医療観光

この記事も前回に引き続き朝日新聞からの抜粋です。

『医療観光』という言葉をよく耳にするようになりました。一時期日本でも整形手術を兼ねた韓国への旅行が流行ってましたね。治療や健康診断のために外国に出かけることなんですが、現在海外では医療費の安さや満足できる技術を求め、患者が国境を越えるようになってきています。

医療観光の種類はがんや心臓手術などの高度先進医療から美容整形、健康診断まで幅広いようです。また外国人患者の受け入れ数が世界で最も多いのはタイで、年間約140万人(2008年)、医療観光による年間収入は約1920億円に上っているようです。アメリカの民間会社の推定では、ここ10年の医療観光の世界市場は約9兆3千億円規模だそうです。

郡山の総合南東北病院では「粒子線治療」南東北ガン陽子線治療センターが本格稼働しました。東北地方ではここだけ、国内でも数か所しかない施設のひとつであるため国外からも患者が来ているようです。

一回の治療費用が300万円と高額にも関わらず年間500人もの人が訪れているそうです。

現在は富裕層のみを対象としたビジネスにはなっていますが、国からの補助やネットワークが発展していけば「医療＋α」が景気回復の流れを作るひとつとなるのではないでしょうか。