YuHiのブログ

その2【和訳】:HPVワクチン ガーダシル9(シルガード9)の訴状


出だしの数字は、本文中のセクションの番号です。

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18. 英国の医学雑誌に書かれている。:訴訟でメルクから得た内部文書によるとメルクの研究者はかなり初期にすでにVioxxが心臓血管系に害を及ぼすことに気づき不安を覚えていたが、メルクの幹部たちは論文著者になる専門家を懐柔する作戦に出た。

著者たちは、メルクの要求に応じて論文原稿を書き換え、
危険性が少なく見えるようにした。
Harlan M. Krumholz et al., What We Have Learnt From Vioxx, 334 BRITISH MED. J. 120 (2007).

そして、メルクはリスクを知っていたのにもかかわらず、
その(心臓血管系に及ぼす)リスクを評価するために必要な調査を一切行わなかった。

19. Journal of the American Medical Association に発表された論文では、
有害事象を報告しないようにして心臓血管系に与える影響を小さく見せ、
主要な臨床試験中に発生した「心筋梗塞」をデータに含めなかった。

論文が発表されて5年もたち、Vioxx がすでに市販され訴訟が始まってから副反応の情報が人々の耳に入るようになった。
Aaron S. Kesselheim et al., Role of Litigation in Defining Drug Risks, 17 JAMA 308 (2007).

論文はこう結論づける。
「従来の臨床試験や型どおりの規制によっては、市販されている製品の重大な有害事象を明るみに出すことが出来ない。どのケースでも、訴訟の過程中、有害事象の新しいデータがみつかり、データをより深く評価することによって医薬品のリスクを再評価することができ、企業や規制当局の態度に影響を与えることができた。」

20. 一般に向けた「Vioxxは安心・安心」の語り口(ナラティヴ)を管理するために、メルクは社員やコンサルタントに論文を書かせ、
査読論文として絶え間なく発表させた。

メルクは学会の無数の医学「教育」シンポジウムに資金を提供し、
心臓血管系に及ぼす副反応に対する懸念を払拭させる努力をした。

Eric J. Topol, Failing the Public Health – Rofecoxib, Merck, and the FDA, 351 NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE 1707 (2004).

さらに、メルクはVioxxに疑問を呈する医師を拾い出し、
組織での地位を脅かす程の圧力を加えた。
Harlan M. Krumholz et al., What We Have Learnt From Vioxx, 334 BRITISH MED. J. 120 (2007).

クレヴァランド・クリニックの心臓部門の部長は、
「悲しいことにメルクは心臓に及ぼす薬の毒性より、
Vioxxの売り上げの方に明らかに関心があるように私には見えました。」と話している。
Eric J. Topol, Failing the Public Health – Rofecoxib, Merck, and the FDA, 351 NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE 1707 (2004).

21.
心臓に及ぼす害を隠蔽していたメルクの悪行が裁判によって明らかになると、何万件にも及ぶ訴訟に50億ドル近い罰金(和解金)を支払うことになった。

メルクはさらに投資家によって起こされた集団訴訟にも10億ドル支払っている。薬のリスクが明らかになった後に株価が下降し被った経済的損失に対し。

また、メルクはVioxxで行ったあらゆる犯罪行為を償うために、9億5千万ドルを民事、刑事の罰金として司法省や政府機関に支払っている。



今日はここまで〜


いやはや。
デジャヴ、デジャヴ、デジャヴ。

なまはげが、以前これを読めと3報くらいHPVワクチンが前癌状態を減らしていることを示す臨床試験の論文を出してきたことがあったが、

どれも、臨床試験中に起きた有害事象は全く無視したものばかりだった。






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