yu-ya's Whimsical diary

きまぐれな雑文日記です
絵とか音楽とか映画とかnovelとか
vanness! 密かに孝天とか

暗いところで待ち合わせ

2006-09-12 21:34:27 |  novel &writer

blog復帰してからの記事がほとんどF4・・・というかヴァネスです。

でもまた前のように絵とか小説とかの話もしたくて。
だから今日は
「暗いところで待ち合わせ」

前にもここで紹介しました乙一(おついち)さんの小説です。
乙一氏はGOTHのようなホラー系も書かれますが
切ない系の小説もイイのですよね。

この小説はサスペンスラブストーリー?でしょうか。

視力を失い、父親も死んでしまって一人でくらしている、ミチル。
外に出るのが怖く、人と接する事にも臆病になっています。
そんなミチルの家に、
警察におわれたアキヒロが逃げ込んできます。
彼もまた人との関わりが苦手な孤独な青年でした。
ミチルに悪いと思いながら家に潜伏するのですが
ミチルは気づいてしまいます。
彼が指名手配されている殺人犯だということも。
でも恐怖のため気がついていないふりをするのです。
彼の存在に気がついてないふりをする。

けれどもミチルは彼がそんなに悪い人ではないと思い始め
そっと食事の用意をしたりする。。。
御互い、言葉はかわさないけれど、
徐々に近づいて。。。。

あんまり書いてしまうネタバレになってしまいますね。

でもこの2人の静かな生活がとても心地よいのです。
孤独を知ってしまった二人のこころの揺らぎが切ないです。
御互いであうまで孤独だということに気がついていなかったのでしょう。

乙一作品のなかでは
長編ですし、最高傑作だと言う人もたくさんいます。
そんな小説が映画化され11月に公開予定です。

主演はなんと陳柏霖!
ミチルは田中麗奈さんだそうです。

    

ちょっと心が疲れているときに読むと
とってもいいと思います。

なんか泣きたくて本棚あさってたら(多分1000冊以上ある)
乙一さんの作品が目について
この作品選んでしまいました。

あと心地よい音楽があれば完璧です。
鬱っぽいときはバッハだそうですよ。

そうですよねー
モーツァルト聴く元気ないよー。

あ、乙一さんはこんな感じのひと。→