【合気道 横濱金澤クラブ】電子掲示板

横浜市立金沢中学校の武道場をお借りして合気道教室を開いています。もっぱら初心者を対象として基本技を中心に教えています。

礼儀は甲冑である

2014-01-05 10:33:06 | エッセイ
「礼儀は甲冑である」
「甲冑(かっちゅう)はすなわち恥ずかしむべからざるの色あり。人、礼譲を服して以って甲冑となさば、誰か敢えてこれを辱めん。」(佐藤一斎『言志晩録』) 
 よろい、かぶとで武装している者を侮ることはできない。同様に、礼儀正しく振る舞う者を、人は容易に辱めることはできないということ、を言っています。
 礼儀正しい振る舞いは、自他の間にある種の障壁を作ります。容易に他人を近づかせないという意味では礼儀はまさに甲冑と同じです。そして、振る舞い一つ一つが意識的に選択され、はっきりとした自覚のもとになされる。これはつまり、一挙一動の細部にまで神経が行き届き、油断や隙が生じる余地がないことを意味します。
 一般に型にのっとった振る舞いというのは、本来徹底的に合理的な所作であり、無駄がないわけです。戦いを本来の業とする武士が、日常の所作においても意識的で、無駄のない動きをよしとしたのは当然のことでした。(菅野覚明著「武士道に学ぶ」より引用)
 弓馬や礼法で有名な「小笠原流」の起源もこういうところにあったのではないでしょうか。 
 武道では、「礼に始まり礼に終わる。」と言われるとおり、師範の先生、稽古の相手、神棚や道場そのものに対して礼をする機会は非常に多いです。

 新年明けましておめでとうございます。管理人の杉本です。本年も引き続き「武士」にこだわって投稿していきますので、乞うご期待。
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