼い子どもたちに押しつけるのですか。
先祖のエリートの不甲斐なさを。
ふざけるな。
