動詞ではなく、形容詞のほうです。
日本語化しているライブですね。
よく、現在進行形の説明をする時に、このライブという言葉を使います。
今、目の前で行われている行為・行動を表すのが現在進行形の特徴ですが、演劇の特徴でもあります。
僕がよく言う「同時代の観客に向けて作品を創る」という言葉の大元も、ライブでしか観客は僕の作品を楽しめないことに由来します。
稽古をしていても、本当に演劇は生ものだな、と思います。
立ち稽古も中盤に差し掛かってきていて、いろいろと明確になりだしている部分があります。
以前に書いた“漫才”の部分は、本当にそのとおりになりつつありますが、
当初の本読みでは「少女がボケで若い男が突っ込み」としていた部分が中盤にあって、
読みあわせでその部分のボケと突っ込みを入れ替えますってなって、
最終的には、少し面白かわいい感じに仕上がりました。
こないだの稽古では、いろいろとストレッチや顔の体操などなどをやってもらいましたが・・・、
まあ、どうなったかは公演でのお楽しみに。
このシーンは、少女に男が振り回されるさまを描きたくて、台本も一応そのとおりになっていたので、結局こうなったわけですが、
やはり稽古場での俳優たちの演技によるところが大きいです。
また今回の公演は、いわば対面舞台になっていて、客席に舞台空間が挟まれていることも特徴です。
大劇場での真正面を意識した演技をしないでいいのですが、逆にそれも現状やりにくそうです。
でも実際の人の行動って特に正面なんざ意識しないので、真のリアルを描けるかもと思っています。
ちなみに少女のキャラクターも大人っぽい→少女→ボーイッシュ、というように要素が加わっていっています。
でテキスト自体は少女なんですけれども、そのままやると面白くない。
なんでボーイッシュっていうキーワード(元ねたは実はラピュタ序盤のシータ)で、町の人々の行動を観察しています。
やっぱりこういうストックって必要で、キーワードを出したはいいものの、実際、どういう演出をすればよいのか、俳優も僕も少し戸惑っています。
本当に舞台って「生もの」です。
でも、だからこそ、俳優の身体や言葉にうそがあると分かりますし、いかに舞台上の虚構の中に真実を生み出すのか、挑戦のしがいもあります。
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