「チェロとケチャップ」いよいよ、今週末に迫ってまいりました。
壊れてしまった恋愛をなぞる男女の感情の起伏が思わぬ深みを見せる物語です。
男女の深遠をそこにみるのか、その狭間にある溝の深淵を見てしまうのか・・・。
失恋したりすると「なぜ?」と考え続けますよね。
あんなに好き合っていたのにどうしてこんなことに?と疑問に思います。
あるいは両親の喧嘩をみて、あるいは自分自身が喧嘩して。
全ての幸福な男女関係を模索する人々にこのお芝居はお勧めします。
元ク・ナウカの高澤さん、そしてこの作品で6本目のYOU企画出演となる山本周さんと演出との約5ヶ月にわたる稽古の集大成です。
俳優さんのプロフィールは下記にありますが、今回の二人のやり取りによって、会場自体は小さなバーですが、濃密な時間をお届けできると確信しています。
ぜひともご来場ください。
※現在どの回も席に余裕がございますが、若干、来週末の方に予約が入り始めております。
ご来場いただいた方には何とかして見ていただくつもりですが、ご予約のないお客様は、通常の正面のお席とは異なる角度からの観劇になる可能性があることをご了承ください。
(演出効果としては、なるだけ同等になるように作劇をしています。)
◆演劇ユニットYOU企画2009年度秋公演◆
『チェロとケチャップ』作:金明和 翻訳:木村典子
“ 私はあの人をとても愛していたという。”
演出:松浦 友 出演:山本周 高澤理恵
[物語] ・・・・・・私、あの音が嫌い。
おれはあの音がないと駄目だ。
弾けなくなったチェリストと平凡な銀行員のやがて終わる恋。
砕けた記憶が散在するモノローグ。静かに壊れゆくダイアローグ。
心に居座る愛情の破片を集め、「永遠に不可能」と思える“コミュニケーション(意思疎通)”を描く一篇。
[会場]Cocktail Bar NAGISA CLUB [カクテルバー]
住所:京都府京都市中京区河原町通三条二筋目下ル東入大黒町71 ワールド会館B1F
[日時]11月21日(土)13時/17時
23日(月・祝)13時/17時
28日(土)13時/17時
30日(月)13時/17時
*各回20名限定
上演予定時間(80分)<開場は開演の15分前>
●料金・・・2500円*ワンドリンク付
●予約専用アドレス:tic@you-project.com
<作者プロフィール>
金明和(キム・ミョンファ)
1994年に評論家としてデビュー後、97年に三星文学賞戯曲部門を受賞した『鳥たちは横断歩道を渡らない』で劇作家としてもデビューし、一躍注目を浴びる。2001年には『チェロとケチャップ』『トルナル(1歳の誕生日)』を発表。『トルナル』では東亜演劇賞を受賞する。
2002年、平田オリザとの共同執筆作『その河を越えて、五月』が日本の新国立劇場主催で上演され、第二回朝日舞台芸術賞グランプリに選ばれる。2007年には演劇評論家として<呂石基演劇評論家賞>を受賞。
[俳優プロフィール]
山本周(ヤマモト・シュウ)・・・男
1968年生まれ。
京都府出身。大学卒業後、会社勤務の傍ら伊藤キム、平田オリザ、原一男等のワークショップに参加。2002年5月、大阪・扇町ミュージアムスクエア最後のプロデュース公演『深流波-シンリュウハ-』(原作:樋口美友喜、演出:生田萬)に参加、俳優活動を開始。2002年度、劇団虚航船団パラメトリックオーケストラ所属。2003年9月より演出家・松浦友の演劇ユニットYOU企画に参加、今回で6作品目の出演作になる。また2004年1月より劇団EBIEにて『近代能楽集』(作:三島由紀夫)や2006年1月『兄おとうと』(作:井上ひさし)、2009年4月『人間合格』(同)に参加。
高澤理恵(タカザワ・リエ)・・・女
北海道札幌市出身。W大学第一文学部哲学科東洋哲学専修卒業。
大学で能楽サークルに入ったことを契機に舞台表現に惹かれ、2005年ク・ナウカ シアターカンパニー入団。
2007年3月劇団の活動休止と同時に京都に移住。現在京都を中心にソロ活動中。
関西での出演は2008年 ぶんげいマスターピース工房vol.2「三人姉妹」、アトリエ劇研プロデュースvol.1下鴨車窓#5「書庫」、2009年 遊劇体#47「海神別荘」に続いて4度目。
2010年2月には精華演劇祭vol.14 第1回精華小劇場製作作品に参加する。
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