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急ぎ足の自然散策

天気がよくて元気があればきっといい発見がある。

ウラジロとコシダ

2014-12-16 | 日記
山道の斜面や切り崩した崖には多くのシダ植物が見られるから楽しい。葉裏が白いウラジロやコシダは正月飾りとして使われる。この山道ではもうすぐ来る正月を待っているかのようにウラジロやコシダがあちこちに見られる。

ウラジロ  ウラジロ科ウラジロ属

ウラジロ(裏白)は常緑多年性シダ植物。大きな葉が崖の上から垂れていた。シダ植物は地上部は一枚の葉だから一体どんな構造になっているのか?先端の部分を持ち上げてその構造を確認しよう。


根元から羽軸をたどると大きな2枚の羽片(葉)に分かれ、それぞれが2回羽状複葉状に切れ込んでいる。この2枚の羽片の分かれ目から一本の羽軸が伸びてその先端から新たな2枚の羽片が出来ている感じ。おそらく毎年この成長を繰り返しているのだろう。


最小単位である裂片(小葉)は細長い楕円形で、基部は幅広く小軸についている。胞子のう群は裂片の裏に列を成して着く。葉の表は非常につやがあって、裏面は粉を吹いて白っぽい。ウラジロの名は裏白で、この特徴にちなんだものである。葉質は薄いが硬い。


コシダ ウラジロ科コシダ属

コシダ(小羊歯)もまた常緑多年性シダ植物。


コシダは乾燥した日当たりのよい崖地や林中に生え、羽片(葉)の分かれ目から二本の羽軸が伸びて2枚の羽片(葉)ができ、この二又分枝を繰り返している点がウラジロとは大きく異なる。それぞれの羽片は1回羽状複葉状である点もウラジロとは異なる。




裏面は粉を吹いたように白い。

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