On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

危機管理

2006年03月27日 | PA機材解説
コンサートを終えて、メンバー掲示板に書いたんだけど、機材の危機管理についてはやはり一度きっちり考えておかないとダメだと再認識した。PA機材のことはいまのところ私が管理者でもあるわけだが、ライブを作っている同じ相生On楽工房のメンバーの方にも考え方を理解して頂きたいと思う。

電気機材には故障がつきものである。故障したときにどうするか、それを考えておかないと本当に多くの人に迷惑を掛けてしまい、自分たちはそれこそ1生後悔するやもしれぬ。せっかくの楽しいイベントが開催不能になることだけは避けなければならない。このブログで書くことで記録しながら考えていきたい。

PA機材にはマイクやDIなど入力系、アンプ・スピーカーなど出力系、ミキサーやグライコなど調整系、そしてケーブル類。これらが全てきちんと繋がり動作しないと目的となる音は出ない。また人材もしかり。ではそれらが故障したときにはどう対処できるか、そしてどう備えるべきか。

1.マイクロホン
マイクロホンはだいたい2~3本余裕のある本数を確保している。調子が悪くなったら取り替えてその後修理に出すことになる。リハや本番中に調子が悪くなっても短時間で復帰できるだろう。
ワイヤレスについては、予備がないのでやむを得ず有線マイクで対応することになる。そのためのマイクの予備とケーブルの予備は数本ずつある。一応有る程度のライブになれば全てのマイクを持っていくことにしており、対応可能と思う。

2.DI
DIは単体の物が3台とマルチ8chの物が1台有る。マルチが故障した場合には単体で3chまで対応可能。ステレオ出力のものをモノにして貰う等すればだいたい3chでまにあってる現場が多い。

3.ミキサー
これは問題だ。現在使ってる24ch(モノラル20ステレオ2)のミキサーに変わるモノは今のところ相生On楽工房にはない。最近の大きなライブでは常に上郡のミュージックフェスティバル委員会の方に予備(ヤマハのMG24)をお借りし、当日一応積んできて現場に備えている。しかしぱぱっつと繋ぎ変えてそのままライブを続行出来るのかどうかはよく分からない。一度時間のあるときにゲインの調整幅だけでも見ておく必要が有るなと思う。送りのレベルは0dBを基準に考えたら合わせることは可能だろう。ゲイン調整幅までコンソールの上面に書いているのかどうか、である。ちなみにマッキーSR24はマイクの場合0~60dB,ラインで-15~45dBのゲイン、ステレオだとたしか-20~20dBの範囲で調整する。
アナログミキシングコンソールを市内で持っている人は存在する。駅前のバンドのリーダーだ。よく知っているので借りれるけれどこれはヤマハのパワード20chのミキサー。EMX5000-20というやつでモノラル16+ステレオ2の使用となっている。置いているところはIHIの音楽練習室、連絡さえ付けば30分以内には調達できる。次は相生On楽工房のMG16で、モノ8(最大10)ステレオ4(2)の仕様。実質ch数は半分とかなり少なくなってしまう。つまり調達時間とch数は比例する訳だ。あと何度かお世話になった赤穂のPA屋さんが確かマッキーではなかったかな~。一度確認しておく必要がある。マッキーのSRは中古で最新機種(VLZ-Pro)の場合10万前後だ。PSEの関係で少し安くなったのかも知れないがもう1台ってのはちょっと考えられない選択。当分は上記のような体勢でいく。相手側との関係にもよるけれど、「代替機が絶対必要」→予算のある大きなイベント→お金を少しでも渡せたら、という図式で契約でもいいしほんの御礼のような形でもわたした方が良いのかなと思う。相生On楽工房の機材は金儲けのためにあるのではないので、相手が金儲けのイベントでない限り無償で貸し出しするつもり。ただし運搬はお願いせねばならないことと、相手がきちんと機材の扱いを知っていることが条件になる。お互いのスタンスが一致すれば協力し合う体勢が出来てくるようにもおもう。

