しかしタイトルの演出家公募はYOU企画の話ではありません。
京都府立文化芸術会館での話です。
YOU-PROJECTディレクター松浦友は、昨年10月から同会館専門職員として事業を担当しています。
以前在籍していた京都芸術センターに比べて、とてもしっかりした造りの劇場を持っている館です。
その同会館主宰事業「ぶんげいマスターピース工房」が来年度の演出家を公募するのです。
Vol.1としては、ブレヒトの「コーカサスの白墨の輪」を上演しました。
そしてVol.2をチェーホフ作品で開催するにあたって、来年9月に演出家三名による1幕ものの競演を企画しています。その演出家三名を全国公募するわけです。
詳細はコチラ。
マスターピース工房は「よく知られた名作を上演する」ことを目的としています。
YOU企画でも「ジュリエット」をやったときは、「ハーフ」の倍以上のお客様にご来場いただきました。
なにより宣伝がしやすかった。
あまり演劇を知らない人でもジュリエットは知っていたから。
そうした企画を行うことで、少しでも演劇に足を運ぶ人を増やせれば、と思っていました。
「名作」を上演するということは、それにまつわる蓄積されたさまざまな演劇知を享受することであり、特定の劇団や俳優・劇作家たち個人の才能だけでなく、演劇自身のファンを作り出していけるのでは、と考えています。
演劇の魅力を十二分に名作から引き出してくれる演出家を私自身待望しています。
もちろん演出家自身はドラマツルグ(*ドイツ語ですが通常は上演作品の演出面でアドヴァイスする学芸の人のこと。マスターピース工房の場合は公演のみならず企画全体に対するポジション)が選ばれるのですが、私自身は京都外、関西外の人も誰か一人でも選ばれて欲しいと思っています。
もちろん屈指の好条件というわけではありません。
でも私自身が「これならやれる、やりたい」と思う条件に出来るだけ近づけています。
ぜひとも演劇自体のファンを創りだそうというこの試みに賛同し、挑戦してくれる演出家を希求します。
ぜひYOU企画での上演ではありませんが、ご注目頂き、応援いただければ幸いです。
また演出家の皆様は振るってご応募ください。
松浦友
最近の「プロデューサーズボイス」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事