今回は記事の和訳です。
ドレイモンド・グリーンの復帰は、サクラメント・キングスを完全に支配しウォリアーズにポジティブな記録を残しました。グリーンの攻守に与える影響力の大きさは控えめに言っても凄まじく、彼がウォリアーズに欠けていたロッカールームのリーダー的存在であることを示しています。グリーンはウォリアーズの真のリーダーであり、人々がグリーンに注目する前はステフィン・カリーに対して何かあった訳ではありません。カリーはロッカールームでリーダーシップを発揮しており、MVPを獲得したこともあるチームで最高の選手です。しかし、ウォリアーズはグリーンがもたらす根性のあるディフェンスを必要としており、オフェンスはグリーンのプレーメイキング能力でより良く流れるよう(な素晴らしいもの)になっています。
〈ドレイモンドグリーンは声を出すプレーヤーである〉
ゴールデンステート・ウォリアーズの黄金期に彼らのプレーを見たことがある人なら誰でも知っていることが1つあります。それは、ドレイモンド・グリーンが常に何か話しているということです。彼は常にコーチ、対戦相手、チームメイトと話しています…何のことかわかりますね。ドレイモンドの常に喋ることによるリーダーシップのとり方は、彼の影響力の大きさで過小評価されている部分です。コートに立たずベンチから声を出して選手を鼓舞しながら、チームメイトをコート上で適切な場所に誘導します。時に人々は彼の情熱を馬鹿にすることがありますが、あまりにも配慮がない選手よりも、周りを気にかけすぎる選手がいるほうがよっぽど良いです。
(元記事ではTwitterの2つの投稿された動画があるのですが、ここに載せることができませんでした。すいません。)
一部の選手は常に声を出すことができる訳ではありません。(声を出すことは彼らのスタイルではないのです)。しかしドレイモンド・グリーンは、叫んだり、叫んだり、チームメートと積極的にコミュニケーションをとったりすることに何の不安もありません。ステフィン・カリーはわりとのんびりとしたリーダーシップのとり方をするので、グリーンのそれはウォリアーズに恩恵をもたらしているのです。グリーンのリーダーシップのとり方は、コート上でウォリアーズに利益をもたらします。より良いコミュニケーションは、攻守でのより良いポゼッションにつながります。
〈ドレイモンドグリーンは優れたバスケットボールIQを持っている〉
ドレイモンドグリーンはウォリアーズのコート上の司令塔です。彼が行うことは、必ずしもボックススコアに残るとは限りませんが、それでも影響を与えることはたくさんあります。 グリーンのIQは、チームメイトに試合を簡単に行えるようにし、彼らを成功に導きます。
(元記事では実際のプレーを動画で確認できるのですが、動画を上げられませんでした。すいません。)
グリーンが強烈な成績を残さなかった結果として、多くの人が彼の素晴らしさをひどく過小評価するかもしれません。グリーンの影響力は、ボックススコア(両チームのスタッツ一覧を示すもの。一般的によく見る)では見落とされることがよくありますが、より詳細な細かい統計を見ることによって認識することができます。
「ゲームに影響を与えるために得点する必要はない。」
ドレイモンド・グリーンは、自分がプレーした最初のいくつかの試合でこのことを示しています。ある意味で、グリーンがいることでウォリアーズのオフェンスは解放されました。グリーンはステフィン・カリーのプレッシャーを一部分和らげ、カリーがいつも通りにプレーできるようにする一方で、残りのオフェンスを組み立て、チームメートが正しいプレーをするように手助けします。新しいロスター(チームメイト)で望んだ最初の数試合では、ウォリアーズはバラバラに見え、何かが欠けているように見えました。それはドレイモンド・グリーンの存在でした。
〈ドレイモンドグリーンは攻守両方に大きな影響を与える〉
多くの人は、ドレイモンドグリーンが元DPOY(最優秀守備選手)で3度オールスターに選出されたことを忘れています。彼は攻守で優れていることによってそれらの賞(や機会)を獲得しました。グリーンは優れたスコアラーではありませんし、ゴールデンステート在籍時の彼のプレーを見ればそれは明らかです。しかし、グリーンがコートにいるとき、彼はパスと視野を駆使してオフェンスでチームメイトに簡単なショットを打たせ、ディフェンスでDPOY品質のディフェンスをします。ドレイモンド・グリーンは、人々が期待するようなやり方をしない、驚くべき2 wayプレイヤー(攻守ともにできる選手)なのです。
ドレイモンドグリーンはオフェンスの流れを良くします。ゴールデンステート・ウォリアーズ王朝を築いていた時に、3人の得点指向のオールスター(ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント)がいたにもかかわらず成功できた理由の1つは、ドレイモンドグリーンの存在あってこそです。チャンピオンシップに勝つために必要なこととしてまず思い浮かぶ考えは、「犠牲の考え」です。選手は勝つためなら犠牲を払ってでも自分の役割を果たさなければなりません。あなたが仮にあらゆるスタッツを残すことができたとしても、優勝することは決してありません。ドレイモンドグリーンは勝つために自分のスタッツを犠牲にしました:それで彼は2016-17シーズン以来ずっと過小評価されているのです。彼の攻守での影響は、この”Thinking Basketball Video”に示されています。このビデオは、ケビン・デュラントがまだウォリアーズにいたときに作成されましたが、グリーンのスキルはそれ以来も変わっていません。
The Warriors 2nd most valuable player | Draymond Green
Draymond Green rarely scores and his raw stats are unimpressive, but h...
