日本の饅頭始祖の末裔、中国杭州で先祖を祭る
杭州市西湖の畔の孤山にひっそりとたたずむ林浄因の記念碑(2019年10月25日撮影)。(c)Xinhua News
【10月28日 Xinhua News】日本に初めて饅頭(まんじゅう)の製法を伝えた僧・林浄因(Lin Jingyin)の末裔(まつえい)で、中国にルーツをもつ日本塩瀬総本家の川島英子会長一行がこのほど、中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)西湖の畔の孤山で先祖の霊を祭り、日本の飲食文化に貢献した先人を偲んだ。
この美食にまつわる物語は、670年前に始まった。北宋の詩人・林逋(Lin Bu)の7代目の末裔にあたる林浄因が1349年に日本に渡り、同地の僧侶たちの食事を改善しようと、奈良で小豆のあんを入れた饅頭を制作、「日本第一番所」を創設したことが、日本の饅頭の始まりだとされている。
川島氏は「饅頭は中国では非常にありふれた主食だが、日本に伝わってから、われわれが改良を加え、日本人に愛されるお菓子に発展させた」と語る。
また、川島氏は日本の飲食文化に貢献した先人の偉業を記念するため、中国側との協議を経て、1986年に杭州市西湖の畔にある孤山に林浄因の記念碑を建設。奈良の「林神社」で始まった饅頭まつりを林浄因の生誕地である西湖の地でも行うようになっている。
「私の西湖訪問は、今回で33回目になる」と語る95歳の川島氏にとって、先祖を祭るために毎年中国を訪れることは、中国の菓子業界や故郷の人々と交流する機会でもあるのだ。(c)Xinhua News/AFPBB News
中国海口市で正倉院復元楽器の音楽会 中日韓の音楽家が共演
演奏中の楽団「天平楽府」(2019年10月20日撮影)。(c)Xinhua News
【10月28日 Xinhua News】中国と日本、韓国の演奏家十数人による伝統楽器演奏会「シルクロードの夢響 楽師の旅」がこのほど、海南省(Hainan)海口市(Haikou)の海南国際コンベンション・アンド・エキシビション・センター(海南国際会議展覧中心)で開催された。琵琶(びわ)や箜篌(くご)、排簫(はいしょう)、篳篥(ひちりき)など1200年前の中国唐代の宮廷楽器10点余りが登場し、現代人にいにしえの音色を届けた。
演奏を行った「天平楽府(てんぴょうがくふ)」は、日本国籍を持つ中国出身の音楽家、劉宏軍(Liu Hongjun)氏が創設した楽団で、中日韓3カ国の音楽家を中心に構成されており、これまでにもシルクロードの伝統音楽や舞踊文化の継承・普及活動を行ってきた。
EU加盟国、英離脱期限を来年1月31日まで延期することで合意
仏ストラスブールにある欧州議会で演説するドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(2019年10月22日撮影)。(c)AFP【10月28日 AFP】欧州連合(EU)・欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は28日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)の期限について、来年1月31日まで延期することでEU加盟国が合意したと発表した。(c)AFP
英トラックの遺体39人、ベトナム人多数の可能性 DNA検証へ
英南東部エセックス州でトラックのコンテナから見つかった39人の遺体に含まれているとみられるベトナム人男性の画像を見せる母親。ベトナム・ゲアン省のディエン・ティン村で(2019年10月28日撮影)。(c)Nhac NGUYEN / AFP
【10月28日 AFP】英南東部エセックス(Essex)州でトラックのコンテナから39人の遺体が見つかった事件で、ベトナムの公安当局は27日、犠牲者の中に身内がいる可能性を明らかにしているベトナム人家族の頭髪や血液などのDNAサンプルを採取した。当局筋と遺族がAFPに明らかにした。
英警察は男性31人、女性8人の遺体がコンテナから見つかった際、犠牲者は中国人と発表していたが、その後複数のベトナム人家族が犠牲者の中に親族が含まれているかもしれないと名乗り出た。