4.プロセッサ類
グライコ、リバーブについては替えがない。まあちょっとやそっとで壊れるとは思わないけれどなければないでライブは続行出来るような気もする。リバーブがないのは悲しいことではあるが。

5.アンプ
アンプは現在3台。500+500が1台と250+250が2台。最悪モニター2系統を殺してライブは続行可能か。しかしメインが死ぬと結構迫力がなくなって仕舞う。(野外のライブの場合)500+500程度のアンプを持ってて、貸してくれそうなアマチュアは今のところ知らない。

6.スピーカー
野外でメインのSX500が死ぬと辛い。SX300で代用、モニターは小さいスピーカーも入れて4系統まで可能だが、コロガシは2つで済ませるしかないようになる。これはやむを得ないが、続行は可能かな。SX300やSM10Vが死ぬと、6台を5台にしてあまり被害もないだろう、続行可能だ。メインがSX300の場合も同様。なんとかなる。

7.ケーブル類
マルチケーブルは24chセンド4リターンである。変換ケーブル、ジェンダー変換コネクタもあるので死んだchを避けてやれば問題ないと思う。
マイクケーブルは20ch分+予備が4本ほどある。短いのも合わせたら予備の数は大丈夫だと思う。スピーカーケーブルは2~3本余裕があるが、長いのをもう1本作っておこうと思う。その他機材間のケーブルは、MDとの接続ケーブルは録音さえしなければ余裕はあるし、だいたい最低1本以上は予備をもっている。

8.スタンド
まあ壊れることはほとんどないと思うがスピーカースタンドは現在6台あるので充分だろう、マイクスタンド(標準タイプ)が少し足りないかも。ただし重量の軽い安いブームは6本あるのでいざというときには出せる。

9.CD/MDデッキ
先日タスカムのデッキを購入したので、MD/CDを書けることの出来るプレーヤーの予備はもてるようになった。接続もケーブルを作ってるのでokである。

10.オペレーター
これが今のところ問題。これについてはOn楽工房のメンバーのコメントを頂戴したい。私が急用ででダメになったらどうするべぇ?
まわりで我々くらいのライブのオペだったらできる人を考えてみよう。もちろんスケジュールもあるし機材の違いがあるので断られる可能性が大なんだけど、出来そうな方をリストアップしてみる。一応名前は伏せる。中枢メンバーにはわかるよね。
1)K氏・・・スキル不明。モニターレベルの調整までやってくれるかどうか
2)N氏・・・プロなので大丈夫だと思うが、御礼は必要。一番安心して頼みやすいかも。
3)T氏・・・慣れておられるので大丈夫でしょう。ライブの内容によるかも。
4)F氏・・・やって貰ったこと無いけど出来ると思う。
5)H氏・・・やれるよね。マッキーは触ったこと無いだろうけど。
6)メンバーの中で。
7)アンジーさん。
N氏は赤穂、T氏はたつの、H氏は上郡。N氏はいつでも来ますよと言ってくれている。H氏は半分メンバーみたいなものだし(ホントカ?)。そういったことを一度よく考えてみましょう。

11.舞台側進行監督
これはステージ進行の要。いまのところ代わりが居ないので結構ヤバイかも知れない。
セッティングの変更、スムーズな転換、ミュージシャンの誘導、そして音作り。有る意味ではトラブルへの対応能力。総合的に言って目配りの能力。そのへんが分かってる人がいるのといないのと、全然違う。オペレートの勉強も大切だけどこういう人の育成も必要。勉強会の時に、併せてやる必要がある。この仕事は「やる気」でしょう。

11.その他
資材的な問題と人材的な問題をとらえてきたけど、他にあるかもしれない。意見を乞う。

ライブには必ず工具類を用意している。最低限だと思うけど。はんだごてまで持って行くことはないんで、緩んだビスを締めたり取れなくなったナットをゆるめたり位のことはできる。テスターもあるのでチェックは出来ると思う。でもライブの現場でどこまで故障の対応が出来るか、というとたいして出来ないものである。

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