On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

バンドライブをしよう ~セッティング図

2010年06月24日 | PA勉強会
仕込みの元資料になるセッティング図を学びます。


バンドをされている方は、たいてい自分たちのセッティング図を作ったことがあると思います。PAスタッフ側から見て欲しい情報についても確認してください。必要な情報が的確に入っているセッティング図はPAさんから見ても、非常に助かります。

私が相生On楽工房で使用している制作図の例をあげます。





ステージ上のPAスタッフはこの図をみて仕込みをしますが、私の場合は機材の接続図も同時に渡します。




この仕込図の基本になっているものは「日本音響家協会」で標準化されているシンボルマークです。私は何度か講習会等でお世話になりましたが、大変なプロ集団でして、とても多くの勉強をさせて頂きました。
私は音響技術認定3級を取得しています。機会があれば受講されると良いでしょう。ただ最近は外に向かっての活動減ってるような気がします。会員さんだけの活動になったのかな。折りをみてまた行事に参加したいなと、よく考えるのですが最近は一般募集がないようで残念です。

さて話を戻して、セッティング図ですが、ステージスタッフが読み解かねばならないことがいくつかありますね。

1.メンバーの立ち位置
2.Voマイクの位置
3.楽器用マイクの位置及び使用スタンド。
4.ダイレクトボックスで受けるのか、直結なのか。
直結というケースはベースアンプからのDIアウトまたはキーボードをまとめたミニミキサーのキャノンアウトからもらう場合などがあります。
5.ステージ上のモニター(FB)は、誰のためのもので、どう配置するべきか。モニターは当然ながらそのミュージシャンの「耳」に音を届けるのが目的であり、決して足を掛けるためでもないし、飾りでもありません。聞こえなかったらどうしようと予め考えておくべきです。イスに乗せたり、ラックケースの蓋であおったりも。。。

このセッティング図から読み取れない情報はステージ上でミュージシャンに聴いたりすることがあります。これも大切な仕事ですね。

1.ボーカルが動き回る場合、その範囲。
マイクケーブルの必要な側が足りてるかと言うことです。
途中からハンドマイクにして(スタンドから外して)歌われる場合にはケーブルの取り回しは非常にデリケートです。スタンドに巻き付いてしまうなどのトラブルが無いように配慮します。

2.主に返しで欲しい音があれば聴いておく。
ベースとドラムは互いに欲しい場合が多く、ボーカルは自分の声をというのは当然ですがいつも何を頼りにしているかで変わります。ジャンルによっても違うのです(ジャズとロックでは違います)
これはFB(ステージモニタ)の配置に関連してきますし、オペレータにとっては重要な情報ですので、予め聴いてあげるようにします。
リハーサルが有る場合でも最初にオペさんは自分なりに考えたFBを作ってから始めます。そこに情報をもたらすことでリハの精度があがります。

3.ギターの持ち替え
途中でギターを持ち替えるギタリストは少なくありません。ミュートをどこでされるのかを確認しておきます。ミュートされないのであればギターアンプのボリュームを絞ります。その場合きちんとどの位置に戻すのかを決めておきましょう。

4.電源が必要などうか
持ち込みエフェクタはたいてい100V電源が必要で、それもACアダプターになってることが多いのですが、たまに複数のACアダプターをまとめず電源を複数必要とされる方がいます。2つまでならたいていokですが、3つになると1本のタップにアダプターが収まらない場合があります。



次にPA機器接続表ですが、複数のバンドが出るライブの場合に縦のラインにバンドごとの使用chに○を入れていくようにしています。
これは全てのバンドのセッティング表にch番号を書き入れるときにかぶりがないかをチェックするのに役立ちます。またスタンドの数(ブーム、ショ-トブーム)やマイクの必要本数の全体が見れます。

バンドの皆さんに、セッティング表に書き入れて欲しいことですが
1.ギターはギターアンプのマイクどりか、エフェクタ等から直結なのか。あるいはアンプからのDIアウトなのか。
2.アンプは持ち込みか、借用なのかどうか。
3.アコギエフェクトアウト直結の場合はモノかステレオか。
4.スタンディングが基本なので、イスが必要であれば書いておく。
5.Drの持ち込み部品有りの場合(クラッシュなどシンバル系)、知らせて頂く。
6.ミキサー持ち込みの場合、出力はフォンなのかキャノンなのか。
7.ギター持ち替えの場合ミュートはどうするのか。
8.複数のVoが有る場合メインVoはどれか。曲ごとに変わるのであればそれを知らせて欲しい。


最後になりますが、ch割り当ての私なりのルール付けを書いておきます。

1.ドラム、ベース、ギター、Key、Voの順にchをふっていくことにしています(もちろんこれは人それぞれ)

2.ステージ下手(ステージに向かって左側)から番号を振ります。4人のボーカルマイクがあれば左から番号をふります。

3.ステレオの場合には必ず左が若いchになります。これはスピーカーの出力chなんかも同じです、かならずL→Rの順です。

4.Mcやワイヤレスは別に最後のほうのchを割り当てることが多いです。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2011-03-21 11:58:10
ありがとうございます。

文化祭でライブをやるのですごく助かります。
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参考にさせていただいきました。ありがとうございます (terra-moto)
2011-10-17 23:49:45
来月のライブでセッティング図を提出するにあたって漫画みたいな絵を描くのも恥ずかしく、出来るだけ規格に沿った図を描きたいと思って検索しました。日本音響家協会の標準マークとあらばそのものズバリです。勉強になります。
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Unknown (よっさん@アコギ)
2011-10-18 07:46:51
terra-moto様
この図(セッティング図)はPCで切り貼りでやってるので簡単に作れると思います。
手書きの場合は簡略して書けば良いと思います。
ライブ頑張ってくださいね!
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