中国展示会イベントの見聞~蕭(しゃお)又誠

上海大茂展覧服務(Shanghai D.More)

顧客の顧客を喜ばせるべき - 上海日本精品展と東京ギフトショーin上海と比較

2012-08-04 16:19:15 | 展示・イベント
この二日間、第2回日本精品展と第6回東京ギフトショーin上海、2つの展示会に見学しました。
2つの展示会を比較してみたら

2つの展示会の出展品は同じく日常生活用品ですが、
日本精品展はバイヤー商談を強調し、ギフトショーin上海はバイヤー商談も望んでいますが、現場の即売も盛んにやっています。
マッチング商談の件数は主催者の力によりますが、いくらパワー持っている主催者であっても、3日間のマッチング商談はほぼ不可能です。今回の日常生活用品展は工業分野の専門展示会ではありませんので、3~4日間の展示会で80%以上の時間は一般来場者に対応しなければなりません。

日本精品展の出展者がもともと現場販売のつもりはなくて、折角、一般来場者がブースに来て、商品に興味を持っていて、販売金額を確認したら、出展者のブース担当者が不愛想の言い方で、現場販売はしませんと回答しました。”じゃ、上海のどこで販売してますか”と来場者が尋ねたら、”中国ではまだ販売していませんと担当者が回答しました。
来場者が去っていて、出展者の担当者が”うちは現場販売しないのに、訳のわからない来場者が多い”とぶつぶつ独り言。

出展者は上記のような考えを持っていれば、出展は大抵失敗する違いない。
主催者と来場者に不満するより、自分の販売体制を整えているかを検討するべきです。
主催者の用意したマッチング数は少なければ、別の展示ホールで、自ら商談相手を探す、現場販売できない、店舗を持っていない、代理店を探す中、淘寶網(インターネット販売)さえ持ってなければ、来場者に丁寧に謝る方が正しい態度です。

一方、ギフトショーin上海は現場販売もやっているから、B→Bのターゲット来場者が各ブースを観察しながら、沢山来場者が集まるブース、一番ものを売れているブースにも興味を持っているでしょう。






展示設営の環境への取り組み

2012-06-07 11:59:46 | 展示・イベント
中国における展示会ブース・デザインは
標準小間を除く特別装飾ブースについてシステム部材より、現状はまだ、回収率が低い木工構造が多い。


欧米(特にドイツ)の展示会業界は総体的に成熟し、ブース設計部材は標準小間だけではなく、特別装飾ブースも出来るだけ何度も再利用できるシステム材料を利用している。通路のカーペットも1,000mm角のカーペットタイルを使っている。


欧米と中国の差が大きい原因は以下と考えられる。
1, 多くシステム材料の選択が可能。欧米の展示会発展の歴史が長く、更に規格標準化の意識が強く、各種のシステム材料の研究開発に力を入れている。
2, 先進国は材料の保管と保護観念が強い。中国の展示設営会社は材料の保管及び保護システムが不十分で、複数回使用可能な展示材料でも保管のミスにより、使用期間、回数はかなり短くなってしまっている。
3, 中国の展示会はここ数年急成長の影響で、展示設営の業者間の過当競争の為、顧客と設営業者と長期的な協力関係は減っている。出展者は複数回のトータル投資ではなく、毎回安価な予算しか出せず、中国展示業界側も頑丈なリサイクルできるシステム材の研究開発の意欲も少なく、海外のシステム材をコピーするにとどまっている。

ブース撤去後発生した粗大ゴミ以外、来場者は別としても、必要な分の各ブースの宣伝パフレット、カタログ等を持ち帰り、それ以外の要らない資料はその場で捨てる慣習がある。展示会で捨てられた印刷物の量もかなり多量であるのが現状。


展示会のデザイン設営サービス企業は環境を重視するため、各プロセスで真剣に環境保護の貢献をしようと考えている。
小さな発想でも、常に環境保護を念頭に入れ、
*小間デザインを提案するとき、出来るだけ、紙でプリントアウトせず
*小間のポスターは出力ではなく、電子看板を代替する。
*出来るだけ、リサイクルの出来るシステム材料を利用する。
*有効な出展結果を出す為、出展者のターゲット顧客を誘致サービスの提供。
*海外の優秀なシステム材料及びエコ観念の導入。
等などかんがえなくてはならないとおもっている。