伊方原発、今夜完全停止へ

伊方原発、今夜完全停止へ

伊方原発にある３基の原子炉のうち、唯一運転している２号機が定期検査のため今夜、発電を停止します。

定期検査を終えた原発の再稼働が見通せない中、伊方原発は３基すべてが停止する事態となります。

四国電力は、定期検査を迎えた伊方原発２号機について、今夜７時５０分から出力を下げ始め、午後１１時５０分に発電を停止させる予定です。

定期検査では原子炉格納容器やタービンなど９３項目の点検を実施するほか、核燃料集合体１２１体のうち、２８体を新しい燃料に交換することになっています。

四国電力の計画では定期検査は今年４月１２日に終了しますが、国が実施しているストレステストの審査の見通しが立っていない上、県も「再稼働を認めるかどうかは白紙」という立場を崩していないため、いつ再稼働できるかは不透明な情勢です。

２号機が停止すると伊方原発は、９４年に３号機が運転を開始して以来、初めて３基すべてが停止する事態となります。

四国電力は、来月の電力供給の予備率が２．１パーセントと、綱渡りの状態になると説明しています。