新しい曲に挑戦

もう１２月になってしまいます、早いものです。
イベントが一段落したので新しい曲に取り組もうかと考えています。

私はもともと若い頃にアイリッシュトラッド系のソロギターに心ひかれてジョンレンボーンなどのコピーに取り組んでいました。いまは星のような数のギタリストが日本にも紹介されていますが昔はそれほど多くはありませんでしたから。

今回ＲｏｏｔｓさんのＣＤにも触発されましたので１冊楽譜を入手しがんばって何曲かに取り組もうかと思っています。
今回入手したのはフランコモローネの楽譜です。アイリッシュトラッドのアレンジをされているイタリアのギタリスト。印象としてはレンボーンより少し易し感じがします。プー横丁さんで通販にて購入。彼のことはYoutubeで知り合った海外のギタリストから紹介されました。


このような楽曲はおそらく興味の無い方には退屈に感じられると思いますが、私は大変好きな分野であります。フランコモローネはステージではモーリスのSシリーズを使用されていますが、この譜面の写真に使われているのはフレットマークから見てテイラーの８１４ｃではないかと思います（もしかしたら８１２ｃ）。なんか親近感湧きすぎですね（笑）。

アイリッシュトラッドのギター曲をみてみると多くが「ターロック・オキャロラン」（Turlough O'Carolan）（1670年 - 1738）という吟遊詩人にして作曲家の作品であることに気づいてきます。このことは私が２０才の頃にレンボーンの曲で知りましたが読み方は知りませんでした。





オキャロランはハープ奏者であったので、そのソロギターアレンジはギタリストによって変わります。たとえば有名なキャロランズコンチェルトは、若い頃にレンボーンのアレンジで私は見事討ち死にしたことがあるのですが別のアレンジのものでは弾けそうな物もあるのです。その１つがこのフランコモローネのアレンジです。オキャロランの曲の多くはいかにもケルトのもの悲しい曲が多くとても惹かれます。いずれレンボーンのＴＡＢも手に入れたいと思っていますが、今回はモローネに取り組むことにしました。

この楽譜が来る前に手始めに１つ弾いてみたのは、ネット上にTABが無料掲載されていたPlanxty Hewlettという曲です。Planxtyというのは「～に捧げる」という意味らしいので、他にも私の好きなPlanxtyIrwinなどPlanxtyではじまる曲があります。この曲は１分ほどの短い曲なのですがなかなかどうして運指が難しくて身につけるのに時間を要しました。




アレンジはKeith Hinchliffeというギタリストです。彼の楽譜はプー横丁にも無いようですね。

PlanxtyIrwinは気に入ったアレンジのものを捜しています。フランコモローネの楽譜にも掲載されていますが少し私のイメージと違うのです。どちらかというともっとケルティックハープで弾いているような感じのアレンジがないかなぁと思うのですが。

なお、彼のサイトはこちらです。楽譜を見たい方は彼のサイトへどうぞ。 Carolan's Dreamという著書の案内のところに無料譜面へのリンクがあります。

アイリッシュトラッドは、日本のソロギタリスト、たとえば中川イサトさん、わたなべゆうさんや岸部さんのような方ともまた違ったテクニックが要求されることがおおく、その多くが結構忙しく指が動きますので、覚えるのも大変です。同じ事を繰り返すことで時間が長くなるので、覚える部分自体はそれほど多くはないのですがなぜか覚えにくいですね。

ではこれから年末にかけて岸部さんのAthletesとアイリッシュに取り組みます。Athletesは大変な難曲。弾くたびに指が攣りそうになります。以前一度挑戦したことがあったのですが、どうしても５～６弦の短い繰り返しの部分が弾けない。親指が死にそうになります。少し時間をかけて身につけていかないとあれは無理ですね。