あの人は
幸せのお裾分けはしてくれるけど
誰かが請け負わなければならない苦労には
一番最初に逃げていく。
その苦労の第一担当者であっても
一番最初に逃げていく。
100の苦労も分け合ったら50で済むのに
相手を100にして
自分はゼロのまま
一番最初に逃げていく。
その苦労がまだ訪れてない時は
いずれは自分が背負うからと言って
その苦労に伴う権限だけは
早くも使っていたくせに
いざその苦労が訪れると
あーだこーだ出来ない理由を並べて
一番最初に逃げていく。
その出来ない理由は
その場にいた全員に当てはまる事であっても
そんなことはお構いなしに。
あの人が幸せのお裾分けが出来るのは
余裕がある時だけ。
余裕がある時だけの優しさは
優しさと言うより気まぐれ。
辛い時にほど
見える本性。
気まぐれの優しさでは
帳消しにならない。