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Pamja nga Shqiperia me nje TIRONSE nga Japonia!! 

(旧:Jeta ne Shqiperi のはずだった・・・)
ぐるぐるぐるぅぅぅ 改め がつがつがつっっっ

アルバニア南部 ヴローラ→サランダ編①

2010年06月23日 | DITAR
今月初め、お客様とご一緒に、首都ティラナからアルバニア南部を中心にぐるっと回らせていただいてきました。

見どころ満載の、大変充実した旅でしたが、その中でも幾つかまだこのブログでご紹介していない地域をピックアップさせていただきます!


では、ヴローラというアルバニア第2の港町を出発。
右手にサザニ島とカラブルニ半島に挟まれたヴローラ湾を眺めながら南下していきます。


*左がカラブルニ半島、右がサザニ島


ヴローラの港から南は海水浴スポットが続きます。


“ウイ・イ・フトフト”その名も“冷たい水”と呼ばれる地区には共産党独裁者のエンヴェル・ホジャが別荘をもっていたそうです。


そのヴローラ湾から離れ、内陸に入っていく直前のオリクミという新興観光リゾートタウンは、実は紀元前7~6世紀にギリシャの東方、エーゲ海のユービア(Euboea)島からの入植者によって町が創設されたという大変歴史の古い町です。

紀元前49~45年のローマ内戦(またはカエサルの内乱)時の紀元前48年にはカエサルもここに数カ月野営を張っていました。

紀元前1世紀以降の遺跡が町周辺に残り、収容人数400人の小劇場後、オリクミのアクロポリスに続く岩肌に食い込むような階段、20m以上の深さを持っていたと考えられている井戸(現在瓦礫や土で塞がっている)などがあるそうです。


   

*切り立つような岸壁に建つホテル兼カフェからの景色。

つづく

ワールドカップと私

2010年06月23日 | DITAR
4月の末に、CM撮影をした。

アルファ・バンクというギリシャ系の銀行。

2秒ほど、メイドイン・チャイナの着物だか浴衣だかを来て、CGのお寺の前で登場するという設定のCM。

5月の初めから初め凡そ6月までしばしば放映されていた。

知人や同僚からもチラホラ“あれってアンタ??”と尋ねられた程度だった。


アルバニアではワールドカップを唯一の国営テレビで一日中放映している。

こちらでは一つ目の試合がお昼の1時時半、夜の試合が8時半からスタートすることになる。

と言うわけで、夜の試合は特に、日本では考えられないほどたくさんあるカフェやバーの全てで人々が試合を楽しむ。

中には巨大スクリーンを設けて集客を図る店も。



で、でこの国の国営テレビにはCMがある。

ワールドカップなどと言う、人気の中継の放映権を勝ち取る為には相当な金額がひつようだったことだろう。

そのビッグ・スポンサーがアルファ・バンクだったのだ。


6月以降見なくなったと思っていた自分のでるCMが、ワールドカップが始まり1試合に少なくとも4回は放映されるようになったのだ…

しかも時に巨大スクリーンで・・・


日頃テレビなど見ない、今時の若者男子同僚もワールドカップが始まって以降に“私”を見つけたらしく、しかも巨大な画面で・・・繰り返し繰り返し・・・


というわけで私は恥ずかしくて外で試合が見れないでいる・・・

帰ってきたスーパーガール!!

2010年06月11日 | DITAR
6月1日、私がティラナを留守にしていた間に、スーパーガールが帰ってきた!!



そう、1年ぶりに親愛なるチェルシーがアルバニアに帰ってきたのだ!!!


彼女はアルバニア人に関する人類学の博士号を取ろうと、昨年の夏アメリカに戻ったのだけど、再び奨学金が得られ2か月間の間、一応“126時間のアルバニア語のレッスンを受ける”という名の元、再びアルバニアに現れた!!!


120時間と言うと、一日3時間、週5日で約2カ月。
これをプライベートスクールのコースに3000ドル!!で通う!!!

もちろん、この3000ドルを奨学金が賄ってくれる権利を勝ち取り、チェルシーは戻ってきた。


それにしても高い!!!!!
私たちが昨年通った国立大学のコースは1日3時間、週5日、8カ月程で1300ドルだった。

確かに今回チェルシーは初級レベルではなく、そしてマンツーマンの授業だけど。



全くもって、この国では外国人相手のビジネスはもうかるねぇ!!!


