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ロクハン・ウェットスーツ新調

2023-03-25 09:42:38 | equipment

ロクハン・ウェットスーツを新調

 以前と違って円高メリットがなくなってしまったので、国内の信頼できる専門店でフィット感に拘ったウェットスーツをオーダーメイドで製作することにしました。訪れたのは、池袋にあるオーダーメイド専門の古くからのウェットスーツ専門店、ジェノバ工房さんで、私はここで3年前にドライスーツをオーダーメイドで製作してもらい、そのフィット感には大変満足していました。今回はロクハンと呼ばれる厚さ6.5mmのネオプレンゴム素材を使った、厚手のウェットスーツです。女将さんのお勧めの生地は「ブレイズヒート」。これは6.5mm厚の発泡ゴム素材をベースに、裏面に中空糸を使った吸湿発熱機能を持つ起毛ジャージを貼り付けた生地で、この起毛ジャージのおかげで水中でも暖かく、しかも肌と滑り易くて脱ぎ着が楽、引っ張りに対して発泡ゴム素材が裂けにくくて丈夫というメリットがあります。さらに表面はブラックリペルというコーティング加工が施されていて、滑りやすくなっています。これなら表面スキンのウェットスーツながら水もパウダーも不要で容易に着脱出来るとの太鼓判でした。出来上がってきたスーツの断面を見ると、発泡ゴム素材は接着剤でピッチリ接合されていますが、縫製は内側の起毛ジャージの層だけしっかり縫い合わせてあり、縫い目からも一切水漏れしない作りになっていることが判ります。

 

お店で丁寧に採寸してもらって注文してから、約一か月。ようやく出来上がってきました。

 お店で受け取るときに、「そこに更衣室あるから、ちょっと試着してみて。」と言われて、ちょっとビックリ。両面ジャージならいざ知らず、裏面には起毛ジャージが貼ってあるとは言え、水もパウダーも使わずにスキン生地のウェットスーツを着たり脱いだりするのはやはりリスキーだと思っていたからです。でも女将さんは「表面もリペル加工で滑りやすいから大丈夫」と自信たっぷり。ならば、と更衣室でパンツ一枚になって、爪を立てないよう注意しながら、まずはロングジョンに身を包むとピッタリ。続いてジャケットも着込んで、問題無し。ここまでは、いいんです。着るのは楽なんです、裏面は起毛ジャージだから。袖丈、股下、腕周り、太腿周りなど要所のフィッティングを確認し、最後に思い切り屈み込んでしゃがんでも尻周り、背中、肩周りに無理がないか確認。6.5mmの生地の厚さを感じさせない動きやすさでした。

 そしていざ脱ぐ段になると、なるほどスキン地の表面同志でも滑るので、腕もスルリとめくるように簡単に抜くことが出来ました。「水もパウダーも不要」の宣伝文句は誇張ではありませんでした。

 やっぱり新しいスーツはうきうきするものです。早くこのスーツで潜りたいな。でも大島や伊豆方面はまだまだドライスーツのシーズンなので、初卸しは少し先になるかな?

 

私のウェットスーツ遍歴

初めてのウェットスーツ

 私が初めてウェットスーツを購入したのは、今から40年前、Cカードを取得するために横浜のダイビングスクールで、最初のマイ器材と一緒にオーダーメイドで製作した5mm両面ジャージのロングジョンと前開き長袖ジャケットのツーピースでした。このスーツに3mmのフードベストを重ね着して、伊豆半島各地や伊豆諸島で通年潜っていました。この写真はOpen Waterトレーニングの時に撮ってもらったもので、その後発行してもらったCカードに貼ってあります。



少し経験を積んで夏の八丈島や海外の熱帯域のリゾートへ遠征するようになると、もっと薄手のウェットスーツが欲しくなり3mm両面ジャージのワンピースを購入しました。これもオリジナルデザインに拘ってオーダーメイドで製作してもらいました。

 当時はまだドライスーツが出始めで、インストラクターや一部のヘビーダイバーが冬季には5mmの両面ジャージ・ネオプレーンのドライスーツを着用し始めていましたが、まだまだ高価な割に扱いにくさもあってしばらく様子を見ていました。そんな中、海外ではシェルタイプのドライスーツが先行して普及しており、円高メリットもあって私はDUIのTLS350というレジャー向けには最初のシェルタイプのドライスーツを購入しました。これは左肩から右腰へ胸前に斜めに防水ファスナーを配したフロントエントリーで、一人で着脱出来るのも魅力でした。冬季のダイビングはこのドライスーツを着用するようになり、ウェットスーツはもっぱら春から秋用でした。

 

