秋も深まり、紅葉とともに競馬の季節がやって来た。
タイタンで競馬をするのは、主にたくみさんと田中さん、そして私であるが、
実は何を隠そう私はタイタンで3本の指に入る競馬好きである。
競馬歴はかれこれ8年になる。
私は馬とは話せないので専ら本馬場「(ほんばば)…競馬場」か
WINS「(ウインズ)…場外馬券売場」に通っていたが、
数年前、JRAのPAT「(パット)…電話回線を利用する在宅馬券購入システム。
選ばれし勇者のみ手にする事が出来るスペシャルアイテム。チロリン村の北の洞窟にある。」
会員になり、オヤジ馬券師の仲間入りをした。
私は某劇団研究生時代にも馬キチと言われ、
公演間近になっても台本を読む時間を惜しんで競馬新聞を読んだものだった。
「顔が馬に似てきたよ」なんて最高の誉め言葉だった。
本当に好きで、一時は真剣に馬になろうと思ったこともあった。
さて、「サラブレッドは血で走る。」と言われる程で、祖先を遡れば
必ず3頭の牡馬「(ぼば)…雄馬。」に辿り着く。御三家、親戚一同といったところだ。
ある時代ライバルといわれた馬同士の子供達がまたライバルとなったりする。
血とともに受け継がれた宿命、そんなストーリーに引き込まれていく楽しみもあるし、
勝馬予想(馬券購入)の楽しみもあり、まさに「娯楽界の幕の内」といったところだ。
昔駄菓子屋でくじを引いた時、
「本当に当たりが入ってるのかよぉ」幼心にそう思ったものだ。
その点、競馬はフェアである。
何しろ新聞に載っている出走馬一覧の中に必ず当たりが入っている。
いらぬ心配ご無用だ。
だからパチンコで奥さんに逃げられ、株で家を無くしたような人でさえ安心して楽しめる。
予想の仕方も様々だ。
2月4日が誕生日だから2-4の馬券(2番と4番のどちらかが1着、もう片方が
2着に来れば当たり)を買う人や質屋の息子だから7-8を買う人もいる。
一週間かけて研究した私の予想も前述の予想にかなわない事も多々ある。
勝馬予想にはハンデはない。素晴らしい限りである。
たまに気分を変えて本馬場やWINSに繰り出せば、友達100人出来たも同然だ。
気のいいオジさんが初対面にもかかわらず皆陽気に語りかけてくる。
「俺はねえ、この馬が来ると思うぜ。」自分の予想を教えてくれる。
「兄ちゃん、競馬はイカサマ、俺は馬主と知り合いで次のレースで来る馬聞いて
あるんだがそれに乗るかい?乗るんだったらお金くれれば馬券買ってきてやるよ」
予想の手間まで省いて更に馬券まで買ってきてくれる、
信じられない程親切なオジさんもいる。
友達のいない人にはおすすめのスポットだ。
話は変わるが、今年の天皇賞(秋)は牡馬に混じった唯一頭の牝馬(雌馬)
エアグルーヴが17ぶりに牝馬の天皇賞馬に輝いた。
2着に来た牡馬バブルガムフェロー(以下バブル君)という馬にも感心した。
競馬予想記者の多くは、バブル君が1着になると予想をしていたが。
「馬の心人知らず」とはよく言ったものだ。
今回男の子の中で成績が抜けていたバブル君は去年のこのレースの覇者であり、
また3歳時には3歳チャンピオンの座に輝いたエリート青年だった。
考えてみて下さい。町内会主催運動会で同学年のトップの女の子との徒競走、
しかも自分は去年このメダルをもらっています。
一見負けたら恥ずかしいと思うかもしれないが、女の子を押さえてまで同じメダルを
もらうなんて男の子の、いや紳士としてのプライドが許すはずがない。
レース後、彼は調教師(馬の管理者)達だけに言ったはずです。
「負けてやったんだよ、女だからよ」と。
今度バブル君が出るレースの時、パドック(出走馬のお披露目場)で
たくみさんにバブル君の胸の内をこっそり聞いてもらうのさ・・・。
おっと、そういえば馬と喋れなかったんだよね、あの人・・・。