ちなみに私も、週2時間、仕事終わりにコースに通っている。
コースに行かなければ、本を開くことも、書くことも、辞書を引くことも怠りがちなこの頃。

ある程度のことが言えたり、書けたりするようになると、自分の能力内でなんとか意思を伝えようと怠ってしまう…で、レベルが上がらない…いかんいかん…

本当は毎日通いたいくらいだけど、まぁお金と時間がない。
週にたった2回だけど、本当に大切な時間だ!


あとは、予習復習にかける時間をなんとか設けたいと思う今日この頃…


が、スーパーガールの到来と9時頃まで明るい夏の日々…
ついつい、少し涼しくなった夕刻の空の下、ビールを求め出かけてしまう私たちであるのです…


*と言うわけで、チェルシーのブログも復活したよ。左のブックマーク欄のGezuarからチェックしてみてね!

今年三度目ですけど・・・

2010年04月22日 | DITAR
また、北部の平野部が浸水した…


そう、年明け早々、そして1か月以内の1月終わり、そして昨日…



週末からティラナでも雨または曇り空が続き、時に前が見えないほどに、そして傘をさしているにも、全く意味がないほどにジーパンが濡れるほどに雨が降ることもあった。

さて何度も繰り返しますが、この北部平野部はアルバニア最大の湖の下流にあります。

この付近の湖は幾つかのダムも持ち、アルバニア国内で最大の発電量を誇っています。

というか、過半数がこのあたりのダムによる発電です。


はい、アルバニア人の生活を背負っております。


というわけで、そうそうダムを水不足にすることができないのです。

つまり、予測間違いで事前に放水しすぎると、アルバニアの電力不足ももたらしかねないのです。


で、さらにこの時期各地の湖や河川が透き通るような雪解け水で満たされています。

そしてこの雨続き。または土砂降り。


北部でどれほどの降水量が近頃あったのかわかりませんが、こうやってダムからの放水を迫られたようです。


今回は1200ヘクタール程、おもに農地が浸かったようです。

あ、もちろん家屋の一階部分が1m近く浸かってしまっているところもあったようですが。

一月の浸水の8分の1の面積とは言え…



本当にかわいそ過ぎる…

2回目の夏の日

2010年03月15日 | DITAR
3月14日は夏の日です。Dita e Veres去年も書きましたが、、、

今年も早いもので夏の日です。先週は雨がまだ結構降ったりしていましたが、本当に毎年この日には快晴になるようです。


やはり夏の日を祝うのには、ティラナから1時間半の所にある、去年もこの日に初めて訪れたエルバサンという町へ。


去年食べるだけ食べまくり、お腹一杯になり、写真を取れなかったエルバサンの伝統スイーツ、バロクメ!



コーヒーカップはエスプレッソ用で小さいのだけど、それでもクッキーの大きさが分かってもらえるでしょう!

バロクメはこの夏の日に昔から作られていたらしく、これが由来して大々的に“エルバサンと言えば夏の日のお祝い”というイメージがインプットされたらしい。


恐らく昔はこぞってエルバサンにお祝いにやってきたのだろうけど、近年お金のあるティラナでもあっちこっちの道路を通行止めにしてフェスティヴァルをやっているよう。

そしてエルバサンの人たちはティラナにもバロクメを売りに来る。なんせ車で1時間ほどですから。


で、そうなった場合、ティラナのフェスティヴァルの方が大々的にオーガナイズされ、今やエルバサンの伝統祭りが少し淋しくなった??


とはいえ、人々は家族友人でここを訪れ、オリーブの丘の隙間や、エルバサン大公園などでピクニックや焼き肉、音楽ガンガンで伝統ダンスをしたり、または大通りで演奏会が開かれたり、またはカラオケステージが設けられたり、まちまちに楽しんでいます。


まずは道中の写真から。
   
                                         みんなこぞってエルバサンへ!!アリの行列!

   
左は共産主義時代の1970年代に中国の援助で建てられたコンビナート。一部は現役らしいが、多くは機能していない様子。

右は冬には積雪で時折通行止めにもなるクラバ峠を越えたら、エルバサンの街へ向かって下っていきます。この曲線美!   