迷彩柄ウェットスーツ

 最初に購入した5mmのウェットスーツがだいぶ古くなってジャージが剥がれてボロボロに破れてきたので、新しいウェットスーツが欲しくなってきたのですが、その頃には家族も増えてダイビングに使える小遣いは限られていて、羽振り良くスーツを新調というわけには行きませんでした。そんな中、海外の通販サイトで割安な5mm~7mmの既製サイズのウェットスーツやセミドライスーツが販売されているのを見つけて、最初はMaresの6.5mmワンピースのセミドライスーツを購入しました。これは6.5mmの両面ジャージの長袖ワンピースの背中に水平に防水ファスナーを配し、首と手首足首には3mmスキン生地を折り返した凝った簡易防水仕様で、水中ではウェットスーツ同様にスーツ内に海水を入れるもののダイビング中に冷たい海水の出入りは全くなく、裏起毛の上質な生地もあって大変満足した一着で、5~6年使ったと思います。

 そのセミドライスーツは各シール部分が古くなって破れてきて買い替えが必要になってきた頃、同じ海外通販サイトで主にスピアフィッシング向けとされるスキン地の5mm、7mmツーピースウェットスーツを見つけました。そのスーツは素潜りでサカナに近付くために目立たないよう表面は迷彩柄のジャージ貼りで、暖かさと動きやすさのために内側はスキン生地でした。前回と同じセミドライスーツは販売が中止されていてもう購入できず、背中の防水ファスナーによる動き難さも感じていたので、セミドライスーツと同じMaresの7mm表面迷彩柄ジャージ、内面スキンのツーピースウェットスーツを購入しました。既成サイズでしたが、同じメーカー製でウェストや胸周りのサイズは問題なく、欧米人の体格か手足が多少長い程度でまずまずフィットしました。上着はフード一体型の股掛け付のいわゆるかぶりで、首周りからの海水の出入りがほとんどないので暖かいスーツでした。

 この迷彩柄は当時は国内では珍しくビーチで目立ち、行きつけの伊豆大島のビーチでは常連ダイバーの間ですっかり馴染みの存在になってしまいました。内側スキンゆえ着脱には少々苦労がありましたが、その取扱いには間もなく慣れて、ウェットスーツゆえの水中での動きやすさと暖かさの両立には大変満足でした。

 このスーツも5~6年着用してあちこち縫製が痛んできて、同じ通販サイトで類似のスーツに買い換えましたが、それが大外れ。前回と同じMサイズ表記なのにあちこちきつかったり、7mmの生地も伸縮性が悪くて、まるで別物でした。ブランドが同じでも、おそらく縫製工場が替わって生地も型紙も変わってしまったのでしょう。まだ2シーズンしか使っていませんが、ストレスが溜まって買い替えを決断しました。

 

こちらはこれまで着ていた7mmの内面スキンの2ピースウェットスーツです。Beuchat製のこのモデルは生地も柔らかくて伸縮性も良く、縫製も丁寧で良かったのですが、もう数年前にカタログからは消えてしまいました。だいぶ発泡生地も潰れて弾力も失われてきましたが、まだ出番があるかもと思って保管してあるものです。今回のロクハン新調とともにお暇に出すことになりそうです。余談ですが、このモデルのロングジョンには、2mm厚のスキン生地を3層互い違いに重ねて、通常の着用時にはしっかり防水しながら必要な時には男性の小用を容易に足せるという便利機能がありました。実際に着用してみると確かにその通りに機能するのですが、いざ小用を足そうとすると海パンが邪魔になって結局うまく用を足せないことが判りました。この便利機能を活用するためには、パンツも穿かずにスッポンポンの上にウェットスーツを着る必要がありそうです。ややアイデア倒れの残念な便利機能でした。

2022年4月石垣島にて。水に濡れると水中では迷彩柄が浮き出る、不思議な表面ジャージでした。

 

表面スキン生地でもデザインパターンに拘って

こちらは表面スキン、裏面ジャージの5mmウェットスーツです。表面には水切れの良いスキン素材を使用しながら黒一色ではないカラフルなデザインを楽しめるので、オーダーしてみました。ロングジョンの方は反対に耐久性のため表面にジャージ貼り、裏面にはスキン生地で肌に密着して暖かさと動きやすさに優れています。イタリアのメーカーで、様々な種類とデザインの生地を扱っており、採寸表に記入してネットで注文すると3週間ほどでフルオーダーで製作してくれます。

こちらは最近購入した表面スキン、裏面ジャージ貼りの3mmツーピースウェットスーツです。もっぱら水温27℃以上の熱帯地方への遠征用です。

 



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