副作用

　台風のような大風

先週、僕と妻と子ども達の部屋の29型テレビが壊れたので、ダイニングにあった
14型のテレビを持っていった。
現在、ダイニングにテレビが無いので食事中はテレビが見れない。

が、これに思わぬ効果があった。
子ども達が実に、見事に食事を食べる。
今まで、食事中もテレビを点けていたため、子どもたちはテレビばかり見てちっと
も食事に集中できず、
「ご飯食べないなら、テレビ切るぞ！！」
「誰？切ったの？食べるから、点けて～！！」
「食べるって言ったから、テレビ点けたのに、また、食べてない！！」
「え～ん！食べるから、テレビ点けてぇ～～～」
という、めちゃくちゃな会話が毎日繰り広げられていたのが嘘のよう。
子どもたちは、素直にテレビの無い空間を受容している。
その順応性は大したものだ。


ただし、僕とじいちゃんは、ここ何十年とずっと、テレビを見ながらの食事に慣
れて来ているので、何となく物足りない。
じいちゃんは、僕らがいないときはこっそりラジオを持ち込んで、鳴らしながら
食事を摂っているようである。
僕も、音楽くらいはいいかなぁと思って、
「ラジカセくらい、置こうか・・・」
と、提案するが妻が断固反対する。
「いらん、いらん。食事中は食事に集中するのがいいの！」
とのこと。

育ってきた環境が違うから、価値観は否めない♪。

ま、でも、食事をしっかり食べる子どもを賞賛して、そこで見える子どもの誇ら
しげな笑顔が見えることや、家族の会話が増えたことは、何にも変え難い。
大人のほうが早く、この環境に慣れなければなぁと反省している。

あとは、じいちゃんを如何に自分の部屋にとどませるかである。
じいちゃんは、自分の部屋があるにも関わらず、ダイニングを殆ど自分の部屋化
してしまっており、自分の部屋は散らかり放題。今ではダイニングまで自分の物
で埋め尽くす勢いである。
子どももおもちゃを散らかすので、
「片付けろ！！」
と注意するが、ダイニングのテーブルの周りがじいちゃんのものでも散
らかっているので、今ひとつ説得力に欠けてしまう。
僕が子どもの頃は、
「何だ、この部屋は、片付けろ！」
とこの人によく叱られたものだが・・・。


時々、意を決してじいちゃん（我が実父）に
「ちとは、片付けろ！」
と言うが、空返事ばかりでちっともその気配が無い。
じいちゃんの部屋のテレビは、ずっと前に壊れて既に撤去されている。
ダイニングからテレビが無くなり、暫くは文句を言っていたじいちゃんだが、も
うダイニングに長居をする理由も無くなったので、早く自分の部屋にテレビでも
購入して戻ってくれないかなぁと思っている、今日この頃。

妻は何より、自分が仕事（家事及び職場から持ち帰った仕事）をする場所を確保
したいと考えているらしい。他人のプライバシーに関わる仕事だけに、その気持
ちも、とても良くわかる。


何の話しだっけ・・・。