youtube#video
グリーンのディフェンスの影響力の大きさを示した最近の例は、最近のポートランド・トレイルブレイザーズに勝利した試合です。グリーンはDPOYレベルのディフェンスで輝きを見せました。チャージングをとり(身体接触があった際にオフェンス側のファールとなるようにすること)、ユスフ・ヌルキッチ(トレイルブレイザーズのセンター)に対抗し、素晴らしいヘルプディフェンスをしました。小さいフォワードとして大きいプレーヤーを守れるグリーンの能力を控えめに言うことはできず、スモールボール(サイズの小さな選手を揃えて豊富な運動量と確率の高いシュートを量産して戦うスタイル)で戦うことができるウォリアーズの鍵となる存在です。
本質的に、ドレイモンド・グリーンはウォリアーズが優勝するための重要な歯車としてあまりにも長い間過小評価されてきました。攻守でプレーするグリーンの能力はウォリアーズが今年成功するために非常に重要になるでしょう。グリーンがアンドリュー・ウィギンス、エリック・パスカル、ジェームズ・ワイズマンなどの若い選手に自分のバスケットボールの知恵のほんの一部を伝えることができれば、ウォリアーズは今後何年にもわたって楽しみなコア(核となる選手)を持つことができます。
多くの人にとって、ウォリアーズは昨年酷い記録を残したのでドレイモンドグリーンは後から付け足されたものでした。 しかし、グリーンはチャンピオンシップチームを固定できるディフェンスの選手です。 彼は現在NBAで最も過小評価されている選手の一人であり、人々が彼の影響力の大きさについて話し始めるときがきたのです。 ドレイモンド・グリーンはどんな優勝候補チームに行ってもとても素晴らしい選手であり、ウォリアーズは試合で最も影響力のある選手の一人が居ることは幸運に思っています。
今シーズン、ドレイモンド・グリーンは3試合出場, 平均2.0点, 4.0リバウンド, 5.7アシスト, 1.3スティール, 0.3ブロックとあまり目立つ記録は残していません。
しかし記事にもある通り、彼のコート上での価値は数字には現れません。
彼がいるときのウォリアーズの試合を見れば、明らかにチームの攻守での動きがよりスムーズになっていることが分かります。
特に、長年一緒にプレーしてきたカリーとの合わせは流石だと思わせてくれます。
攻守ともに素晴らしいレベルでプレーできるクレイ・トンプソンが怪我で長期離脱しているのは本当に残念なことです。
今季のウォリアーズの成功の鍵は、
・若手がいかに早く/深くドレイモンドの意図することを読み取ってプレーを遂行できるのかどうか
・怪我をしない
この2つに懸かっていると断言しても過言ではありません。
数年前のような支配力はありませんが、若手とベテランが合わさったウォリアーズが今季どこまでいけるのか、楽しみです。
それでは失礼します。
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引用元:https://fadeawayworld.net/2021/01/05/draymond-green-is-the-real-leader-of-the-golden-state-warriors/
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