アスペルガー症候群の診断について、度々聴かれることがあります。
(知り合いや、息子さんなどが)アスペルガー症候群の疑いがあるのだけども、
本人に診断を勧めるべきかどうかということを聴かれることがあります。
診断を受けるべきかどうかは、
よっぽど診断を受ける必要に迫られた時でないかぎり、
診断をする必要はないと思っています。
いままで、数人の方の助言を聴かせていただいたり、
わたし自身の考えを踏まえて、そう思います。
わたしの場合は22才の頃、自ら診断を受けに行きました。
当時アスペルガー症候群という言葉自体は、知っていました。
調べてみると、その特徴にかなり当てはまっていましたので、
自分の中では、間違いなくアスペルガー症候群だろうという気持ちがありました。
そして、、
わたしは、きっとアスペルガー症候群なので、
”いろいろな苦手な事があります。”という事を周囲に伝えていました。
ですが、「あなたは、全然普通だよ。アスペルガー症候群じゃないよ。」と言われることが多かったように思います。
そこで、自分の想いを証明するために診断を受け、今の診断名がつきました。
わたしが、診断を受けた理由は、
どうしても自分自身の生きづらさを”証明”したかったのだと思います。
誰かに分かってもらいたかったのでしょうね。
ただ、その時、とある保健師さんに、
「あなたは、これからは障害者として見られるけどいい?」
ということ聴かれたのを覚えています。
診断を受けることは、良い面と、そうでない面があります。
診断がどうしても必要である時は、
誰か勧められ、受けさせられるよりも、
自ら納得するために受ける方が望ましい様な気がします。
診断を受けずに生きていけるのであれば、それが一番いいと思います。
ですので、
「あなたは、おそらくアスペルガー症候群だから受診してみたらどうか?」
と、勧めるものではないような気がします。
あくまで、自分の意志で必要であれば、受診することが大切です。
(ですが、その反面どうしても、受診したほうがその人の為になるような場合には、
本人の負担にならない形で受診するのもいい場合もきっとあります。)
そして、わたし自身は、アスペルガー症候群の診断がつき、ホットした部分があります。
自分のコミュニケーションでうまくいかなかったのは、生まれつきしょうがない部分もあったのだと、
分かったからです。
診断名がついたおかげで、
アスペルガー症候群の特徴を説明させていただく時に、説得力も生まれ、理解も広めていくことができます。
今では、そのために診断を受けたのかもしれないと思うこともあります。
障害名よりも、その人がどういう特徴を持っているのかを知っていただくことが、
何より大切です。