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冬桃ブログ

チェンマイ・チェンライの旅6 黄金の三角地帯

 タイ、ミャンマー、ラオスがメコン川で国境を接するこのあたりは「ゴールデン・
トライアングル」と呼ばれている。
 かつてはケシ畑が広がり、麻薬の一大産地だった。
 ことにラオスやミャンマーの貧しい農家にとっては、大事な収入源だったようだ。
 現在ではケシの代わりに茶やコーヒーなどの栽培が行われ、観光客が行けるような
場所になったと聞く。
 私達はチェンマイの丘の上から、そのあたりを眺めた。




 国境あたりの山岳民族はいまも経済的に厳しい状況にあり、タイへも大勢、出稼ぎ
に来ている。
 彼らはタイの市民権を持つことができない。


 

 私達はN田さんと一緒に三人の子供達と食事をしたが、彼らの母親は山岳民族、
父親は日本人だという。三人はきょうだいで、それぞれ日本語名を持っていた。
 両親は入籍しているらしく、タイに住んではいるが子供達の国籍は日本だ。
 
 しかし日本人の父親は行方知れず。母親も子供達を祖母に預けたままどこかへ行っ
たきり戻ってこない。どちらからも仕送りはない。
 内職仕事だけの祖母が育てているから、生活は食うや食わずだ。生活保護という
ものもこちらにはない。
 それよりなにより、もうすぐ子供達の滞在期限が切れる。このままではあと数日で
無国籍児童になってしまう。
 
 滞在延長の手続きをするため、N田さんは子供達を連れて奔走しておられた。

「教育を受けられなかった人達が多いから、子供が無国籍になるとどうなるかがわか
ってないんです。だから放っておく。その問題意識のなさが問題なんですけどねえ」
 
 食事もそっちのけで子供達のために書類を作成しながら、N田さんが言った。

 たった四泊六日の駆け足旅行だったが、知らないことがいかに多いかを知る
旅になった。
 海外旅行は体力的に年々辛くなるが、やはり、行かなければわからないことも多い。
 日本に帰られた時はぜひ会ってくださいとN田さんにお願いして、帰国の途についた。

 写真は、あまり観光客が行かないという寺院「ワット・ウモーン(トンネル寺)」
で見た古い石像。
 「ああ、くたびれた」と座り込んでるようで、親近感を覚えた。

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