タイタンで競馬をするのは、主にたくみさんと田中さん、そして私であるが、
実は何を隠そう私はタイタンで3本の指に入る競馬好きである。
競馬歴はかれこれ8年になる。
私は馬とは話せないので専ら本馬場「(ほんばば)…競馬場」か
WINS「(ウインズ)…場外馬券売場」に通っていたが、
数年前、JRAのPAT「(パット)…電話回線を利用する在宅馬券購入システム。
選ばれし勇者のみ手にする事が出来るスペシャルアイテム。チロリン村の北の洞窟にある。」
会員になり、オヤジ馬券師の仲間入りをした。
私は某劇団研究生時代にも馬キチと言われ、
公演間近になっても台本を読む時間を惜しんで競馬新聞を読んだものだった。
「顔が馬に似てきたよ」なんて最高の誉め言葉だった。
本当に好きで、一時は真剣に馬になろうと思ったこともあった。
さて、「サラブレッドは血で走る。」と言われる程で、祖先を遡れば
必ず3頭の牡馬「(ぼば)…雄馬。」に辿り着く。御三家、親戚一同といったところだ。
ある時代ライバルといわれた馬同士の子供達がまたライバルとなったりする。
血とともに受け継がれた宿命、そんなストーリーに引き込まれていく楽しみもあるし、
勝馬予想(馬券購入)の楽しみもあり、まさに「娯楽界の幕の内」といったところだ。
昔駄菓子屋でくじを引いた時、
「本当に当たりが入ってるのかよぉ」幼心にそう思ったものだ。
その点、競馬はフェアである。
何しろ新聞に載っている出走馬一覧の中に必ず当たりが入っている。
いらぬ心配ご無用だ。
だからパチンコで奥さんに逃げられ、株で家を無くしたような人でさえ安心して楽しめる。
予想の仕方も様々だ。
2月4日が誕生日だから2-4の馬券(2番と4番のどちらかが1着、もう片方が
2着に来れば当たり)を買う人や質屋の息子だから7-8を買う人もいる。
一週間かけて研究した私の予想も前述の予想にかなわない事も多々ある。
勝馬予想にはハンデはない。素晴らしい限りである。
たまに気分を変えて本馬場やWINSに繰り出せば、友達100人出来たも同然だ。
気のいいオジさんが初対面にもかかわらず皆陽気に語りかけてくる。
「俺はねえ、この馬が来ると思うぜ。」自分の予想を教えてくれる。
「兄ちゃん、競馬はイカサマ、俺は馬主と知り合いで次のレースで来る馬聞いて
あるんだがそれに乗るかい?乗るんだったらお金くれれば馬券買ってきてやるよ」
予想の手間まで省いて更に馬券まで買ってきてくれる、
信じられない程親切なオジさんもいる。
友達のいない人にはおすすめのスポットだ。
話は変わるが、今年の天皇賞(秋)は牡馬に混じった唯一頭の牝馬(雌馬)
エアグルーヴが17ぶりに牝馬の天皇賞馬に輝いた。
2着に来た牡馬バブルガムフェロー(以下バブル君)という馬にも感心した。
競馬予想記者の多くは、バブル君が1着になると予想をしていたが。
「馬の心人知らず」とはよく言ったものだ。
今回男の子の中で成績が抜けていたバブル君は去年のこのレースの覇者であり、
また3歳時には3歳チャンピオンの座に輝いたエリート青年だった。
考えてみて下さい。町内会主催運動会で同学年のトップの女の子との徒競走、
しかも自分は去年このメダルをもらっています。
一見負けたら恥ずかしいと思うかもしれないが、女の子を押さえてまで同じメダルを
もらうなんて男の子の、いや紳士としてのプライドが許すはずがない。
レース後、彼は調教師(馬の管理者)達だけに言ったはずです。
「負けてやったんだよ、女だからよ」と。
今度バブル君が出るレースの時、パドック(出走馬のお披露目場)で
たくみさんにバブル君の胸の内をこっそり聞いてもらうのさ・・・。
おっと、そういえば馬と喋れなかったんだよね、あの人・・・。