   
オリーヴの樹の下で果物や蜂蜜、オリーブオイルなどの産物を売るお店も春になると増えます。



あっちこっちに止められた車たちとその隙間でバーベキューや宴会をする人々。

暖かくなってきた。

2010年03月03日 | DITAR
昨日(3月1日)は2010年初、カフェのオープン・テラス席に座ってみた。
人々も昨日は結構座っている人がいた。

ここんとこの気温は最低8℃、最高15℃~17℃くらいであろうか。


ただ、雨や分厚い雲に覆われた日が、ず~~~~~~っと続いている・・・


この暖かく、そして雨続きの気候は、再びダムを満タンにしてしまった・・・


と、言うわけで、この週末再び、あの地域が浸水した・・・今度は数日で水が退いたみたいだけど・・・

想像してみて・・・元旦から2週間以上浸水した家、家畜小屋、農地をやっとこさ片づけたと思ったら、再びダムから放水されて、浸水する自分の家を・・・

どんだけ気の毒か!!!!!


でも、これだけではない!!!


アルバニアのあっちゃこっちゃで、浸水、または地滑りが発生しているのだ・・・

家にヒビが入り住めず、水道管が裂け飲み水が供給できず、野外博物館の2~3世紀の像も避難せざるを得ず・・・

ある地域では何週間も多くの子どもたちが通学路がバスなしには通過できないほど水があふれてしまっている道路を通らねば学校に行けず・・・



この国危機にありますわ・・・

怖い・・・ここは一体どこの国・・・??

2010年03月02日 | DITAR
電気代が怖いよ~…

とうとう、2月分の電気代が8658レク(凡そ8500円!!!!!!!)

あの~前にも言ったかもしれないけど、この国の平均月収は2万7千円ほどと言われています・・・

確かにティラナでは、もう少し平均は上がるでしょう。

だけど、国営の電気会社で働いている50歳の大卒の英語も話せるそれなりのポジションにあるおじさんは年収83万円ほどだと。
ボーナスなしと考えて、月収7万円弱。

で、ちなみにそのおじさんは4人家族ですが、月給に占める電気代が20%と言っていました。
つまり1万4千円ほど・・・


年金生活者(びっちり働いてきた人)は一人月に1万4千円ほどもらっていますが、昼間は料金が安く、彼らは早く寝るであろうと考えたとしても、どうやって年金だけから電気代と食費代を払えるというのでしょうか??????


確かに、シャワーも、料理も電気です。なのでガスの基本料金などがかからないとしても・・・日本で妹と一緒に住んでいた時ですら、電気代が8千円台に行ったことはなかったぞ!!!!!!!


払えないような人々はどうしているのか。

そう、だからどこのお店にもツケ帳が存在するのだ・・・
海外で働いている家族が帰って来た時に一括支払い。
田舎だけではない、ティラナのあっちゃこっちゃの店にもツケ帳は存在する。


ちなみに私の2月の電気代の内訳は
日中:300KWH×7円=2100円ほど。
夜間:342KWH×12円=4500円ほど。
その他使用料みたいなものだと思うけど、250円。
税金20%で1400円
トータル8500円弱。


本当に、恐ろしい国です。
今や、ティラナから15分ほど離れたとろこでも、薪を購入する人が増えていると・・・


*ちなみにこの国電気関連の会社が3社。
日本は各地方によって電気会社が異なるけど、ここは、全国みんなおんなじ会社が担当。
この3社は発電会社、送電会社、配電会社に分けられています。
一方日本は一つの地域においては発電から配電まで全てを一つの会社(関西電力とか、中部電力・・・等々)が担当しています。

問題は、この国の配電会社に近年外国資本の民間会社が入っていると言う事・・・
おかげで、この前もこの民間配電会社が“省庁の建物や、国会などの国の施設が電気代を払っていない!!!”と訴えてましたが・・・

きっと国も、この高額な電気代が脇腹を刺しているにちがいない・・・!??!



ちなみに、ちなみに水道代はこの1年半、未だ払ったことがありませんが、(領収書を見たことがありませんが)月に600円ほどだと。
仮に人々が毎日シャワーを浴びていないと考え、私が毎日浴びたと考え多めに計算しても100円未満。

65~70歳くらいの夫婦2人暮らしだと、200円ほどだと!!!

これでこそ、この国の月収から考えても普通でしょ・・・


あ~ちなみに、この国は電気を一部ギリシャから輸入しています。
(これでも1997年だったかまでは輸出していたというのにねぇ・・・急に需要が伸びちゃったのね・・・)

で、数年前までは97%が水力、3%が火力と、言われていましたが、現在国内生産電力の100%が水力です。


というわけで、ダムの水もそうやすやすと無駄に放水するわけにもいかないかもしれないけれど、ギリギリまでほっておいて、ダム決壊寸前で放水→下流地域浸水っていうのもねぇ~・・・明日に続く。