犠牲となった可能性のあるベトナム人らの出身地の村々では追悼式も行われている。貧困にあえぐ同国中部の村々は、海外での裕福な生活を夢見る不法移民の供給源となっている。
ベトナム公安省によると、密入国を手配した容疑で4人が拘束されたが、現時点では正式に起訴されていない。
冷蔵コンテナを積載したトラックは23日、エセックスの工業団地で見つかった。英警察はトラックを運転していた北アイルランド出身の運転手、モーリス・ロビンソン(Maurice Robinson)容疑者(25)を過失致死39項目と人身売買に共謀した罪で起訴した。同容疑者はさらに違法入国あっせんに関わった罪と不正資金洗浄の罪にも問われており、28日に出廷する予定。(c)AFP/Tran Thi Minh Ha
骸骨の貴婦人が通りを練り歩く 「死者の日」控え メキシコ
【10月28日 AFP】メキシコの首都メキシコ市で26日、来月の「死者の日(Day of the Dead)」を前に、シンボルとなっている骸骨の貴婦人「カトリーナ(Catrina)」に扮(ふん)した人々が、レフォルマ通り(Reforma Avenue)を練り歩いた。
カトリーナは、メキシコの有名なイラストレーター、ホセ・グアダルーペ・ポサダ(Jose Guadalupe Posada)氏によって描かれたキャラクター。ポサダ氏は、民俗的な場面や社会政治批判を描き、カトリーナを含む骸骨の絵で知られている。(c)AFP
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
八千草薫さん死去「岸辺のアルバム」「雪国」代表作多な演技が素晴らしい女性でした。
可憐な娘役から上品な母親役、そして優しい祖母役まで、映画やテレビ、舞台で息長く活躍した俳優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳〈たにぐち・ひとみ〉)さんが24日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。葬儀は近親者で済ませた。88歳だった。
1947年に宝塚歌劇団に入り、娘役のスターとなる。51年映画デビュー。54~56年、稲垣浩監督の「宮本武蔵」3部作で三船敏郎の武蔵をひたむきに愛するお通に扮して注目される。55年にはイタリアで撮影された日伊合作映画「蝶々夫人」で蝶々役に選ばれた。可愛く屈託のない女性を数多く演じて人気を博した。
57年、川端康成の小説を豊田四郎監督が映画化した「雪国」で、岸惠子の義妹の複雑な心境を表現し、演技力も評価された。72年、「男はつらいよ 寅次郎夢枕」でマドンナを務めた。74年には寺山修司監督のATG映画「田園に死す」に出演。作品の幅を広げた。
77年、山田太一脚本の連続ドラマ「岸辺のアルバム」で、平凡な家庭の主婦が、ふとしたきっかけで知り合った男性との不倫愛に走る姿を好演。清らかなイメージを覆して茶の間に衝撃を与え、テレビ大賞主演女優賞を得た。「細雪」「黄昏」など舞台でも活躍した。
03年、かつて出演したテレビドラマを森田芳光監督が映画化した「阿修羅のごとく」で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞など多くの賞を受けた。09年には西川美和監督の「ディア・ドクター」などで、報知映画賞の助演女優賞を獲得した。
17年には、往年の名優が大挙出演して話題を集めた倉本聰脚本の昼ドラマ「やすらぎの郷(さと)」に、「姫」と呼ばれる元女優を演じた。この続編に当たる「やすらぎの刻(とき)~道」(今年4月放送開始)にもヒロインとして出演予定だったが、がんの治療のために降板していた。
86年に菊田一夫賞、03年に田中絹代賞、09年に山路ふみ子映画功労賞、16年には日本アカデミー賞会長功労賞を受けている。また97年に紫綬褒章、03年に旭日小綬章を受章。自然環境保全審議会委員を務めるなど、自然保護活動にも取り組んだ。夫は映画監督の故谷口千吉さん
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*優しい演技で大好きな女優でした。ナレーターもー落ち着いた雰囲気を出していました。ご冥福をお祈り申し上げます。